鈴代紗弓がアニメ「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」で挑む「1番可愛い」の等身大

鈴代紗弓がアニメ「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」で挑む「1番可愛い」の等身大

シリーズ累計160万部を突破したライトノベル「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」(角川スニーカー文庫)。クラスでぼっちな日陰男子・前原真樹と、"クラスで2番目に可愛い"と噂される朝凪海。対照的な2人が「友だち」から始める関係を描いた等身大の青春ラブコメディが、4月よりテレビアニメとして放送される。今回は、海の親友であり"クラスで1番可愛い女の子"・天海夕を演じる鈴代紗弓にインタビューを敢行。本作での役作りや共演者とのエピソードに加え、出演作「綺麗にしてもらえますか。」についても語ってもらった。

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■鈴代紗弓が語る「クラにか」天海夕の魅力と、声優としての「可愛さ」への挑戦

──2023年のボイスコミックから約3年を経て、いよいよテレビアニメが放送されます。鈴代さんはボイスコミックのころから夕を演じられていますが、原作に初めて触れたときの印象はいかがでしたか。

「まず引かれたのは、タイトルですね。実生活でも、順位をつけたりつけられたりすることって、ちょっとそわそわしてしまうじゃないですか(笑)。あえて『2番目』と入れているところにすごく興味を引かれました。読み進めていくと、この『2番目』という言葉が作品全体のいろいろなところにかかっているのだなと感じました。クラスで『2番目に可愛い』と言われている海ちゃんがメインヒロインとして物語の軸になるのですが、2番目の子ならではの悩みや、自分の中で『2番目なんだ』と思ってしまうことで生まれる感情が、すごく丁寧に描かれているんです。私自身も10代のころは特に人と比べてしまうことがあったので、共感できる部分も多くて。海ちゃんの気持ちに自然と寄り添いたくなる、応援したくなるヒロインだなと思いました」

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──海ちゃんと真樹くんの関係性についてはいかがですか。

「海ちゃんは、自分の中で引け目を感じてしまうタイプの子だからこそ、本当の素を出せる相手の存在が際立つんですよね。真樹くんと仲良くなるきっかけも『2番目に可愛い女の子』だからこそのもので、複雑さがありつつもすごくリアルだなと感じました。あとは単純に、2人の関係性が尊い!『もう早くくっついてしまえ!』と思いながらニマニマ読んでいました(笑)」

──夕は"クラスで1番可愛い女の子"であり、周囲から天使と言われるほどの天性のアイドル力を持ったキャラクターです。鈴代さんが感じる夕の魅力を教えてください。

「夕自身は、『可愛い』ということに、いい意味であまり頓着していないと思うんです。生まれたときからきっとずっと可愛いと言われてきた子で、天性のアイドル力というか、自然と愛されるオーラを持っている。だからこそ言葉に変な裏がなくて、スパッと物を言えるんですよね。他の人なら裏の意味を考えてしまいそうなことも、夕は真っすぐに言える。正義感の強さが出る場面もあるのですが、そこに打算が全くないんです。そういう"真っすぐさ"が、夕の一番の魅力だと思います。海ちゃんも、周りからどう見られているかに関係なく、『夕はこういう子だから』とフラットに見てくれていて、2人の間には形やステータスにとらわれない関係性があるんですよね。夕は、本当に周りの人に恵まれてきた子なんだなと感じます」

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──夕を演じるうえで、音響監督とのやり取りの中で印象に残っているディレクションはありますか。

「夕は『クラスで1番可愛い子』なので、やはりもはや存在そのものが可愛くなければいけないという前提はありました。でも、コテコテに可愛さを作りすぎると『可愛いを演じている子』になってしまって。同性から疎まれるような印象になりかねないなとも思いました。夕の場合は、男の子だけでなく同性からも好かれる可愛さが必要なので、そのバランスがすごく難しくて。初回のアフレコでテストをやったとき、自分ではそこまでくどくしているつもりはなかったのですが、『ちょっとうざったく聞こえてしまうかも』というフィードバックをいただきました。第1話で夕が結構尺を取って自己紹介するシーンがあるのですが、『気づいたら夕のターンになっていた』と思わせるくらい、不快感のない可愛さが必要で。他のシーンでも、『夕は本当にそう思って言っているだけだから、もっと飾らずに言葉を立てすぎないくらいがちょうどいい』というお話をいただいて、第1話と第2話でチューニングを進めていきました」

■石見舞菜香・長谷川育美との絆。アフレコ現場で感じた「仲間」への刺激

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──アフレコ現場の雰囲気や、共演者の方とのエピソードについてお聞かせください。朝凪海役の石見舞菜香さん、新田新奈役の長谷川育美さんとは「クラにかラジオ」でもご一緒されていますよね。

育美さんとは、デビューしてすぐのころからさまざまな現場でご一緒していて、先輩ではあるのですが一緒に頑張ってきた仲間という印象が強いんです。今回、新奈の立ち位置は作品のバランサーというか、いてくれると安心するキャラクターだなと思っていて。もともとボイスコミックから関わっていた私やまなちゃんとは違って、育美さんは決め打ちでのキャスティングだったと聞いているのですが、それがすごく納得できます。キャラクターとしてのポジションもそうですし、キャストとしての安心感もぴったりで。もし自分がキャスティングする側でも、きっと育美さんにオファーしたくなるだろうなって。それって育美さんのこれまでの積み重ねの結果だと思うので、下積みの時代を知っているからこそ、着実に階段を上ってきた姿に鳥肌が立つというか、自分もそうなりたいと刺激を受けました」

──石見舞菜香さんの印象はいかがですか。

「まなちゃん(石見さん)は、デビューからずっと活躍されている印象がありました。実は、育美さんもまなちゃんも、声優としては私より先輩なんですよ。実際に現場でがっつり掛け合いをしたら、海ちゃんはセリフ数も多いのにテストからしっかり決めてきていて、やっぱりすごいなぁと思いながら見ていました。まなちゃんが海ちゃんのようなフランクな友達感を演じているのも、ちょっと新鮮で。自然な『可愛い女の子』の感情の乗せ方がすごく素敵で、そっとお芝居の引き出しに入れさせていただきました。3人とも、いい意味で緊張しすぎず、でも締めるところは締めようという波長が似ていて、すごくグルーブ感のある現場でした」

■「綺麗にしてもらえますか。」金目綿花奈役で意識した、日常に潜むミステリアスな表現

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──ここからは、TVアニメ「綺麗にしてもらえますか。」についてお聞きします。鈴代さんは主人公・金目綿花奈を演じていらっしゃいますが、作品の魅力を教えてください。

「『クラにか』とは、雰囲気がまったく異なる作品ですね。舞台は熱海で、金目さんは『キンメクリーニング』というクリーニング店を営んでいるのですが、記憶喪失の状態から始まるんです。『なぜ記憶をなくしているのか』という謎がベースにありつつ、日常の温かさが丁寧に描かれていて。実際に私も熱海に行ったことがあるのですが、都心を抜けた先で時間がゆっくり流れていく感じとか、不思議な空気感があって。そんな土地だからこそ、記憶喪失のキャラクターが自然になじむような気さえする。クリーニングの技術に感心する場面もあれば、地元の老若男女との温かい交流もあって。お仕事ものとしても、ハートフルな日常ドラマとしても見どころがあります。本当に心が洗われるような作品です」

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──金目綿花奈を演じるうえで意識されたことはありますか。

「オーディションの段階から、正直あまり声のイメージが固まりませんでした。謎の多い女性なので、いろいろなパターンがあり得るなと。ただ、描写として、少しお姉さんっぽい雰囲気や、ドキッとするような一面が描かれるシーンもあったので、自分なりの"お姉さん像"をイメージして臨みました。あとはミステリアスな部分は残しておきたかったので、あえて抑揚をつけすぎず、どこかずっと笑顔で話しているような印象を意識して。一方で、クリーニングの仕事中はキリッとしたギャップを出すようディレクションもいただいていたので、お仕事モードの切り替えは意識しました」

──「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」の天海夕、「綺麗にしてもらえますか。」の金目綿花奈と、タイプのまったく異なるキャラクターを演じていらっしゃいます。共通して大切にしていることはありますか。

「原作がある作品では、原作が描きたい部分をどこまで自分が落とし込めるかということと、そのキャラクターとして、その場に生きることを大事にしています。あとは、作品全体を見たときの自分の役割を考えることですね。例えば『クラにか』だったら、やはり一番は海ちゃんの物語なので、夕が主人公っぽくなりすぎると作品全体のバランスが変わってしまう。『クラスで1番可愛い子がヒロイン』の作品になってしまったら、それは全く違うものになってしまいますから。だから、役のポジションとしてどういうアプローチがいいのかを考えるようにしています」

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──最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「「『クラにか』は、真樹くんと海ちゃんという本当に応援したくなる2人の関係性を微笑ましく見守るのが楽しい作品です。2人の距離がどうなっていくのか注目していただきつつ、キャラクターそれぞれが抱える葛藤や、10代ならではの人間関係にもぜひ目を向けてみてください。それぞれのキャラクターが成長していく姿を、一緒に見守っていただけたらうれしいです!

そして熱海にあるキンメクリーニングも覗きにきてください!人の温かさや熱海の綺麗な景色に癒されること間違いなしですっ!金目さんのお仕事シーンを通して、お洗濯の知識も増えるかも...?どちらの作品も、ぜひよろしくお願いいたします!!」

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取材・文/すなくじら 撮影/はぎひさこ

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