最新作『ゴジラ-0.0』公開前に振り返る!時代を映すゴジラ映画おすすめ5選

最新作『ゴジラ-0.0』公開前に振り返る!時代を映すゴジラ映画おすすめ5選

1954年の誕生以来、日本のみならず世界中の人々を魅了してきた「ゴジラ」。圧倒的な破壊描写だけでなく、核兵器への恐怖や戦争の記憶、災害に直面した社会の姿など、時代ごとの不安や課題を物語に反映してきた。

11月3日には、『ゴジラ-1.0』に連なる最新作『ゴジラ-0.0』が公開される。今回は、シリーズの原点となる1作目から、独自の解釈で怪獣映画の可能性を広げた作品、世界的な評価を獲得した近年のヒット作まで、ゴジラの魅力が味わえる5作品を紹介する。

■『ゴジラ』(1954)

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アメリカのビキニ環礁で行われた水爆実験や、第五福竜丸事件などを背景に誕生したシリーズ第1作。太平洋戦争の傷跡が残る日本を舞台に、水爆実験によって200万年の眠りから目覚めた古代の怪獣が東京に襲来する。人類が未曽有の脅威に立ち向かう姿を通して、核兵器の恐ろしさを浮き彫りにしている。

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第二次世界大戦で右目を失った科学者・芹沢博士(平田昭彦)の苦悩にも、重厚なドラマが宿る。本多猪四郎監督の反戦・反核への思いが反映された物語に加え、当時としては破格の製作費を投じた映像も見どころ。白黒映像が生み出すリアリティーと、伊福部昭による重厚な音楽が一体となり、ゴジラの圧倒的な恐怖をスクリーンに刻み込んだ。

■『ゴジラVSビオランテ』(1989)

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平成ゴジラシリーズの中でも、独自の設定とドラマで存在感を放つ一作。一般公募「ゴジラストーリー」に寄せられた5025本の応募作から選ばれたストーリーを原案に映画化された。水爆実験の影響で誕生したゴジラと、ゴジラや人間の細胞に遺伝子工学を組み合わせて生まれたバイオ怪獣・ビオランテが激突する。

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怪獣同士の戦いに加え、科学技術の進歩がもたらす危険性を描いている点も本作の特徴だ。田中友幸プロデューサーも、遺伝子工学は核と同じように、使い方を誤れば人類に災厄をもたらす技術であり、第1作の精神も受け継がれていると語っている。監督は大森一樹、特技監督は川北紘一、音楽はすぎやまこういちが担当。平成・VSシリーズのヒロイン・三枝未希(小高恵美)の初登場作でもある。

■『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)

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平成ゴジラシリーズ終了後、新たな設定で展開されたミレニアムシリーズの第3作。ゴジラの最初の襲撃から50年後を舞台に、ゴジラ、バラゴン、モスラ、キングギドラら怪獣たちが激しい戦いを繰り広げる。監督・脚本を務めたのは、平成「ガメラ」シリーズで知られる金子修介。特殊技術の神谷誠ら、同シリーズを支えたスタッフも参加している。

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本作のゴジラは、太平洋戦争で命を落とした人々の残留思念や怨念の集合体として描かれる。戦争の記憶を忘れつつある人類に対し、破壊の限りを尽くす姿には、過去の犠牲を忘れることへの警鐘が込められている。白目がむき出しになった異様なビジュアルに加え、キングギドラが人類を守る護国聖獣として登場する点も、従来のシリーズとは異なる魅力だ。

■『シン・ゴジラ』(2016)

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2004年のミレニアムシリーズ終了から12年ぶりとなる国内実写版ゴジラ映画。脚本・編集・総監督を「新世紀エヴァンゲリオン」などで知られる庵野秀明、監督・特技監督を樋口真嗣が務める。興行収入82.5億円を記録する大ヒットとなり、シリーズに新たな可能性をもたらした。本作では着ぐるみを使わず、フルCGでゴジラを表現している。

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未知の巨大生物が現代の日本に出現したら、政府や官僚、自衛隊はどう対応するのか。徹底したリサーチとシミュレーションを基に、現実の社会組織が直面する課題を描き出した。縦割り行政などの壁に直面しながらも、各分野の人材が集まった巨大不明生物特設災害対策本部、通称「巨災対」が対策に奔走する。伊福部昭の楽曲や「新世紀エヴァンゲリオン」の鷺巣詩郎が作り上げた音楽を織り交ぜた劇伴も、作品の緊迫感を高めている。

■『ゴジラ-1.0』(2023)

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『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0』などを手がけた山崎貴監督による、シリーズ通算30作目。山崎監督は過去に『ALWAYS 続・三丁目の夕日』でゴジラを登場させていたが、技術面や制作環境の問題から、映画化を断念した経緯があった。その後、『シン・ゴジラ』などを通じて技術面での手応えを得て、本作の製作に挑んだ。

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舞台は、1作目『ゴジラ』よりも前の、戦後の焼け野原となった日本。軍隊が解体され、政府の機能も縮小された状況で、人々はゴジラという脅威にどう立ち向かうのか。銀座を破壊するゴジラや、クライマックスで繰り広げられる攻防など、迫力に満ちた映像も見どころだ。その映像表現は高く評価され、日本映画として初めて第96回アカデミー賞®視覚効果賞を受賞。戦後の苦難と、そこから立ち上がろうとする人々の力を描いている。

文/壬生智裕

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