松村邦洋、阪神タイガースOB・糸井嘉男&岩田稔が登場!ファンとともに過ごした特別な1日に潜入
スポーツ インタビュー
2026.04.16
3月27日よりいよいよ日本プロ野球2026年シーズンが開幕!前年リーグ優勝を果たし、球団初の連覇を目指す阪神タイガースは敵地・東京ドームへ乗り込み、ライバルである読売ジャイアンツとの開幕3連戦に挑んだ。開幕戦は接戦を落とし黒星スタートとなったが、迎えた3月28日、大阪梅田・Pumpkin RocksにタイガースOBの糸井嘉男&岩田稔、さらに大のタイガースファンで知られる松村邦洋を迎え、ファン約60名と共に第2戦のビューイング&トークイベントが行われた。

■スペシャルゲスト・松村邦洋の登場に驚くファン多数
この日の会場は大阪・プラザ梅田ビルの地下1階にあるダイニングバー「Pumpkin Rocks」。倍率15倍という狭き門をくぐり抜けた、J:COM契約者限定の無料招待イベントだ。14時の試合開始30分前にはユニフォームやメガホンを着用し、準備万端のタイガースファンで満席に。すると会場に「六甲おろし」が流れはじめ、MCの山田あんずがイベントの注意事項などをアナウンス。そしてスペシャルゲストの松村邦洋が登場すると、ゲスト出演を知らなかった一部のファンから「えええ!?」と驚きの声が上がった。松村は掛布のユニフォームを身にまとった自らの姿を「『がんばれ!!タブチくん!!』の実写版ですよ」と自虐トーク。さらにお得意の掛布のモノマネやお客さんいじり、プレゼント抽選などで試合前の空気を温めた。
試合15分前、いよいよ本日のメインゲストである阪神タイガースOB・糸井嘉男と岩田稔が登場すると、集まったファンが割れんばかりの拍手で出迎える。松村は「このメンバーが集まったら今日は勝ちますよ」と試合前から勝利宣言。その松村の掛け声で乾杯の音頭が取られ、会場は和気あいあいとした雰囲気に。試合開始直前までフリートークが行われ、岩田は現役時代の試合前の雰囲気を説明。「ブルペンに入る前に緊張してトイレでえづいている選手もいた」という話で驚きの声が上がっていた。糸井は前日に出演した番組で「(開幕戦の)阪神の勝率は500%」と答えたそうで、言い過ぎたと思いつつも、この日の勝率は「120%」と話し会場を沸かせた。

だが、試合開始時間になっても用意されたスクリーンに映像がなかなか映らないハプニングが。ようやく映像が映し出されると、ちょうど2番の中野が今シーズン初ヒットを放ち会場は一気にヒートアップ!さらに盗塁を決めると、ジャイアンツのキャッチャー・岸田の悪送球もあり中野は一気に三塁へ。いきなりのビッグチャンスにファンが沸き立つ。ここで糸井は「(中野は)やっぱり背番号が良い」と、過去に自身が背負っていた7番をほめちぎりファンは爆笑。そして登場するのは、WBCでも結果を出したチャンスの鬼・森下。カウントスリーツーからジャイアンツの先発・ハワードの変化球を捉え、レフトに先制の犠牲フライを放つと、ここまでで一番の拍手喝采!続く佐藤は三振に倒れ、この回は1点に留まるも、この間にお待ちかねの料理が並びはじめ、糸井が「先制点の乾杯をしましょう!」と、ここで2度目の乾杯。皆が先制点と美味しいお酒や料理の味を嚙みしめていた。
対するタイガースの先発は、9年目にして初の開幕ローテを勝ち取った高橋遥人。序盤は息詰まる投手戦が続き、3回表にはタイガースが1アウト1、2塁のチャンスを作るも、森下が併殺に倒れ思わず糸井の口があんぐり。しかし高橋はハワード以上の快投を見せ、1巡目は1人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを披露する。ここで今度は岩田による「高橋のパーフェクト祝い」の乾杯コールで、糸井や松村が席を回りファン1人1人と乾杯する嬉しいサプライズも。

実はこの日のイベント直前、糸井&岩田に事前取材を敢行。その際、糸井は「ファンと一緒に乾杯したい」と話しており、有言実行を果たした。さらにその際、2人にこの日の投打のキーマンを確認すると、糸井は打のキーマンを「テル!!(佐藤)」と力強く回答。岩田に投のキーマンを聞くと、やはり先発の高橋を挙げ「(開幕ローテは)初めての経験でもあるので、楽しみな部分が大きいけど、気負わないように。普通に投げたら普通に抑えるピッチャーなんで」とコメントしていた。そんな苦労人の高橋がアウトを1つ取るたび、会場のファンから温かい拍手が送られていたのがとても印象的だった。
試合は中盤戦に突入し、高橋は少ない球数でスイスイと相手打線を抑えていく。松村はこの日、次の予定があるため3回終了時に退席する予定だったが、あまりの早い試合展開にまさかの‟延長戦"に突入。今年からMLB・ブルージェイズに移籍した岡本選手のヒーローインタビューモノマネなどで4回終了時の退席直前までファンを楽しませた。事前に岩田には今回のイベント用のネタを用意しているかと尋ねたが、「松村さんがいるので全く用意していない」と答えており、まさに納得の仕切りっぷりだった。糸井もこのタイミングで休憩に入り、岩田がMCの山田と2人で実況解説。ここからはファンとの交流イベントもスタートし、握力当てクイズで岩田は左手で58kgを記録。ピタリ賞は出なかったものの、ニアピンの人たちにはプレゼントが配られた。

だが5回裏、1アウトから岸田がピッチャー強襲のヒットを放ち、高橋のパーフェクトが途切れ、会場には悲鳴にも似たため息が。さらに続く坂本もヒットで繋ぎ、この試合初めてのピンチに。ここで高橋は1つギアを上げ、増田陸を三振に、中山をセカンドゴロに抑え事なきを得た。ここで岩田から「実は遥人は普段はめちゃくちゃマイナス思考で、普通に弱音を口にする」とOBならではの暴露話が。さらに6回表には佐藤に待望の今シーズン初ヒットが生まれ、岩田も「出た出た出た!!」と大興奮!糸井も休憩を終え会場に戻るが、後続が続かずこの回も無得点に終わった。

■高橋の完封劇で会場は甲子園球場さながらの熱気に包まれる!
ここで岩田が入れ替わりで休憩へ。今度は糸井がファンとのクイズ大会に臨む。岩田は握力クイズだったが、糸井は背筋にチャレンジ。「今、肘を痛めてるので引っ張りたくない」とゴネつつも、何と記録は218kg(44歳男性の平均は134kg)!その後握力でも右で74kgを叩き出し、さすがの‟超人"っぷりを見せつけた。その間、6回裏には前日ホームランを放ったキャベッジの大飛球にヒヤリとする場面もあったが、フェンス前で失速。糸井が「東京ドームは狭いんですよ...甲子園なら余裕でセンターフライ」と胸をなで下ろす場面も。

1-0のまま、いよいよ終盤戦へ。7回表の頭にはもちろん全員で「六甲おろし」を大合唱し、会場が一体に。7回裏にはジャイアンツの今季キャプテンが岸田ということを知った糸井が「キャプテンマーク軽いでこれ。メッシュ素材やからね」と鉄板ネタを披露し笑いを誘った。その後岩田が休憩から戻ると、8回表にビッグチャンスが到来。中野が猛打賞となる二塁打を放つと、チャンステーマを口ずさみはじめるファンがちらほら。すると糸井が「遠慮なく歌ってください。ハイハイ!」と歌いながら客席を煽る。森下は倒れるも、糸井が打のキーマンに挙げていた4番の佐藤に回り、ここで貴重なタイムリーヒット! 待望の2点目が入ると会場はお祭り状態に。だが結局追加点はこの1点のみ。この後は質問コーナーがスタートし「プロ野球選手になっていなかったら?」の質問に、岩田が過去に「グラブ職人」を諦めたエピソードなどが語られた。

8回裏には高橋が増田陸から糸を引くようなストレートで見逃し三振を奪うと、岩田は「めっちゃエグい!」と脱帽。続く中山の打球が高橋の左膝に当たり、続投が心配される事態に。岩田も心配そうな表情を見せていたが、大事には至らず、いよいよ高橋の完封に向け会場の緊張感も高まっていく。最終回は糸井、岩田、MCの山田までトークショーのことを忘れてしまったかのごとく試合に見入ってしまい、口数が少なくなってしまう場面も。だが9回裏に最後の試練が。ヒットと四球で2アウトながら2、3塁という一打同点の大ピンチが訪れる。バッターはこの日高橋から2出塁している5番・岸田。「あと1球」コールが会場に響き渡る中、高橋渾身の112球目。岸田のバットが空を斬り空振り三振!タイガースの今季初勝利は高橋の約5年ぶりの完封劇という結末に、もちろん会場は歓喜の嵐!まさに事前に聞いていた投打のキーマン・高橋&佐藤の活躍で勝利をつかみ取った形となった。そして試合終了後にはサイン入りグッズなどが当たる抽選会が行われ、当選者は糸井&岩田と3ショット撮影できる嬉しいサプライズも。最後の言葉では「皆さんと一緒に勝ちゲームで応援できてよかったです!」と糸井。岩田は「勝つっていいですね。ここからスタートなので明日からも応援していきましょう!」と締め、最後の最後までファンの笑顔が絶えないイベントとなった。
PROFILE
糸井嘉男
1981年7月31日生まれ、京都府出身。2003年に投手として北海道日本ハムファイターズに自由獲得枠で入団するも、2006年に打者に転向。その後才能を開花させ、日本を代表する5ツールプレーヤーに成長。2013年からはオリックス・バファローズ、2017年以降は阪神タイガースで活躍し、‟超人"の愛称で全国区の人気選手に。2022年に引退し、現在は阪神タイガースのスペシャルアンバサダーや解説者、タレントとして活動中。
岩田稔
1983年10月31日生まれ、大阪府出身。2005年に希望入団枠で阪神タイガースに入団。2008年に頭角を現し、10勝を挙げ左のエース格に成長。2009年にはWBC日本代表にも選出される。1型糖尿病を抱えながらもプロの舞台で活躍する姿は多くの人たちの希望の星に。タイガース一筋で16年間プレーを続け、2021年に現役を引退。現在は阪神タイガースコミュニティアンバサダー、解説者、スポーツコメンテーターとして活動する。
文/谷口周平(リワークス) 撮影/西木義和




