栗山千明×武田航平×辻󠄀凪子がドラマ「晩酌の流儀5」で深める絆と、奇跡の1杯にかける壮絶な舞台裏

栗山千明×武田航平×辻󠄀凪子がドラマ「晩酌の流儀5」で深める絆と、奇跡の1杯にかける壮絶な舞台裏

栗山千明主演のドラマ「晩酌の流儀」(テレ東系)の最新シーズンがスタートした。本作で栗山は、最高の晩酌を味わうことに全てをかける主人公の美幸を演じている。5年目に突入したシーズン5の幕開けは、TEAM NACSの森崎博之をゲストに迎えた初の北海道出張。そこで栗山演じる伊澤美幸は大好きなジンギスカンにありつけるか...と思いきや、支店長のミスでとんぼ返りを余儀なくされるという、本作らしいドタバタ劇で幕を開けた。今回、J:magazine!では不動産屋のエース・美幸役の栗山、共に働く島村直人役の武田航平、富川葵役の辻󠄀凪子に、本作の魅力や今後の見どころについて聞いた。

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――ついに5年目に突入しました。美幸のクッキングシーンや気持ちの良い食べっぷり、飲みっぷり、個性豊かな登場人物など今作の見どころはたくさんありますが、「晩酌の流儀」がここまで愛されている理由はどんなところにあると思いますか?

栗山「みんな、やっぱりご飯が好きですよね。まだお酒が飲めない世代の方も結構見てくださっているようなので、晩酌、そして"ご飯"にあるんだと思います。それから美幸のように毎日頑張っている方が、共感してくださっているのではないかと思います」

武田「日常に寄り添っているところだと思います。美幸さんは家でおいしいものを食べて1日が終わりますけど、それは誰でも同じ。どんな人にも共通してある風景で、だからこそ愛されているのではないでしょうか」

辻󠄀「美幸さんは誰でも真似できることをしていて、好きなことをずっと追求して続けている姿も魅力だなと思います。それから、気軽に見られるところも。『洗濯物をたたみながら見ています』という方もいて、なんだかうれしかったです」

栗山「その一方で、結構ぶっ飛んでいるというか(笑)、日常とはまたちょっと違うコメディー回もあったりしますが、見やすいテンポ感なのではないでしょうか」

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■お調子者の支店長との絶妙な距離感と、笑いの絶えない撮影現場

――皆さんは、おかやまはじめさん演じるお調子者の海野(うみの)支店長とともに、不動産屋「ホップハウジング」で働いて5年目に入りましたが、役の変化はどう感じていますか?

栗山「美幸は本当に晩酌が大好きで、お酒をよりおいしく味わうために、1日の過ごし方にこだわっている結構ストイックな面のある女性です。シーズン1に比べると、ホップハウジングのメンバーとの距離感もだいぶ近くなったなと感じます。最近、演じながら海野さんに汚染されてきているというか(笑)」

武田「そういうところ、ありますね(笑)。海野さんのとんちんかんな言動に、僕らがうっかり同意してしまって撮り直すことになって、松本(拓)プロデューサーから『ダメだよ。もっと冷たくしないと』と言われてしまいました」

辻󠄀「『仲良くなり過ぎです。壁を作ってください』と(笑)」

武田「『ここにはとてつもなく超えられない壁があると思ってお芝居をしてください』と言われています(笑)」

栗山「そういうところでも初心を忘れちゃいけないなと思いつつ、仲のいい姿もちょっとお見せできたらなと思っています」

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――海野支店長は、みんなを振り回すキャラクターですからね。では、武田さんは常識人・島村の変化をどう感じられていますか?

武田「島村は無個性と言われていますが(苦笑)、昨シーズンでは一時ライバル店に転職するなど突拍子もないことをさせていただいたので、今回もそういうことがあればいいなと思いつつ、内面は寄り添いやすいキャラクターだと思うので、そこを見ていただきたいです」

――では、シーズン1ではまだ新人だった葵もすっかり頼りがいのあるキャラクターに成長しましたが、葵役の辻󠄀さんはいかがですか?

辻󠄀「葵は相変わらず、海野さんにツッコミをたっぷり入れさせていただいております。私自身としては、海野と一緒にふざけたい思いがあるんですけど...」

武田「ダメですよ(笑)」

辻󠄀「はい(笑)。ちゃんとツッコミを入れる役割を果たしたいと思います」

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――記者会見では現場にいると安心する、撮影にもリラックスして向かうという声が挙がっていましたが、お芝居でも暗黙の了解で通じ合うところがあったりしますか?

栗山「きっとこういう感じで演じられるだろうなと想像しやすくなりました。台本を読んでいる時点からイメージがわいて、自分はじゃあこうしようかなというふうに考えられるんです。もう空気が一緒というか、本当に居心地が良くて、力を入れなくてもお芝居ができています。それを超えてくるのは、海野さんです。思った以上にやるなって(笑)」

辻󠄀「確かに(笑)」

武田「海野さんは結構な立ち回りがありますからね。こういう上司がいると大変だという空気感がありつつ、そこも楽しい」

栗山「憎めない上司。でも、基本的には出方の想像ができて、リラックスしてお芝居できています」

辻󠄀「とてもリラックスしています(笑)」

武田「そこは主演の栗山さんが力を抜いてくださっているから、自然と穏やかな空気になっている気もしますね」

栗山「でも、それはホップハウジングだからだと思います。スポーツや家でのシーンは1人なので、自分が引っ張らなくてはと力が入りますが、職場ではおかやまさんを始め、皆さんがハチャメチャしてくれるので、ちょっとそれを見る側に回れるんです」

――海野さんが想像を超えた動きをされて、笑いが止まらず困ってしまうこともあったりするのですか?

栗山「だいぶ慣れてはきましたけど...」

武田「慣れ...慣れてきたかな?(笑) 面白くてもこらえないといけないですからね」

辻󠄀「うんうん」

栗山「でも、私、無理だったことがあります。航平くんとはじめさんが『(ズボンが)破れているよ』と言い合って、お尻を見せ合っていた時...」

辻󠄀「ありましたね!すごく面白かった!」

武田「男子特有の悪ノリです」

栗山「そういう時は、ちょっと視点を後ろにずらしています(笑)」

武田「笑いを避ける時にやりますよね」

栗山「例えば、ミスターちんさんと、ロバートの馬場裕之さんの『ツルマート』のシーンでも笑いを突っ込んでくることが多いので、そういう時も笑いをこらえるのが大変です」

■実は戦場!?お酒を完璧に注ぐための知られざる苦労と食へのこだわり

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――今作は調理法や食卓の作り方が凝っていて、以前、栗山さんは美幸のようにグラスを冷蔵庫に入れるようになったと話していましたが、皆さんが番組から影響を受けたことはありますか?

栗山「私はつい同じ食器を使いがちなので、美幸のように食器を選ぶ時間も楽しむようになってきたかなと思います」

辻󠄀「私は、前シーズンで武田さんと交互に出てきたお料理を自分で作って、SNSにアップしていました」

栗山「そうなんです。お料理シーンは自宅なので、1人で戦っている感がありますけど、SNSで2人も作ってくださって、ともに戦っているのを感じてうれしかったです」

武田「今回は、はじめさんも加わって3人でできないかな?どうですかね?あと、僕はお酒のグラスへの注ぎ方もまねしています。すごくこだわりがあるんですよね?あれって、全部350ccの缶にピッタリ収まるサイズのグラスなんですか?」

栗山「その話、しちゃう?実はだいたいちょっと余るんですけど、たまに足りなくなる時もあるんです」

武田「そうなんですか。千明さんの注ぎ方がうますぎて、泡のバランスが...」

辻󠄀「めっちゃうまい!」

栗山「それは、テイクを重ねているだけなんですよ(笑)」

辻󠄀「以前、一発OKになった時にめっちゃ喜んでいましたね」

栗山「奇跡の一発がありました。理想は泡3、液体7なんですけど、泡を作らないときれいにグラスが埋まらないので、泡ちょっと多めでOKにしてもらったりしています」

武田「なるほど」

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――テレビで見ているといつも一発OKかと思っていたんですけど、違うんですね。

栗山「そうなんです。毎回グラスが違うので、スタッフの皆さんがセッティングをしている間に、まず練習をさせていただきます。気温によっても泡の出方は変わってくるし、お酒自体やグラスの冷やし方によっても変わるので、そこの調整も必要なんです」

武田・辻󠄀「ええー!」

栗山「ベストコンディションじゃないと、きめ細やかな泡じゃなくて、カニ泡みたいになってしまうんですよ。あと、グラスの厚みでもちょっと違ってきて」

武田「本当に?すごい」

栗山「温かい食事をフードコーディネーターの藤代太一さんが用意していて、お料理と冷やしたグラスを同時にテーブルにセットして、『よーい、どん!』で撮り始めるんですけど、グラスの霜にムラがあると急いでチェンジします。どちらも鮮度が重要なので、スピード勝負です。それで、そろったら『よーい!』と声がかかって注ぎ始めます」

武田「緊迫感がすごい」

栗山「そして、設定通りの泡で注ぐわけですが、それがうまくいかないともう一回になり『ごめんなさい!』と...」

武田・辻󠄀「すごい...」

栗山「シーズン1、2の頃はグラスが足りなくなって、グラスの冷やし待ちというのもありました...。これからは季節的に湿度も上がるので、その調整も大変だなと思っています」

武田「そういう努力が視聴者に伝わって、まねしたくなるんですよ。って、僕も完全に視聴者目線になっています(笑)。本当にお詳しいので、(提供の)サントリー『金麦』のCMで千明さんがこれを話したら面白そう」

辻󠄀「注ぎ方講習」

武田「そうそう。その通り作ったらめちゃくちゃおいしいだろうね」

栗山「カットがかからずに無事に飲めた時は、めちゃくちゃおいしいです。心の中で『いいのね?OKなのね?』と思いながら、味わっています(笑)」

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――だから、リアルにおいしい表情になっているんですね。

武田「おいしいといえば、食事も。お世辞抜きで、本当においしそうで」

辻󠄀「どうやったらあんなにおいしそうに食べられるんだろうって思いますよね」

栗山「もともと食事のシーンには苦手意識があったんです。普段のお芝居では食べながらしゃべるので、このタイミングでこれ食べてとか考えすぎてしまうというか。このドラマはモノローグでセリフがないので、その心配はないんですけど、その分、食べ方一つ一つが気になり出して。それで大食いYouTuberさんの映像を見たりして、この方の食べ方きれいだなと研究したりしました」

武田「食べっぷりがいいのに、食べ方がきれい。その塩梅がいいと僕の周囲でも評判です」

辻󠄀「ただ放送されるのが深夜だから、おいしそうすぎてつらいです(笑)。あの時間に、あのおいしそうなお料理と表情は、空腹を刺激しますので」

■片岡鶴太郎ら新キャストも登場!5年目を迎えたシーズン5の見どころ

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――シーズン5も毎回大変そうです。ところで、新シーズンは第1話が美幸の北海道出張から始まり、TEAM NACSの森崎リーダーがゲスト出演されました。そして、第2話からは新たなレギュラー陣も登場します。これまでもキャラの濃い方が多かったですが、またも濃い方が加わりましたね!

栗山「片岡鶴太郎さん演じる馬太郎さんですね!」

武田「馬太郎さんはヤバいです」

栗山「最初にお聞きした時に意外すぎて『え?』ってなりました。しかも鶴太郎さんは、このドラマをずっと好きでいてくださったらしいんです」

辻󠄀「うれしいですよね!」

栗山「本当に。むしろ出たいとおっしゃってくださったらしくて。ただ、初めて登場する第2話の撮影は、結構ハードだったのではないかと思います。ヨガのシーンもとても積極的にやってくださって、頭で倒立したり、すごかったんです。ぜひオンエアでご覧ください」

――それが実現したんですね。ホップハウジングや商店街の個性的な面々、おいしい晩酌にありつくための帰宅前の準備時間に調理シーン、食事シーンと今回も見どころだらけですね。

辻󠄀「私は魚屋のヤスさん(本宮泰風)の美幸さんへ片思いの恋の行方も気になります」

栗山「あー、でも私は店主のアキラさん(アキラ100%)とヤスさんのあのやり取りがかわいくて好きなので、美幸と発展せずにずっと続けてほしい気もします」

武田「僕はおいしい晩酌を味わうために、美幸さんが何をやるかも楽しみです。いつもいろんなことに挑戦していますので。あと、鶴太郎さん(馬太郎)の謎の力もお楽しみに!」

栗山「シーズンを重ねるごとに思うんですけども、これだけ長く続くことは本当にありがたいし、すごいことだなと実感しております。今年も皆さんと2クールにわたって、おいしい晩酌を楽しめるように一丸となって撮影しておりますので、ぜひ楽しんでください」

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取材・文/及川静 撮影/はぎひさこ

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