種市篤暉×西川史礁が語る映画『MARINES DOCUMENTARY 2025』の裏側と今シーズンの覚悟(後編)
スポーツ 連載コラム
2026.04.20
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World Baseball Classic(WBC)2026日本代表も務めた種市投手と、'25年パ・リーグ新人王の西川外野手。後編は野球を始めたきっかけやプロに入って感じたことなど、少年時代からプロ野球選手になるまでの話を中心に語ってもらった。
※本インタビューは2026年1月に行われたものです
前編記事はこちら
https://jmagazine.myjcom.jp/category/sports/post001183/
――野球を始めたきっかけを教えていただけますでしょうか?
種市「元々野球に興味がなかったんですけど、兄が野球をやっていたのと、親に野球以外やるなと言われたので、野球部に入りました」
西川「僕も父が野球がめっちゃ好きで、自分が物心ついた時からバットを持って庭で遊んでいたのを今でも鮮明に覚えています。気づいたら小学1年生から始めていましたね」
―― 子供の頃に憧れていた選手や好きだった選手を教えていただけますでしょうか?
種市「僕は圧倒的にダルビッシュ(有)選手ですね。'07年に野球を始めたんですけど、その頃に一番活躍していたのがダルビッシュ選手でしたし、その後もずっと活躍し続けているので、投球フォームもまねしていました」
西川「僕は巨人の坂本(勇人)さんを見ることが多くて、小学生の時は内野手を守っていましたし、自分もずっと内野手をやりたいと思っていました。要としてショートで野球をしている坂本さんの姿は、すごく見ていてかっこいいなと思いました」

――プロ野球選手になることを現実なものとして考えたのはいつ頃ですか?
種市「僕は高校2年生とかですね。秋に(ストレートが)140km中盤くらい出て、『ワンチャン行けるのかな?』くらいの感じでした。具体的に絶対に行ってやろうと思ったのは、そこまでなかったです」
西川「僕はずっとプロに行きたいなと思っていたんですけど、本格的には大学3年生からですね。そこでチームで日本一を取って、その時に4番を打たせてもらっていましたし、大学ジャパンに入ってそこでも4番を打たせてもらった。そこからプロに行きたい気持ちがさらに強くなりました」
――プロ入りを目指す過程でこの人に勝たないとプロになれないような自分を高めるライバルの存在はいたのでしょうか?
種市「高校の1個下の後輩にすごいピッチャーがいて、その後輩は中学校から140kmのボールを投げていて、僕は全然そんなことがなかったんですけど、そこから練習しないとエースの座を奪われるなと思ったのでめちゃくちゃ練習しました。僕よりも球が速くてエース番号を取られるのがすごく嫌で、そこからすごく練習したのが、野球が上手くなった理由かなと思います」
西川「僕は同じチームだったら広島(東洋カープ)に行った佐々木(泰:たい)もいましたし、大学ジャパンに選ばれた時に僕と佐々木、宗山(塁)[東北楽天ゴールデンイーグルス]、渡部(聖弥)[埼玉西武ライオンズ]、全員に負けたくない思いはすごくありましたね」
――種市投手は高卒、西川選手は大卒でプロ入り。種市投手が高卒でプロを目指そうとした理由、西川選手が大卒でプロを目指した理由を教えてもらえますか?
種市「高卒でプロに行ける可能性があったので、僕が大学に行って4年後にプロに入れる可能性より、可能性があるんだったら今プロに入った方がいいなと思って、ドラフトに懸けました」
西川「高校の時はプロに行ける自信がなかったし、逆に大学生の頃も最初はそんなことも考えていなくて、3年生に入ってから少しずつ自信を持ち始めました。そこから本格的にプロに入りたいと思うようになりましたね」
―― 実際にプロ野球選手になってすごいなと感じたことは何かありますか?
種市「1年目の(春季キャンプの)ブルペンを投手コーチにお願いして見せてもらった時に、涌井(秀章)さん[現中日ドラゴンズ]と石川(歩)さん[現ツインズ・オーステルハウト]が同時に投げていて、この力感でこんな球がいくんだ、僕は全力で投げていたので、そこはめちゃくちゃびっくりした記憶が鮮明に残っています」
西川「ピッチャーのレベルですかね。そこは打席に立たないと分からないものがあるので、見た感じ普通でも打席に立つと速く感じるピッチャーもたくさんいます。逆にアマチュアはその通りに来るので、そこが違うんだなと感じました」

――1年目の春季キャンプ終わった時にそのことを話していましたものね。
種市「相当衝撃だったんだと思います」
――今シーズン、マリーンズファンにどんなところを見て欲しいですか?
種市「1年間ハイパフォーマンスで投げる姿を見せたいと思います」
西川「今年から監督、スタッフも変わって、チームもガラッと雰囲気が変わると思いますし、自分たちももちろん優勝目指して頑張るので、そこをファンの皆さんには見てもらいたいと思います」
――マリーンズファン、プロ野球ファンの方へひとことメッセージをお願いします!!
種市「昨年は悔しいシーズンでしたけど、今シーズンは優勝を目指して一つでも多く勝てるように頑張りますので、ぜひ球場に応援に来てほしいなと思います」
西川「昨シーズンはしんどい思いばかりファンも選手もしたと思いますし、その分、今年にかける思いは強いと思うので、一緒に戦いたいなという気持ちです」

Profile
種市篤暉
'98年、青森県生まれ。'16年、ドラフト6位でマリーンズに入団。'23年に10勝を上げ、チームの主力選手に。'24年に初めて日本代表に選出され、WBC2026でも代表に選出されている。右投げ右打ち。
西川史礁
'03年、和歌山県生まれ。'24年、ドラフト1位でマリーンズに入団。打率.281、3本塁打、37打点を記録し、'25年のパ・リーグ新人王を受賞した。27二塁打はリーグトップだった。右投げ右打ち。
取材・文/岩下雄太 撮影/中川容邦
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