八村倫太郎×増子敦貴×駒木根葵汰が映画『ホーム スイート ホーム』で語る同世代の絆「あっちゃんには天性の魔力がある(笑)」

八村倫太郎×増子敦貴×駒木根葵汰が映画『ホーム スイート ホーム』で語る同世代の絆「あっちゃんには天性の魔力がある(笑)」

未来からやって来た息子と孫、そして過去で出会う若き日の父――。4世代の家族が同世代の姿で一堂に会する映画『ホーム スイート ホーム』。祖父の代から続く煎餅屋を継いだ植木一郎(八村倫太郎)の前に、未来から息子(増子敦貴)と孫(駒木根葵汰)が現れ、押し入れを通じて時空を行き来するワンシチュエーションコメディーだ。

奇想天外な設定の中で"家族"を演じた3人は、プライベートでも食事に出かけるほど仲が良い同世代。息の合った彼らに、役作りや撮影の裏側、そして今回の現場で互いに感じた刺激や本音をたっぷりと聞いた。

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■同世代の3人だからこそ生まれた"家族"の空気

――まず、『ホーム スイート ホーム』という作品の魅力を、それぞれどんなところに感じましたか?

八村「とても見やすい作品だと思います。展開も多いですし、タイムスリップという題材自体、興味を持っていただきやすいですよね。気軽に見始めてもらって、最後には自然とほろっとくる。その振り幅は、僕がすごく推したいポイントです」

増子「ワンシチュエーションコメディーならではの面白さですね。基本的には一つの場所で物語が進んでいくんですけど、カメラのアングルを変えたり、お芝居に変化をつけたり、いろいろな工夫をしながら撮影しているんです。そうした演出にも見応えがありますし、たくさん笑える中に、家族の大切さを感じられる温かさもある。その両方を楽しめるところが魅力だと思います」

駒木根「僕ら3人の関係性もこの作品の魅力になっているんじゃないかなと思っています。ワンシチュエーションだからこそ、人と人との関係性がすごく大事になる作品ですし、僕らは普段からプライベートでも仲がいいので、その空気感のまま撮影に入ることができました。それが映像にも自然に表れているんじゃないかなと思います」

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――皆さんが演じる一郎、英郎、史郎は、祖父、父、息子でありながら、同世代の姿で顔を合わせます。それぞれの役を演じる上で意識したことを教えてください。

八村「僕は、実は"親子であること"をそこまで意識しませんでした。突然、自分と同じくらいの年齢の人たちが現れて、息子や孫だと言われるわけですから、一郎からすれば訳が分からないですよね(笑)。だからこそ、普段のあっちゃん(増子)やきいちゃん(駒木根)との関係性が、そのまま生きた部分はすごくあったと思います。

ただ、2人と一緒にいると僕自身はどうしても楽しくなってしまうので、その楽しさが出すぎないように意識はしていました。一郎は一郎としてそこにいなければいけないので、自分自身のテンションに少し蓋(ふた)をするような感覚でしたね」

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増子「英郎については、倫ちゃん(八村)が演じる一郎から、優しさや愛情をたくさん注がれて育った人なんだろうなということを大事にしました。一方で、未来からやって来た人間なので、一郎たちの世界の中では"異物感"があってもいいのかなと。

台本を読んだときから特徴的な口調のキャラクターだったので、とにかくかわいらしく、お茶目で憎めない人にしたいと思っていました。作品の中で、ふっと空気が明るくなったり、見ている人が笑顔になったりする瞬間を作れる役になればいいなと考えていました」

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駒木根「史郎は、アイデアが出てきたらとりあえず試してみることを意識しました。普段生活していて『これをやったら面白そうだな』と思っても、周りの目を気にしたり、『やったら怒られるかな』と考えたりして、やらないことっていっぱいあるじゃないですか。それを全部解放するような感覚でした(笑)。

現場にいるみんなを、『そんなことするの?』って驚かせたい気持ちと。監督からも『好きにやっていいよ』って任せてくれる感じだったので、思い切り自由に挑戦させてもらいました。そこまでチャレンジさせてもらえる現場はなかなかないので難しさもありましたけど、それ以上に楽しかったですね」

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■ワンシチュエーションだからこそ大切にした会話のテンポ

――吉川監督からは、作品全体のお芝居についてどんなことを求められましたか?

増子「特に言われていたのは、会話のテンポ感ですね。立ち稽古の段階から見ていただいて、最初から最後まで掛け合いが多い作品なので、会話をどんどん畳みかけていくようなテンポを意識してほしいと。

あとは、ワンシチュエーションだからこそ手持ち無沙汰にならないように、自分がどう動けるのか、空間をどう使うのかということも意識しました。一つの場所の中でどう変化をつけていくかは、この作品ならではのポイントだったと思います」

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――完成した作品をご覧になって、改めてどんなところに面白さを感じましたか?

増子「完成した作品を見ると、ワンシチュエーションという言葉から想像する以上に広がりがあるんですよね。過去にも未来にも行きますし、一つの場所を舞台にしながら、いろいろなものを楽しんでもらえる作品になっていると思います」

八村「だよね!展開もすごく多いし」

――一郎の父・耕太郎を演じる前田公輝さんとも共演されています。4世代がそろったときの印象はいかがでしたか?

駒木根「4人で並んだときに、公輝さんから僕ら3人とは違うエネルギーをすごく感じました。僕は、昭和の時代を実際に知っているわけではないですが、自分の中にある"熱い男"や"昭和の男"というイメージを、公輝さんは持っているんですよね。そこが僕ら3人とはまた違っていて、公輝さんが加わることで4世代のバランスができたと思います」

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■「存在自体が刺激的」3人が語る互いの魅力

――皆さんは同世代でありながら、俳優やアーティストとしてそれぞれ異なるキャリアを歩んでいます。今回改めて一緒に作品を作ったことで、自分以外の2人から刺激を受けたことはありましたか?

駒木根「はい、まず倫太郎から。こうしてお芝居の現場で一緒になるのは今回が初めてだったんですけど、撮影期間中も音楽活動があったりして、めちゃくちゃ忙しそうでした。主演としてのプレッシャーもあったと思いますし、撮影もすごく大変だったはずなのに、常に元気で楽しそうに現場にいて、現場の士気を下げないようにしている姿は、本当に尊敬しました。

あっちゃんとは『機界戦隊ゼンカイジャー』で初めて共演したんですけど、当時は21歳で、お互いにまだ俳優としては幼さがあったんですが、そこから時間がたって、いい意味で変わらない部分を残しながら、俳優としてお互い成長している姿を見せられたんじゃないかと。昔から一緒にやってきた身として誇らしい気持ちにもなりましたし、『もっと頑張ろう』って思わせてくれました」

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増子「素直にうれしいです(笑)。そう思ってもらえているなら、自分では実感できなかった成長も感じられるというか。

まず倫ちゃんとは、これまではライブの対バンなどで会うことが多かったので、こうして同じ作品に入って、お互いのお芝居を見るのは少し照れくささもありました。でも、同じ年齢で、主演として作品を背負って役に向き合っていて、なおかつ僕と同じようにアーティスト活動もしている。その姿を間近で見て、すごく刺激を受けたんです。

真面目に取り組むだけではなくて、『もっと面白くするにはどうしたらいいんだろう』とずっと試行錯誤していて、妥協がない。数週間の撮影でしたけど、本当にリスペクトが増しましたし、仕事との向き合い方について新しい価値観をもらえた気がします」

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――駒木根さんからは、どんな刺激を受けましたか?

増子「きいちゃんとは『機界戦隊ゼンカイジャー』以来、こうしてしっかり一緒に作品を作るのは久しぶりで。改めて、お芝居のニュアンスのつけ方や引き出しの多さに『やっぱりすごいな』と思うことがたくさんありました。きいちゃんにしかできない器用さがあるんですよね。これからも刺激し合いながら一緒に成長して、もっといい景色を見られたらいいなと思っています」

駒木根「いやー、うれしいですね(笑)」

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――八村さんはいかがですか?

八村「僕はそもそも、同い年で、これだけ近い距離で頑張っている2人の存在自体が刺激的なんです。普段から2人がどんな仕事をしているのかチェックしていますし、今回こうして同じ現場に立って、それぞれの頑張り方を間近で見られたこともすごく勉強になりました。3人とも持っている雰囲気やアプローチが全然違うんですよね。

僕自身は、もう少し肩の力を抜きたいのに、なかなか抜けないところがあって。きいちゃんはずっと自然体で、軽やかに現場にいるように見える。その軽やかさは僕も見習いたいです。あっちゃんには......天性の魔力みたいなものがあると思う」

増子「魔力(笑)」

駒木根「人を惹きつける力ってこと?」

八村「そう。なんかずるいんですよ(笑)。それはきいちゃんからも感じるし、きっと2人とも、それぞれ違う魅力を持っているんですよね。3人ともタイプは違うけれど、作品に対する熱量や目指す場所は一緒だった。だからこそ波長が合って、この作品を一緒に作れたんだと思います」

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――最後に、公開を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

駒木根「この2人と、4世代にわたる親子を演じられたことがすごくうれしかったです。3人でも話したんですけど、本当にこのメンバーじゃなかったらできなかった作品だと思っています。胸を張って『たくさんの人に見てほしい』と言える作品になりました。恋人でも、友達でも、家族でも、ぜひ大切な人と一緒に見て、最後にはしっかり愛を感じながら劇場を出てもらえたらうれしいです」

増子「まず、僕のファンの皆さんには『愛してるよ』と(笑)。そして、きいちゃんや倫ちゃんのファンの皆さんも、それぞれを応援してくださってありがとうございます。また3人で共演できるように僕らも頑張っていくので、これからも応援していただけたらうれしいです。ワンシチュエーションだからこそ、一つの画面の中にも見どころがたくさんあるので、何度でも楽しんでもらえたらと思います」

八村「家族について描いている映画ですけど、家族に対して抱いている思いって、一人一人違うと思うんです。僕自身は家族が大好きですけど、『家族なんて』と思う人もいれば、僕以上に大切に思っている人もいると思っていて。そこにある温度感は、きっとみんな違いますよね。

一郎は劇中で、自分では絶対に見ることのできない、自分がお母さんのおなかの中にいた時間に触れることになります。そこで一郎が感じるものを、僕はきちんと表現したいと思って演じました。もし今の自分がその瞬間を見られたらどう思うんだろう。いつか自分に子どもや孫ができたら、どんなふうに感じるんだろう。そうやって想像することで、家族に対する感じ方が少し変わるかもしれない。そんな映画になっていると思うので、ぜひ見てほしいです」

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八村倫太郎 PROFILE
1999年7月28日生まれ、神奈川県出身。2019年にホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループ・WATWING(ワトウィン)のメンバーに。2021年「ホメられたい僕の妄想ごはん」にて俳優としての活動も開始。以降、映画「サバカン」(2022)、「佐原先生と土岐くん」(2023)、「GIFT」(2026)などに出演。2024年4月からは「王様のブランチ」にレギュラー出演中。2026年10月から全国ツアー『WATWING Live Tour 2026-2027「love」』を控えている。

増子敦貴 PROFILE
2000年1月5日生まれ、福島県出身。2020年に男女7人組ダンス&ボーカルグループ・GENICのメンバーとしてメジャーデビュー。俳優としても「機界戦隊ゼンカイジャー」(2021)、「体感予報」(2023)、「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」(2025)、「産まない女はダメですか?DINKsのトツキトオカ」などに出演。舞台「千と千尋の神隠し」ではハク役を演じるなど多方面で活躍している。

駒木根葵汰 PROFILE
2000年1月30日生まれ、茨城県出身。2021年に「機界戦隊ゼンカイジャー」の主人公・五色田介人役で注目され、以降ドラマ「星降る夜に」(2023)、「天狗の台所」(2023)、一人二役を演じた「鬼平犯科帳・本所の銕(てつ)/密告」などの話題作が続く。舞台『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』では10月にヨーロッパ公演を控えている。10月1日(木)よりBS-TBSにて「天狗の台所 Season3」が放送開始。

取材・文/すなくじら 撮影/梁瀬玉実

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