黒木華×高橋一生×中村倫也共演!伝説の癒やしドラマ「凪のお暇」を今こそ見たい理由

黒木華×高橋一生×中村倫也共演!伝説の癒やしドラマ「凪のお暇」を今こそ見たい理由

もう全てをやめて「人生をお休みしたい」「人生リセットしたい」――。そう思う人は少なくないはずだ。ただ、実際に行動に移せるかというとなかなか難しく......。そんな「人生をお休み」した女性の姿を描いたのが『凪のお暇』だ。コナリミサトによる同名漫画を原作に実写ドラマ化され、2019年にTBS系にて放送された。

■4月の新生活に疲れた心へ。「空気を読む」ことをやめた凪の"お暇"生活

主人公は都内の家電メーカーで働く28歳の大島凪(黒木華)。いつも周りの目を気にし、顔色をうかがい、とにかく毎日が何事もなく過ぎていくことを目指している。真面目で気が弱い、「ザ・良い人」。だから周りから都合よく扱われることもあるが、それで丸く収まるのならと空気を読み、我慢してしまうタイプだ。そんな彼女の心の支えは、会社のエースである我聞慎二(高橋一生)が恋人であることだった。凪を都合のいい女だと思っている同僚たちも憧れる存在の慎二。「慎二に愛されているならがんばれる」と思っていたが、ある日、彼が同僚に対して口さがなく凪のことを言っているのを聞いてしまう。

その言葉に過呼吸を起こして倒れてしまった凪は、この出来事をきっかけに自分の人生を見つめ直す。選んだのは「人生のリセット」だ。会社を辞めて自宅も解約し、慎二を含め関わりのある人たちとの関係も絶ち、古いアパートへとお引っ越し。毎日のように一生懸命ヘアアイロンをかけていた天然パーマもそのままに、ありのままの自分で新たな生活へと一歩踏み出す。

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その場を丸く収めるために空気を読む、という行動をとっている人は多いはずだ。過呼吸になるほどまではいかないとしても、それなりにぎりぎりのところまで我慢している人も少なくないだろう。でも、凪のような行動をとれる人はどれだけいるだろうか。凪の行動はある意味で「理想」であり「憧れ」だ。そして、少し不安もありながら、ありのままの姿で過ごす様子は愛らしく、見ている側にとっても大きな癒やしになる。

■沼落ち必至の「メンヘラ製造機」。隣人・安良城ゴンの抗えない魅力

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そんな凪が出会ったのが、隣に住む安良城ゴン(中村倫也)だ。相手のことを否定せず、優しい言葉をかけてくれるゴン。自己肯定感の低い凪は、そんなゴンに癒やされていく。自分を認めてくれる人の存在というのは尊いものだ。失った自信を取り戻させてくれる。おまけに優しくされたら、「もうこの人しかいない!」と思ってしまうのも無理はない。

だが、ゴンが優しいのはみんなに対してだ。正確には、自分の目の前にいる人にだけ優しいのである。一緒にいないときにはその人の存在も思い出さない。その瞬間、一緒にいる別の女性のことを考えているから――。しかし、ゴンに好意を持っている側からすると、それがやるせなくて仕方がない。いつだって自分のことを思っていてほしい。でも、自分とゴンとの想いのつり合いが取れず、追いかけ、すがり、気がつけばズルズルとゴンにハマっていく。そんなゴンについたあだ名は「メンヘラ製造機」。凪もその魅力にズブズブとハマっていく。

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■モラハラ慎二か、天性の人たらしゴンか。自分を愛するための選択とは

一方、慎二はというとモラハラ気味で、凪が傷つくようなことを平気で言う。凪に対して上から目線で支配欲が強い。しかし、急に行方が分からなくなった凪のことを必死で探すし、突然現れたゴンというライバルに嫉妬心を燃やす。

ゴンは一緒にいるときしか自分のことを考えてくれないけれど、2人でいるときはとびきり優しい。慎二は何なら四六時中、自分のことを考えてくれている。ただし、モラハラ気味である。正反対すぎて、どちらを選ぶべきか迷うところだ。見ている側としても「ゴン派」か「慎二派」か悩ましい。どちらが好きかよりも、どちらと一緒の未来を過ごしたいかを考えるべきかもしれない。そして、どちらも選ばないという選択肢もある。凪が選ぶべき未来とは、果たして。

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放送から時間が経っても、本作が人生のバイブルとして愛されるのは、凪の再生を通して「自分を愛すること」の大切さを教えてくれるからだ。新生活の疲れを感じやすいこの時期、凪と一緒に一度立ち止まり、空気を吸い込んでみてはいかがだろうか。

文/ふくだりょうこ

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