日本代表に選出された渡邉伶音らも登場、関東大学バスケットボールの熱戦に注目!

日本代表に選出された渡邉伶音らも登場、関東大学バスケットボールの熱戦に注目!

Bリーグ人気がすっかり定着し、国際試合における日本代表の活躍も期待される中で、盛り上がっている日本のバスケットボール界。近年では大学バスケットボールへの関心も高まっている。J SPORTSオンデマンドでは、6月3日より開催された関東大学バスケットボール新人戦の本戦44試合を徹底LIVE配信するなど、強豪がひしめいてハイレベルな戦いが例年繰り広げられている関東の大学バスケットを年間通してチェック可能だ。

■タレント揃いの東海大学をはじめ、6月は新人戦に注目

2025年の第65回関東大学バスケットボール新人戦は、88大学が参加して6月8日まで熱戦が展開され、東海大学が2大会連続、8回目の優勝を果たした。同大会は、各大学の1・2年生が出場し、大学バスケットを担うスター選手が飛躍するところが見どころで、高校日本一を決めるウインターカップで活躍した選手たちの成長プロセスを見られる大会でもある。連覇を果たした東海大は、U18日本代表の渡邉伶音(福岡大附属大濠))と十返翔里(八王子学園八王子)の1年生コンビが期待通りの活躍ぶりを見せた。十返は新人賞、渡邉も優秀選手に選出。さらに2年生になったムスタファ・ンバアイ(福岡第一)と赤間賢人(藤枝明誠)も大いに躍動した。ンバアイは優秀選手、赤間は最優秀選手に選ばれている。

伝統の守備力に磨きをかけた東海大は、新チームになって攻撃力もパワーアップ。ポイントガード(PG)の渡邊大翔(東海大付属諏訪)を中心に、渡邉伶音とンバアイのツインタワーが大きな武器となり、シュート力が高い赤間と運動能力に定評ある十返が得点に絡み、他校の脅威となっている。

■8月に開幕する関東大学バスケットボールリーグ戦を展望

関東大学バスケットボールリーグ戦に向けて、昨年の覇者である日本体育大学と新人戦を制した東海大学を中心に強豪校の動向が注目される。J SPORTSは、8月に開幕する「関東大学バスケットボールリーグ戦(男子1部)」の全132試合を今年度もJ SPORTSオンデマンドにて配信。注目カードは、LIVE配信されるので必見だ。

今季の日本体育大学には、新谷勇晴(鳥取城北)、小野寺星夢(東山)、東郷然(京都精華学園)のシューター3人の新入生が加入した。センターのサー・シェッハ(福岡第一)も注目だが、やはりチームを牽引するのは3年生になったスイングマンの小澤飛悠(中部大第一)だ。高校日本代表で国際試合の経験豊富な小澤は、ポストプレーに加えてスリーポイントを決められるシュート力を有し、フィジカルの強さと得点力を併せ持つオールラウンダーで、春のトーナメントでは3連覇の原動力にもなった。日本体育大は機動力とシュート力を武器に、ハイスコアの展開に持ち込むと強さが倍増。今季のリーグ戦も当然優勝候補と言えるだろう。

2023年に「全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」を制し、昨季のリーグ戦準優勝。関東屈指の強豪に躍進した感のある白鴎大学にも注目だ。大学ナンバーワンPGと言われ、特別指定選手としてBリーグでもプレーした佐藤涼成(福岡第一)がチームを牽引。U19代表などで国際試合を経験したシューターの小川瑛次郎(羽黒)をはじめ、身体能力の高いロイ優太郎(習志野)らが成長。新入生の八田滉仁(福岡第一)、ネブフィ・ケルビン・シェミリー(開志国際)といった新戦力を加えて選手層に厚みを増した。フィジカルの強さを活かしたディフェンスに定評があるだけに、今季は虎視眈々と頂点を狙う。

さらに期待の新戦力を加えた明治大学も台風の目になりそうだ。ウインターカップで優勝した福岡大附属大濠から湧川裕斗と見竹怜、U18日本代表の千保銀河(開志国際)も入学。2年生の石川晃希(宇都宮工)とフリッシュ ニコラス聖(開志国際)の2年生コンビも成長著しい。

昨年のインカレを制し、大学日本一に輝いた日本大学には、特別指定選手としてB2の青森ワッツでプレーした村田桂次郎(國學院久我山)が加わった。得点センス抜群のガードとして新入生ながらチームの主力として期待されている。センターには201cmの留学生ムバク・ムカンク・ステファン(八女学院)を擁するが、彼を中心にインサイドを制すれば強みを発揮しそう。4年生になったPG・下地秀一郎(北陸)が新戦力をどう生かすかに注目したい。

昨季リーグ戦6位の専修大学は、新人戦で成長を見せつけた2年生のアピアパトリック眞(福岡第一)に加えて、シュート力とゲームメイク力を兼備した後藤宙(美濃加茂)らの1年生がチームの底上げを担う。

入れ替え戦で1部に復帰した青山学院大学には、美濃加茂出身の新入生・北條彪之介と深見響敏、セントメリーズ・インターナショナル出身のウィリス・ヴィンセントとウィリス・ジュリアンの双子がそろって加入。3年生のSF・広瀬洸生(福岡大附属大濠)ら3・4年生が主体のチームだが、新戦力と上級生とのケミストリーを起こせるか、プロでも経験が豊富な竹田謙ヘッドコーチの手腕に注目だ。

同じく一部復帰の早稲田大学は、エースで主将の岩屋頼(洛南)がオフェンスの大黒柱。堀陽稀(東山)、三浦健一(洛南)ら今季好調な攻撃陣を牽引する。新入生の松本秦(洛南)にも注目。多彩なスキルを誇り、新人戦でも2戦連続40得点超を記録するなど大爆発した。

昨季リーグ戦3位の中央大学は、大黒柱のセンター・深澤桜太(福岡大附属大濠)が膝の故障で長期離脱中。シュート力を誇る平原侑真(八王子学園八王子)らガード陣の奮起が望まれる。

さらに昨季リーグ5位の大東文化大学、新人戦で4位に入った筑波大学なども強豪も上位進出を狙う。

新人戦を終え、夏のリーグ戦の長い戦いを経て、冬のインカレとこれから熱い戦いが待ち受ける大学バスケットボール界。J SPORTSオンデマンドで、日本バスケットの未来を担う彼らの勇姿を目に焼き付けよう。

文/渡辺敏樹

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