綾野剛×豊川悦司×大根仁の最強タッグ「地面師たち」【夫婦のじかん・大貫さん】

綾野剛×豊川悦司×大根仁の最強タッグ「地面師たち」【夫婦のじかん・大貫さん】

■プロフェッショナルの美学!

「土地」という不動の財産。それは時に、人の理性をたやすく焼き切る魔力を持つ。ドラマ「地面師たち」が描くのは、完璧な「なりすまし」で、100億円もの大金を動かす詐欺師集団の暗躍。実際に起きた事件を彷彿とさせるリアリティと、剥き出しの欲望が交錯する世界観に、毎話釘付けです!

交渉役、情報屋、法律屋、そして「なりすまし」の配役を整える手配師。それぞれの分野のプロが集い、大金を強奪するというハラハラする展開の応酬に、何度見ても必ず一気見してしまいます。

新庄耕さん原作の小説を、大根仁さん監督にて映像化された「地面師たち」。このドラマの魅力は、なんと言ってもその徹底したプロフェッショナリズムの描き込みにあるのではないかと思います。印象に残るせりふも多々あり、やはりその道のプロというのは、自分の美学を持っているのだなと実感しました。

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■あのせりふが無ければ、今の自分はいない

豊川悦司さん演じるハリソンのせりふで、「もっと大きなヤマを狙いませんか?そうですね...、死人がゴロゴロ出るようなヤマです」というものがあるのですが、私が仕事をする上で、ここ最近このせりふがかなり指針となっています。

よしもとドラマ部で活動するほどドラマが好きなのですが、脚本としてドラマに関わる仕事がしたいと思っています。芸人の伝手(つて)を使って何かしらの脚本に関わることはできるのかもしれませんが、互いの力量が不透明なまま、誰でもできる小さな仕事を奪い合う感じに、何とも言えない美学に反する部分があり、NHKの脚本開発プロジェクトWDRに応募したのでした。それに合格したことにより、脚本を書く力があるのだと証明でき、かつ脚本の腕も磨けるという良いことばかりが舞い込む結果となりました。このハリソンのせりふが無ければ、NHKにも応募していなかったかもしれないと思うと、「地面師たち」には感謝しきれません。

それほどまでに、このドラマに出てくる詐欺師たちには、悪役ながら引かれてしまう魅力に溢れているのです。

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■大根仁作品の中毒性

大根仁さんというと、「モテキ」や「週刊真木よう子」など、忘れられない作品が多いのですが、今でも強烈に記憶に残っているのが、「劇団演技者。」という深夜ドラマの「激情」という作品です。テレビからナンバーガールのNUM-AMI-DABUTZが流れてきた瞬間は、今でも脳裏に焼き付いて離れません。

そんな大根作品にめちゃくちゃ良い役どころで出演していたアントニーには、芸人全員が嫉妬の嵐でした。(大根監督、歯列矯正をしているアラフォー女性の役柄がありましたら、ぜひお待ちしております)

この作品の出演者の皆さま全員、脂が乗っているというか、ゾーンに入っているというか、とにかく怪演の応酬で、その辺もかなりの見どころとなっています。思わず真似したくなるせりふ、ネットミームになるようなせりふも多くあり、何度も見たくなる作品です!

【プロフィール】
大貫さん(夫婦のじかん)
NSC東京11期生。タカダ・コーポレーションを経て
2016年に旦那の山西 章博と「夫婦のじかん」というお笑いコンビを結成。
普段は芸人として活動しているが、漫画家やイラストレーターとしても活躍中。
コミックエッセイ「母ハハハ!」発売中。第35回フジテレビヤングシナリオ大賞最終。
NHK脚本開発チーム「WDRプロジェクト」2期メンバー。

よしもと<br>ドラマ部

よしもと
ドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)

吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。

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