高校最後のインターハイへ挑戦!アルペンスキーヤー・森下つぼ実選手 角館高校スキー部(3年) 学スポPRESS〜若き挑戦者たち〜Vol.6

高校最後のインターハイへ挑戦!アルペンスキーヤー・森下つぼ実選手 角館高校スキー部(3年) 学スポPRESS〜若き挑戦者たち〜Vol.6

最後のインターハイ「攻めの滑り」で"優勝"を目指します!

毎年2月に開催される「全国高等学校スキー大会」(インターハイ)。そのアルペン競技で優勝候補として注目されているのが角館高校・森下つぼ実選手だ。国際的でも実績を重ねる彼女に、優勝を目指すインターハイや、今シーズンの目標などを聞いた。

――昨シーズンは全日本ジュニアスキー選手権大会のスラロームで優勝、インターハイでも大回転2位、回転4位という成績でした。振り返っていただけますか?

「昨シーズンは『インターハイで優勝する』という目標を掲げていたので、優勝を逃したのはすごく悔しかったです。私は結構緊張しやすいタイプで、インターハイという大舞台になると『絶対に勝ちたい』という気持ちが強くなりすぎてしまって...。その焦りが滑りに出てしまいました」

――U16のカテゴリーではナショナルチームの強化合宿やアルプチンブラFISチルドレンカップにも出場(※)されました。そうした経験は、今の森下選手にどのような影響を与えていますか?

「世界大会では、海外の強豪選手たちから、普段どんなトレーニングをしているのかやスタート前に自分を落ち着かせる方法など、多くを学びました。国内に帰ってからは、そこで吸収したことを取り入れています。世界の舞台で戦うのは本当に楽しかったので、またあの場所で戦いたいという思いが強く芽生えました」

(※J:COMでは「次世代のチャレンジ支援」の一環として、「全日本アルペンスキーU16強化支援プロジェクト」を実施しています。詳しくは下記参照。)

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――オフシーズンとなる夏、重点的に取り組んだことはありますか?

「腿裏のトレーニングと、基礎体力を高めるための有酸素トレーニングを積極的に取り入れました。腿裏についてはケガをしないためです。滑りで失敗して身体が後ろに乗ってしまうと膝の靭帯を切ってしまうリスクがあるのですが、そうしたリスクから身体を守るために腿裏の筋肉を鍛えています」

――これまでに大きなケガをされたことは?

「一度もないです。実は私、結構よく転ぶタイプで、コーチや周りの人からも『いつか大怪我するぞ』とよく言われるのですが(笑)。毎日ストレッチをして、体が柔らかいお陰かもしれません」

――現在の滑りにおいて、重点を置いているポイントは?

「速さと安定感です。ターンのスピードが必要だと感じているので、上半身を安定させ、両足を正確に揃えて、とにかくブレーキとなる要素を少なくすることを意識しています」

――ほかの選手と比べて、ご自身の強みはどこにあると考えていますか?

「誰よりも"真っすぐ"行けるのが強みだと思っています。昔から思い切りがよいと良く言われていましたが、ほかの選手がスピードを抑えてターンするような場面でも、真っすぐに攻める滑りができます。ただ、それが弱みになる時もあって、難しいコース設定だと、真っすぐ行くだけではターンに入りきれず、失速してしまうこともあるので、その辺りの判断の難しさはありますね」

――今シーズンの目標を教えてください。

「まずは世界ジュニア選手権で20番以内に入ること、そして、インターハイでの優勝です!特にインターハイは3年生で最後の出場ですし、高校生にとって一番大きな舞台なので、しっかり結果を出したいです。昨シーズンのような悔しい思いはしたくないので、夏場のトレーニングも頑張りました。いい成績を残すことで、お世話になった親や顧問の先生、親戚の方々に感謝を伝えたいです」

――憧れの存在や、目標にしている人物はいますか?

「スキー選手では、アルマン・マーチャント選手(ベルギー出身のアルペンスキーヤー)です。私の目標とする滑りに近くて、直線的に攻めながら板の操作がとても上手な選手なので、いつも参考にさせていただいています。スキー以外では大谷翔平選手です。二刀流という誰も成し遂げていないことに挑戦し続ける姿に憧れます。私も、大谷選手のような新しいことに挑戦し続ける人になりたいです」

――将来の目標は?

「オリンピックに出場することです。'30年のフランス大会は、自分の中でも大きな目標として考えています」

――最後に、ファンの方や応援してくださる方へメッセージをお願いします。

「いつも皆様の応援が励みになっています。今シーズンはジュニア選手権、そしてインターハイでいい結果を出せるよう頑張りますので、これからも私の『攻めの滑り』を見て、応援よろしくお願いします!」

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Personal Information
祖母が長野でスキー場のレストハウスを経営していて、2歳くらいにはもうスキー靴を履いていました。長野県出身ですが秋田県の角館高校に進んだのは、地元のクラブチームが一緒だった水谷美穂選手に憧れて、同じ高校に行きたかったからです。つぼ実という名前の由来は、「いつか大きな花に」という思いを両親が込めてつけてくれました。


Profile
'08年2月9日生まれ。長野県出身。木祖中学(長野)→角館高校(秋田)。オガザカアルペンチーム所属。「JOCジュニアオリンピックカップ2024全日本ジュニアスキー選手権大会」アルペンで総合優勝。25年「全日本ジュニアスキー選手権大会 女子スラローム 優勝」、「全国高等学校スキー大会(インターハイ)」女子大回転2位、回転4位。'25シーズンからナショナルチームに加入。

「全日本アルペンスキーU16強化支援プロジェクト」

J:COMグループでは、世界の頂点に立つアルペンスキー選手を育成するために、2018/19シーズンより、公益財団法人 全日本スキー連盟(SAJ)のアルペンスキーU16チームへの支援を行っています。クラウドファンディングへの協力や強化費支援をはじめ、U16アルペンスキー選手の密着番組の制作・放送などを通じ、若い選手の活動を応援しています。2年前に当時のU16チームの一員として、森下選手も参加しています(当時の映像はこちら

また、2026年3月31日には25/26シーズンの報告番組をJテレ・JCOM BSにて放送予定です。こちらもぜひご覧ください!

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