NHK×時代劇×宮藤官九郎=? 「いちげき」【LLR・福田恵悟】

NHK×時代劇×宮藤官九郎=? 「いちげき」【LLR・福田恵悟】

幕末の江戸では、薩摩藩の命を受けて町を荒らしまくる「御用盗」なるものが頻発していた。それに対し勝海舟(尾美としのり)は、元新選組の隊士・島田(松田龍平)を近隣の村に派遣し、農民の中から秀でた才能のあるものを束ねさせ、身元不明の武力集団「一撃必殺隊」なるものを設立させた。しかし、短い訓練期間ゆえに、一撃必殺隊の隊員たちは攻撃の訓練しかしておらず、そのまま実践に向かうことになる...。

こちらは『幕末一撃必殺隊』という小説を原案にしたコミック『いちげき』が原作になっているのですが、そんな作品の映像化にあたって、もはやレジェンドと言っても過言ではない、宮藤官九郎さんが脚本を手掛け、染谷将太さんが主演を務めました!

なんでも宮藤官九郎さんは、時代劇の脚本を担当するのはこの作品が初めてらしく、そのあたり、宮藤官九郎ファンにとっても気になる作品ですよね。

ざっとみた感じのあらすじでは、なんだかシリアスな内容に見えますが、そこはやはり宮藤官九郎作品、なんともいえない軽快さと独特の「クドカン節」でとても見やすいドラマとなっております。それでも、やはり締めるところはしっかり締めてくるというのが、流石の一言でした!

一撃必殺隊のメンバーである主演の染谷将太さん、町田啓太さん、岡山天音さんのほかにも、伊藤沙莉さんなど、今をときめく俳優さんで構成されていて間違いないな、というところにドランクドラゴンの塚地さんやティモンディの高岸君などを差し込んでいて、バラエティ豊かで非常に面白いなと思いました。特に高岸君は、あのメンバーの中で全く違和感なく演技できているのは本当にすごいです。

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「いちげき」という言葉を聞くとなんだかカッコいい雰囲気がありますが、このドラマにおいての「いちげき」は泥臭かったり、情けなかったり、悲しかったり、時には残酷だったり...。

「いちげき」の色々な側面を味わうことができます。僕自身も「いちげき」について初めていろいろ考えたかもしれません。その時点でもう、僕も宮藤官九郎さんの手のひらの上で踊らされているのでしょう。宮藤官九郎恐ろしや...。

NHKのドラマらしく、演出もかなり凝っています。講談師の六代目神田伯山さんの語りからドラマに入っていくのですが、ドラマを見ているうちにいつの間にか、また伯山さんの語りにさらっと戻っている。そしてまたドラマへと流れるように場面が変わっていく。いつしか伯山さんのネタを聞いているのか、ドラマを見ているのか、はたまた同時にどちらも体験しているのか...。本当にオシャレなやり方をしてくるんですよね。なので、90分程のドラマなのですが、本当に一瞬で見られてしまいました。時間がふと空いたときに、最適なドラマとなっております。

「NHKのスペシャルドラマ×時代劇×宮藤官九郎」

こんな作品なんだろうな、という皆さまの想像を斜め上に超えてくるドラマです。ぜひ見てみて下さい!

【プロフィール】
福田恵悟(LLR)
1979年11月9日生まれ、東京都出身。
NSC東京校 7期生。2002年に伊藤智博とともにLLRを結成。コンビでの活動の傍ら、ドラマ好きとして「よしもとドラマ部」でのライブを約10年、回数として実に100回以上開催している。

よしもと<br>ドラマ部

よしもと
ドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)

吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。

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