レオロー(羅雲熙)の冷静さと執着が鮮烈!恋人の死の真相を追う法医学サスペンス「剥繭(はっけん)-絡み合う罪の糸-」【相関図付き】

古装をまとえば"古装男神(時代劇イケメン)"と称され、現代劇ではラフな短髪にスタイリッシュな姿で登場する中国の人気俳優、レオ・ロー(羅雲熙)。ラブロマンス時代劇「顔心記(がんしんき)~シェイプ・オブ・ラブ~」などで高い人気を誇る彼が、法医学サスペンス「剥繭(はっけん)-絡み合う罪の糸-」では、恋人を失った痛みを抱える法医学者を演じる。

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6つの怪事件に挑む法医学者と刑事

本作は、法医学をモチーフにしたシリアスな現代サスペンス。事故死として処理された恋人の死の真相を追う天才法医学者・斉思哲(チー・スージャー/演:レオ・ロー)が、かつて確執のあった公安局刑事部長・韓烽(ハン・フォン/演:ジャン・チーリン)と再会する。反発し合いながらも怪事件に挑む二人は、遺体に残されたわずかな痕跡を手掛かりに、まるで繭の糸を一本ずつ解きほぐすように事件の真相へ迫っていく。

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法医主任として公安局に着任した斉思哲は、冷静な観察眼と専門知識を駆使し、わずかな手掛かりから事件を科学的に読み解いていく。捜査や司法解剖に臨む姿は淡々としており、白衣とメガネがよく似合う端正なビジュアルも印象的だ。しかし、その冷静な表情の裏には、恋人を失った悲しい過去がある。かつて恋人と共に事故に遭い、恋人は死亡。さらに、その死を巡って韓烽との間にもわだかまりを抱えている。

そんな斉思哲と韓烽が6つの怪事件を解き明かしていく過程が、本作の見どころの一つ。先の読めない展開と、パズルを完成させるように手掛かりを積み重ねていく斉思哲の論理的な推理によって、少しずつ真実が浮かび上がっていく。法医学の知識を生かした謎解きも、作品を引き込む大きな要素となっている。

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冷静な斉思哲が見せる事件への執着

緻密な謎解きが展開される本作で、もう一つ印象的なのが、レオ・ロー演じる斉思哲の感情の振れ幅だ。普段は感情を表に出すことなく、遺体に残された痕跡から淡々と真実に迫っていく斉思哲。ところが、事件の真相にたどり着いた瞬間、その表情が変わる。「犯人の殺害方法が分かった」と、それまでの冷静な態度から一転、事件への執着をあらわにするのだ。鋭いまなざしを向けながら真相を追う姿からは、恋人の死に隠されたものを突き止めようとする強い意志が伝わってくる。

その執着の根底にあるのは、恋人を失った深い喪失感。恋人の死は仕組まれたものだと確信する斉思哲は、その真相につながる事件や人物を追い続ける。一方、恋人の墓前で見せる愁(うれ)いを帯びた表情からは、普段の冷静さとは異なる痛みがにじむ。これまでもクールなキャラクターを演じてきたレオ・ロー。過去作ではロマンスシーンなどで見せるギャップが魅力となっていたが、本作では恋人を失った痛みと真実への執着が、斉思哲というキャラクターにこれまでとは異なる陰影を与えている。

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斉思哲と韓烽の対立が信頼へと変わる

共に事件を追う韓烽との関係性も、斉思哲の人間味を引き出す要素だ。過去のわだかまりを抱える二人は、序盤から衝突を繰り返す。韓烽は斉思哲が捜査に加わることを拒み、斉思哲もまた、恋人の死を受け入れるよう諭す韓烽に反発。普段は感情を抑えている斉思哲が、韓烽をにらみ返す姿からは、彼が抱える強い感情が垣間見える。しかし、真実を追う中で、二人の関係は少しずつ変化していく。斉思哲は韓烽の地道な捜査手腕を信頼するようになり、韓烽もまた、斉思哲の観察眼と論理的な推理力を頼りにするようになる。

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「太子妃 狂想曲<ラプソディ>」などに出演し、歌手としても活躍するジャン・チーリン(江奇霖)が、斉思哲とぶつかりながらも唯一無二のパートナーとなっていく韓烽を好演。さらに、「太陽と星辰(ほし)-時を越える追跡者-」のリウ・ヤースー(劉雅瑟)が、冷静で頼れる女性刑事・祝青越(ジュー・チンユエ)役で登場し、斉思哲と韓烽の間を取り持つ存在として物語を支えている。

スリリングな謎解きに加え、事件を追う中で変化していく斉思哲と韓烽の関係性も見どころとなる「剥繭-絡み合う罪の糸-」。冷静な法医としての顔と、恋人の死に向き合う中で見せる激しい執着。その二面性を演じるレオ・ローの新たな魅力に注目だ。

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文/酒寄美智子