水町泰杜、大山遼に続け!大学バレー日本一を争う「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2024」

水町泰杜、大山遼に続け!大学バレー日本一を争う「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2024」

全国から優勝を目指す大学チームが一堂に集結する、「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2024」。今年の大学バレー日本一を決める熾烈な戦いだ。前回大会は男子が早稲田大学(10回目)、女子は筑波大学(9回目)が頂点に立った。今年は11月25日~12月1日まで、東京体育館、川崎市とどろきアリーナ、エスフォルタルタ八王子など6会場にて開催され、決勝の舞台は千葉県船橋市の船橋アリーナ。男女の3位決定戦と決勝は、J SPORTSにて生中継される。

■中央、早稲田らの関東勢に中京、天理ら地方勢も優勝を狙う

男女各64チームによるトーナメント形式で熱戦が展開される。男子の注目は、関東学連では春季リーグ、東日本インカレで優勝を果たした中央大学だ。主将の柿崎晃をはじめ、舛本颯真、尾藤大輝らの厚みある攻撃は他校にとっては脅威。秋季リーグを11戦全勝で優勝した、前年覇者の早稲田大学も有力だ。日本代表に選出された麻野堅斗のブロックが冴え、畑虎太郎、佐藤遥斗らの攻撃陣が看板で、主将・前田凌吾のトスワークも光る。加えて秋季リーグ3位の東海大学、東日本インカレ準優勝、秋季リーグ2位の明治大学も優勝候補だろう。関西学連では西日本インカレ優勝の天理大学が、主将の楠本岳とエース・酒井秀輔を中心に攻守に安定している。近畿大学、龍谷大学、京都産業大学なども底力はある。

記者発表会での各校主将のコメントは以下の通り。

早稲田大・前田凌吾
「春リーグ、東日本では苦しい戦いだったが、夏合宿で鍛え上げて秋は好結果を残せた。若いチームなのでまだ課題は残るが、全日本インカレでより成長した姿を見せて優勝を目指したい」

中央大学・柿崎晃
「春リーグ、東日本インカレで優勝したものの秋は4位に終わった。4年生主体なので経験値が武器。4年間の集大成として全カレに臨みたい」

東海大学・中道優斗
「昨年の全カレは準決勝敗退。その悔しさを晴らすために1年間やってきた。東日本ベスト8の結果を見つめ直して鍛え直して秋は3位。課題はまだ多いが、チーム一丸で日本一を目指したい」

明治大学・岡本知也
「東日本インカレ、秋季リーグで共に2位と上昇傾向だが満足はしていない。トータルディフェンスを見直してチームを強化してきたので、全日本では優勝を果たしたい」

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■優勝候補・筑波に挑む青学、北翔、中京など群雄割拠

女子は関東学連の筑波大学が優勝候補筆頭と言えるだろう。4年生の中村悠、門田湖都を中心に力のある選手がそろい、粘り強いプレーで2連覇を目指す。東日本インカレ準優勝、秋季リーグを制した青山学院大学も優勝候補。主将の谷島花虹を中心に粘って攻める全員バレーでチームワークが強固だ。春・秋のリーグ戦で共に3位、東日本インカレ優勝の日本体育大学も優勝争いに割って入りそう。東海学連では、春季東海リーグを制し、西日本インカレベスト4を果たした中京大学が今大会でも躍進を狙う。主将・五島楓のレシーブと三輪彩音、佐山玲衣の強烈なスパイクが武器だ。スパイカー陣が奮闘する名古屋学院大、昨年大会ベスト4の岐阜協立大学にも注目したい。九州学連は春・秋のリーグを制覇した鹿屋体育大学、堅実さが光る福岡大学、全員のレシーブ力が目立つ九州共立大学など7チームが出場。粘り強さを身上とし、最後まで諦めない九州のチームは本大会でも台風の目になるかもしれない。

記者発表会での主将コメントは以下の通り。

筑波大学・中村悠
「4冠が目標だったが、東日本3位、秋リーグは2位と悔しい結果に。持ち味の粘り強さと球際の強さを鍛えてきた。一発勝負のトーナメントなので一戦ずつ強い気持ちで戦い、日本一を勝ち取りたい」

青山学院大学・谷島花虹
「春4位の悔しさを晴らして秋リーグは優勝できたが、まだ最強ではない。全日本で優勝して最強チームになろうと全員で誓った。相手の嫌がるバレーをして日本一を目指す」

鹿屋体育大学・平田美菜
「春と秋のリーグは優勝したが、西日本インカレは結果を残せなかった。高さのないチームなので、コンビバレーを掲げて戦ってきた。攻守ともに安定したチームに仕上がったので、全日本では各自が役割を全うして日本一を達成したい」

中京大学・五島楓
「春秋のリーグ戦を制して、西日本インカレは3位。ずっと同じメンバーで戦ってきたので結束が強い。高さを武器に全日本でも全力で戦いたい」

大学日本一の座を目指して、全国から有力校がそろう「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2024」。果たして頂点に立つのはどの大学か。日本一を決める熱い戦いから目が離せない!

取材・文/渡辺敏樹