静かな秋の夜長にじっくり堪能したい！1970〜1980年代の名作映画5選「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ほか
映画 見放題
2024.11.29
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
映画史の中でも名作として名高い作品をじっくりと堪能する上で、秋の夜長はぴったり。涼やかな空気と静寂が、作品の世界へとより深く引き込んでくれる。そんな秋の夜長に見たい名作の中から、J:COM STREAM（見放題）で視聴されている1970〜1980年代の名作を紹介！
■トップガン（1986年公開）
1986年に公開され、36年後の2022年に続編『トップガン マーヴェリック』も大ヒットを記録した、時代を超えて輝きを失わない作品。エリートパイロットを養成する海軍航空基地を舞台に、トム・クルーズ演じるマーヴェリックらの恋と友情、成長と悲劇がドラマチックに展開していく。戦闘機の離陸シーンをシルエットで捉えたオープニングや、空中でのドッグファイトは、今改めて見てもかっこいい。「デンジャー・ゾーン」や、アカデミー賞歌曲賞受賞の「愛は吐息のように」などの音楽もテンションを限りなく上げ、映画の枠を超えてカルチャー全体に大きな影響を与えたことを実感できる。
■ゴッドファーザー（1972年公開）
1作目、２作目と2作続けてアカデミー賞作品賞に輝いた。フランシス・フォード・コッポラ監督が、マフィアの内幕とともにシチリアからアメリカへ移住した一族の確執を濃密に描いた力作。血で血を洗う抗争の生々しさ、幸せなシーンと衝撃的な殺りくのカットバックなど、マフィア映画の金字塔と評価されるだけの名演出が満載だ。PART Ⅱでは息子の代へシフトしつつシチリア時代も描き、まさに大河ロマンの味わいも。間を置いて1990年に作られたPART Ⅲは、さらにその30年後の2020年に＜最終章＞として再編集版が公開された。
■バック・トゥ・ザ・フューチャー（1985年公開）
多くの作品でおなじみの要素である「タイムスリップ（タイムトラベル）」。その中でも最高傑作を聞かれたら、1985年に公開された本作は外せないだろう。友人の科学者ドクが開発した車型のタイムマシン、デロリアンに乗って30年前の世界へ向かったマーティ。そこで出会うのが、自分と同年代の両親で、彼らが何とか結ばれて、自分がこの世に生まれるように奮闘するドラマがテンポ良く進み、一瞬たりとも飽きさせない。過去を変えるとその後の世界も激変するタイムパラドックスは、未来へ向かうPART2、西部開拓時代へさかのぼるPART3でも効果的なネタとなり、エンタメとして理想の3部作が形成された。また後に、PART2に登場する大富豪ビフのモデルはドナルド・トランプ（次期大統領）だったと脚本家が明かしている。
■インディ・ジョーンズ／最後の聖戦（1989年公開）
一人の俳優が、ここまで長く同じ役を演じ続けられるのか...。ハリソン・フォードによる考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズ役は、1981年の1作目『インディ・ジョーンズ／レイダース 失われたアーク＜聖櫃＞』から2023年の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』まで、実に42年ものライフワークとなった。その意味で映画史に残る当たり役であろう。3作目にあたる1989年公開『インディ・ジョーンズ／最後の聖戦』では、インディが行方不明だった父と再会。親子での大冒険が繰り広げられ、父親役にショーン・コネリー、若き日のインディ役にリヴァー・フェニックスと、映画ファンには感涙ものであるキャスティングが実現した。
■オリエント急行殺人事件（1974年公開）
ミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティの作品は、現在も映画化が途絶えない。エルキュール・ポアロら名探偵キャラを生み出し、あまりに大胆かつ巧妙なプロットがまったく色あせない。さらに人間ドラマもエモーショナルであり、これらクリスティー作品の特徴が究極に生かされた一本が『オリエント急行殺人事件（1974）』だ。大雪のために山あいで停車したオリエント急行の車内で、乗客の大富豪が殺害される。遺体に残る複数の刺し傷や、他の乗客の証言などをもとに、たまたま乗り合わせていたポアロが真犯人を突き止めようとする。ミステリーファンにも"伝説"となった真相を、もし知らないで見れば最高のサプライズ体験になるだろう。1974年公開当時としても異例のオールスターキャストであり、彼らの名演技がラストの感動を別次元に引き上げている。
※対象期間中（2024/8/26～2024/9/22）にJ:COM STREAM（見放題）で視聴された世帯数（シリーズ単位/週あたり平均）を元に、本記事用に独自に作成したランキングを利用（※J:COM LINK利用、J:COM STREAM（見放題）ご契約世帯のデータが対象）
文／斉藤博昭
