「大同生命SVリーグ2025-26」チャンピオンシップ注目選手・男子編「高橋藍選手の献身性を見てほしい」【ぺえ】
スポーツ 生中継見放題連載コラム
2026.04.12
バレーボールをこよなく愛するタレント・ぺえによるバレーボール連載企画。今回は、2026年5月1日(金)から始まる「2025-26 大同生命SV.LEAGUE MEN CHAMPIONSHIP」に先駆け、ぺえが注目している男子選手を紹介する。選手それぞれのストロングポイントや魅力、今後に期待するところなどを、愛をもって語ってもらった。「大同生命SVリーグ 2025-26」は、男女全試合を「J SPORTSオンデマンド」でLIVE配信中。
■高橋藍(サントリーサンバーズ大阪)が備える圧倒的な総合力。リベロ級の守備とチームを支える献身的なプレー
今シーズン彼をみていて思ったのは、圧倒的な総合力の高さがあるなと特に感じました。「サーブよし」「スパイクよし」「レシーブよし」ですし、スター性もある選手なので、いいレシーブをするとチームが1点取ったくらい盛り上がるんです。
今シーズンは、攻撃面でのストロングポイントも今まで通り発揮しているのですが、私はリベロ並みの守備力にとても感動させられました。サーブレシーブの成功率ランキングに、リベロの選手が名を連ねる中「高橋藍」と入っているのはさすがです。また、後半に向けて一番いいコンディションに仕上げてきている「戦い方」もすばらしい。攻撃面というよりもレシーブなどの守備面で、ギアを上げてチームを支えているのを感じます。
派手で目立つ選手ではありますが、その裏でしっかりとブロックのフォローや、ワンタッチボールのフォローといった地味なプレーをちゃんとやってくれているところが憎いですよね。1本1本のサーブレシーブを低い姿勢で、しっかりとボールの勢いを吸収してセッターに優しく返球している。素人目では気づきにくい献身的なプレーもおざなりにしていないのです。
バレーボールが上手い分、簡単にプレーをしているように見えるので、そういう部分は目に留まりにくいのですが、見ている人は見ているし、分かる人には分かる部分で、しっかりとチームを縁の下から土台として支えてくれています。豪快なワンプレーで盛り上げるだけでなく、いろんな支え方のできる選手。どうしても派手なところに注目が集まりがちですけど、ちゃんとチームのために献身的に動いている部分にも着目していただくと、より彼の魅力に出会えると思います。

高橋藍選手(サントリーサンバーズ大阪)
(C)SV.LEAGUE
サントリーは、リベロの小川智大選手と高橋選手のレシーブ連携が絶妙に働いています。ワンタッチボールが飛んできそうな時は小川選手がセンターで、高橋選手がレフト側で受け、逆にブロックの上から強打が来そうな時は、小川選手がレフト側で受けて、高橋選手はワンタッチボールを拾うという、場面ごとにレシーブのポジションを変えているんですよね。そして、ボールが上がればドミトリー・ムセルスキー選手が決めてくれる。チャンピオンシップのサントリーは、隙がなく非常に堅い牙城だと思います。そして、8シーズンに渡りサントリーで活躍をしてきたムセルスキー選手の引退の発表があったことで、『絶対に最後は優勝で飾りたい』というチーム全体の意識も上がっているでしょう。
■司令塔としての胆力と正確性。近藤蘭丸(東京グレートベアーズ)が展開する大胆なトス回し
まだ大学在学中で内定選手ではあるのですが、近藤蘭丸選手のトス回しはすごく好きです!まだ「怖いもの知らず」なところがあるのかもしれないのですが、積極的にミドルブロッカーを使ったり、ネットの幅をすべて使ってトスを上げたりなど、セッターがやらなければいけないことをきちんとやっているんです。ミドルがブロックに捕まっても物怖じせずに使い続けたり、ラリー中でも積極的にバックアタックを使ったりなど、強気なトスワークが魅力的。"ポスト関田誠大選手"になることを期待しています。
おそらく彼は周りから愛されるタイプで、彼がいいトスを上げると、チームはもちろん会場全体が温かいムードになるんです。だから、チームが会場の追い風を受けていい勢いで戦える、いいサイクルが生まれています。
プロとしての経験は浅いけれど、大崩れしない胆力も魅力ですね。優しそうな見た目に反して、大胆でかなり攻撃的なトス回しを展開する感じは、「東福岡高校出身らしいな」とも思うのですが、その思い切ったトスがちゃんと正確なんです。東京GBは今シーズン、大ベテランの深津旭弘選手と近藤選手を使い分けて戦っていますが、シーズン終盤は近藤選手の勢いに懸けていると思います。深津選手が後ろに控えている安心感もあり、最後までいい勝負をしてくれるはずです。
■次世代を担う甲斐兄弟。サウスポーのパワーと200センチの器用さが生む期待感
ネクストブレーク枠として、甲斐孝太郎選手(サントリー)と甲斐優斗選手(大阪B)の「甲斐兄弟」を取り上げたいと思います。
兄の孝太郎選手は、ムセルスキー選手がいるためなかなか出場機会に恵まれていないのですが、ウルフドッグス名古屋の宮浦健人選手に負けないくらいの左利きのパワーヒッターです。ボールをたたきつける力とミート力がすさまじくて、スパイクの音が一人だけ違うんです。宮浦選手、西田有志選手(大阪B)に並ぶサウスポーのアタッカーで、決定力が高くミスが少ないのも魅力的です。今季でムセルスキー選手が引退されるので、より一層注目したいですね。
弟の優斗選手は、22歳とは思えない落ち着きが特徴的で、「彼ならなんとかしてくれるだろう」と大船に乗った気持ちにさせてくれます。大舞台でも全く物怖じせず、冷静にブロックを見てスパイクを決めていきます。身長200センチという高さがありながらここまで器用な選手は今までいなかったので、すごくわくわくさせてくれますね。
同じチームの富田将馬選手という守備の上手な選手に刺激を受けて、守備力を強化していってもらえたらますます言うことなしです!兄弟そろって日本代表のコートに立つ日が、近い将来に実現してくれることを楽しみにしています。
早稲田大学を卒業したばかりでウルフドッグス名古屋の内定選手、前田凌吾選手にもこれからの活躍に期待しています。セッターとしてトリッキーなトス回しと、想像力豊かな組み立てが武器の選手です。彼の伸びやかで正確性のあるトスは、これからの日本バレーに必要な財産になると私は感じています。東京グレートベアーズの近藤蘭丸選手と共に、非常に楽しみな若手のセッターの活躍に大注目です!
※高橋藍の「高」は正しくは「はしご高」
取材・文/原田健
ぺえ (タレント)
タレント。小学生からバレーボールを始め、中学時代に山形県選抜になった経験を持つ。バレーボールを愛してやまないぺえが、独自の視点でバレーボールの魅力を熱く深く伝える。
ぺえ (タレント)
タレント。小学生からバレーボールを始め、中学時代に山形県選抜になった経験を持つ。バレーボールを愛してやまないぺえが、独自の視点でバレーボールの魅力を熱く深く伝える。




