ぺえが選ぶ「大同生命SVリーグ2025-26」注目リベロ・女子編「浦山絢妃選手の読みの鋭さ、西崎愛菜選手の守備範囲の広さを見てほしい」
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2026.03.04
バレーボールをこよなく愛するタレント・ぺえによるバレーボール連載企画。今回は、佳境を迎えている「2025-26 大同生命SV.LEAGUE レギュラーシーズン」を観戦したぺえが、注目しているリベロをピックアップ。チームの中で特別な動きをする唯一のポジションの注目ポイントに言及しながら、選手たちの魅力を語ってくれた。「大同生命SVリーグ 2025-26」は、男女全試合を「J SPORTSオンデマンド」でLIVE配信中。
■混戦極まるリーグ終盤。順位表を眺めてはドキドキわくわくする日々
リーグが佳境に突入してきて、チャンピオンシップに駒を進めることができる上位6チームに、残れるか残れないかの瀬戸際にいるチームがボーダーライン付近でひしめき合っていて、本当に混戦を極めています。このヒリヒリした展開が、いちバレーボールファンとしてすごく楽しいんですよね。戦績が拮抗しているがゆえに、毎週、毎週、勝敗によって順位が変動するので、ドキドキわくわくしながら順位表を眺めています。特に5位から8位くらいまでのチームの直接対決は、勝敗が順位にすごく大きく影響するので目が離せないんですよ。
あと、長いリーグなので、ここに来てけが人が出始めていて、それがチームの状況を圧迫させていたり、リーグの途中で監督が交代してしまったチームもあったりして、今までにないリーグになっているな、と。特に女子は波乱の展開を迎えていますよね。「1つでも多くのチームが最後まで戦い切れたら」と願うばかりです。
■女子の注目リベロ:浦山絢妃選手(KUROBEアクアフェアリーズ)
日本代表常連の選手も素晴らしい活躍を見せてくれていて、そんな選手たちのことも取り上げたいのはやまやまなのですが、これまでの連載で触れてきたところもありますので、今回は"新しい魅力を伝えたい"という観点で選ばせていただきました。
浦山選手は、「今回の企画で取り上げなくてどうするの?」というくらい今後の活躍に期待していますし、今シーズンの活躍を見て高く買っている選手です。KUROBEアクアフェアリーズは、昨シーズンと比べてすごく飛躍していて、そんなチームを守備で支え続けているのが浦山選手なんです。
彼女の一番のストロングポイントは、サーブレシーブの"巧みさ"と"正確さ"です。その根底にあるのが"読みの鋭さ"で、ボールを受けるための動き出しの1歩目が速いんです。1歩目を間違いなく速く踏み出せているからこそ、しっかりとサーブレシーブを受けることができている。
また、その"読みの鋭さ"にも通じるのですが、試合中の状況判断も優れていて、視野が広いのも特長。例えば、二段トスを上げるときにアタッカーの助走に合わせて間を作ったり、次の選手のことを思った"気遣いのあるプレー"が見られるんです。こういう思いやりのあるプレーが出来る選手がいてくれるとチームに安心感が生まれますし、アタッカーもレシーブを任せることができるので、スパイクを打つことに専念できる。このちょっとした部分が大きな効果を生んで、今年のチームの攻撃力アップにも少なからず影響を及ぼしていると思います。
"動き"としては、すごく基本に忠実なのですが、その中にもアグレッシブさを兼ね備えていて、「どんな体勢になろうとも、必ずしっかりとセッターに返球するぞ」という意識の高さが、他のリベロの選手と比べても頭一つ抜けている気がします。1本に対する執着心だったり、「セッターに絶対に返す」という信念の強さがあって、リーグを通してすごく高いモチベーションで戦い抜いている印象があります。本当にリーグが始まってから集中力が切れないので、大崩れしないんですよ。これだけ長いリーグなので、1、2試合はどうしても"何をやっても駄目な試合"というのが必ずあると思うのですが、彼女の場合は、ミスをしたとしても、もう一度集中し直して修正する力も高いんですよね。
■女子の注目リベロ:西崎愛菜選手(大阪マーヴェラス)

(C)SV.LEAGUE
私が思う西崎選手の一番の魅力は、守備範囲の広さです。フェイントボールだったり、ブロックフォローだったり、落ちてしまいそうなボールに対する強さ、鉄壁を誇るディフェンス力......。見るたびに「やはり、彼女はリーグの中でもトップクラスだな」と感じています。
加えて、メンタル面も強くて度胸があるな、と。昨年の令和7年度皇后杯のファイナルラウンド決勝戦(大阪マーヴェラス×NECレッドロケッツ川崎)は、フルセットにもつれ込む競った試合だったんですが、大事な場面でも試合を楽しむ彼女の余裕だったり、平常心でチームメイトと話す姿が見られたりして、そういう部分も「すごいな」と感服してしまいました。
あと、他の選手と比べて"魅せる"レシーバーなんですよね。彼女のプレーは、ちょっとしたショーを観ているような感覚に陥るんです。1本上げた衝撃とか、盛り上がりとか、チームだけでなく会場全体が盛り上がるような雰囲気をレシーブで作ることのできる稀有な選手。
西崎選手は、劣勢になればなるほどいいレシーブを連発している印象があって、"勝負強さ"と"運を引き寄せる力"みたいなものがあるんです。皇后杯の決勝でも、競った場面で西崎選手の好レシーブから素晴らしい攻撃につながったり、ラリーが続く中で彼女のレシーブをきっかけにポイントをゲットするシーンが多かったので、チームが勝つか負けるかの瀬戸際に立たされたときに彼女のようなリベロがいると、チームにミラクルが起こる。そんな"ラッキーガール"的な側面も持っている存在なので、これから経験を積んでもっと技術を磨いて、その"ミラクルさ"に厚みを持たせると無敵な選手になると思います。
取材・文/原田健
ぺえ (タレント)
タレント。小学生からバレーボールを始め、中学時代に山形県選抜になった経験を持つ。バレーボールを愛してやまないぺえが、独自の視点でバレーボールの魅力を熱く深く伝える。
ぺえ (タレント)
タレント。小学生からバレーボールを始め、中学時代に山形県選抜になった経験を持つ。バレーボールを愛してやまないぺえが、独自の視点でバレーボールの魅力を熱く深く伝える。




