羽生結弦らトップスケーターがアーティストとのコラボで披露する"表現"を余すところなく堪能しよう
2024.08.20
オリンピックや世界選手権で活躍する一流スケーターが一堂に会し、華やかなエンターテインメントを繰り広げる「ファンタジー・オン・アイス」は、数あるアイスショーの中でもひと際豪華で、各地で人々の胸をときめかせてきた"伝説のアイスショー"だ。中でも、音楽アーティストとの華麗なコラボレーションは、他のアイスショーと一線を画した魅力があり、ライブの力強い歌声とスケーターの美しい滑りのマリアージュは、まさに"ファンタジー"の名にふさわしい時間を味わわせてくれる。
そんなフィギュアスケートファンのみならず、多くの人々の注目を集める「ファンタジー・オン・アイス2024」の幕張公演が、8月24日(土)にテレ朝チャンネル2で放送される。
同公演では、上薗恋奈や中田璃士、山本草太、青木祐奈、宮原知子といった日本を代表するスケーターたちがオープニングから圧巻の滑りを披露。加えて、ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロンやパイパー・ギレス&ポール・ポワリエ、アダム・シャオ イム ファといった世界の猛者たちが華麗なスケーティングで観客を魅了する。
そんな中で、ひと際大きな拍手を受けたのが羽生結弦だ。幾度となく世界を制した高いスケーティング技術を駆使しながら、見る者を惹きつける演技で一身に注目を集める。オープニングの全体演目である安田レイとのコラボでは、安田が歌う「Ray of Light」に合わせて軽快なステップと優雅でダイナミックなパフォーマンスを披露。放送では、曲の歌詞に寄り添った表情や額から流れる汗など、羽生の"表現"を余すところなく細部にわたって堪能できるところが何よりの魅力といえる。一方で、リンクを蹴る音や滑る音も、気を付けて耳を澄ますとしっかりと聴こえるところがにくい。演出を邪魔しない程度に、最大限に臨場感を伝えてくれているのだ。
さらに、大トリでは羽生がT.M.Revolution/西川貴教とのコラボを披露。楽曲「Meteor-ミーティア-」を歌う西川の伸びやかで力強い歌声に後押しされるように、リンクの上を舞う羽生はまさに"流星"のように煌びやかに輝き、観客たちの心に鮮烈な感動をもたらした。そして放送ならではの見どころとして、パフォーマンス後の羽生の挑むような鋭い眼光にも注目していただきたい。
また、宮原は安田が歌う「Not the End」とコラボ。安田のエモーショナルな歌声に乗せて、豊かな表現力で魅せる情感たっぷりのパフォーマンスで唯一無二の空間をつくり上げている。
ほか、山本が城田優とのコラボレーションで洗練されたドラマティックな世界を演出。ミュージカル「モーツァルト!」の「僕こそ音楽」に乗せた流麗なステップ&ダンスで、曲に込められた内なる心の叫びを魅惑的に表現した。
テレ朝チャンネル2では、5月24日から26日の3日間にかけて行われた幕張公演の初日と最終日を、8月24日(土)に続けて放送。初日と最終日でまた違った印象を見せるスケーターたちの"表情"の違いにも注目していただきたい。
文/原田健