MLBスカウトも注目!大谷翔平を追う194cm二刀流プレーヤー・菰田陽生選手
スポーツ インタビュー連載コラム
2026.02.20
菰田陽生選手 山梨学院高校硬式野球部(3年) 学スポPRESS〜若き挑戦者たち〜Vol.7
高校球児、憧れの甲子園。
この春は悔しい思いをしたあの舞台で、必ず借りを返したいです。
3月19日(木)に開幕する第98回選抜高等学校野球大会(センバツ)。日本人として規格外の恵まれた体格を生かし、投打"二刀流"で活躍を続ける山梨学院高校の菰田陽生(こもだはるき)選手。自身3回目となる甲子園への意気込みを聞いた。

――この冬はどんなことをテーマにしてきましたか?
「(試合のない)冬だからこそウエートトレーニングをして、少しでも体を大きくして(センバツが始まる)春に繋げたいと思っています。体重はキープしながらウエートトレーニングのMAXを少しでも上げていきたいと思っており、ベンチプレスは、現在97.5kgですが100kgを目標にしています」
――昨年の投打、それぞれの収穫と課題を教えてください。
「すべての試合を振り返ると、良い部分もありましたが課題もたくさん出ました。特に11月に行われた明治神宮大会の準々決勝では、1点リードの9回に登板しましたが(2死満塁から)暴投してしまい、逆転サヨナラ負けを喫しました。自分のせいで負けて、今でもあの時の悔しさは忘れられません。二度とあのような投球はしないと心に決めています。甲子園以降、投げ込みがあまりできない中での投球が原因だったと思っています。また、夏の甲子園の準決勝で僕が(右肘の違和感により)1回で降板してしまって、負けた試合も悔しさが残っています」
――では逆に、ベストだと思える投球や打席はいつでしたか?
「夏の甲子園の準決勝を除く投球は良かったです。初めて先発をさせてもらいながらも自分の投球ができました。また、打撃も普段の力が出せて勝利に貢献でき、納得のいくプレーができたと思います」
――投打二刀流ということで活躍されていますが、ご自身が好きなのはどちらですか?
「どちらかと言うと自分で試合を作れる、投手の方が楽しいです。この先、二刀流にこだわりすぎてどちらも悪くなっては意味がないので、自分のできることを最大限全うしながらプレーしていきたいです」
――ファンの方に見てほしい部分はどんなことですか?
「投手では身長(194㎝)を生かした、角度のあるストレート(最速152㎞)です。打者としてはチームの状況に応じた打撃を心掛けていますが、一発もある打撃(高校通算33本塁打)にも注目してほしいです」

――身長が大きいのはご家族の影響ですか?
「家族で僕だけがなぜか大きいんです。(どこかで急に伸びたとかではなく)小学校卒業時で175cm、中学で190 cmはありましたが、成長痛はありませんでした」
――身長が高くて困ることはありますか?
「頭をぶつけたり、普段は目立つのがあまり好きではないのに、目立ってしまうことだったりですね」
――ご家族のことを教えてください。
「兄(上武大・新3年生の朝陽)も野球をやっていて寮にいるので、会う機会はあまりないですが、試合前や試合のない日でも頻繁にLINEをしています。帰省した時、家族みんなが仲良いですね。反抗期は特にありませんでした」
――同級生の仲間たちはどんな存在ですか?
「寮生活だからこそ生まれる仲間との絆や信頼があります。野球以外の面でも仲がいいです。このメンバーでできる試合は残り少ないので、1試合1試合を大事にして勝っていきたいです」
――2026年はどんな1年にしたいですか?
「これまでたくさん経験をさせてもらってきたので、それを生かして悔いのないように高校野球を終えたいです」

――取材中、謙虚や感謝の言葉が多く出るのが印象的です。
「そうですね。親からもこれまで携わってくれた指導者さんたちからも"(今の状況が)当たり前ではない"ということを教わっているからだと思います」
――高校卒業後の進路はどのように考えていますか?
「やっぱりプロ野球選手になって活躍することです。(日米どちらかというのは)まだ考えていません」
――将来的にこんな選手になりたいという理想像はありますか?
「大谷翔平選手のような投手を目標にしています。ただ、大谷選手のような打撃を追求するのは、非常に難しいと思っています。あのパワーや技術をまねしたり、超えることは非常に高い壁だと感じています。」
――菰田選手にとって甲子園とは?
「高校球児すべての憧れであり、野球ができる喜びと誇りを持てる場所です。だからこそこの春は、悔しい思いをしたあの舞台で、必ず借りを返したいです。今年は、最上級生として自分たちの学年がチームを引っ張っていかなくてはいけません。この一年、仲間たちと一緒に悔いなく戦いたいです」

Personal Information
兄・朝陽(上武大3年)の影響で野球を始め、高校3年間すべてを捧げる覚悟で山梨学院に来ました。趣味は食べること以外はないほど、野球漬けの毎日ですが、寮生活を共にする最高の仲間に恵まれました。残り少ない高校生活、このチームで仲間たちと一丸となり、集大成となる甲子園の舞台で、悲願の全国制覇を目指します。
Profile
'08年12月21日生まれ。千葉県出身。身長194cm/体重101kg。右投右打。九十九里リトル→千葉西リトルシニア→山梨学院高校。ポジションは投手・内野手。昨夏の甲子園では全試合に先発登板し、同校初の4強に貢献。
取材・文/高木遊 撮影/長尾亜紀




