今年は生中継!「レグザム フレッシュオールスターゲーム2025」に出場する巨人・石塚、中日・草加ら次世代スターの活躍を見逃すな!

今年は生中継!「レグザム フレッシュオールスターゲーム2025」に出場する巨人・石塚、中日・草加ら次世代スターの活躍を見逃すな!

ファームの選手たちが出場するフレッシュオールスターゲームは、一軍のオールスター戦の直近に開催され、イースタン・リーグ選抜とウエスタン・リーグ選抜の対抗戦形式で行われる。今年は「レクザム フレッシュオールスターゲーム2025」として、7月20日にレクザム ボールパーク丸亀(丸亀市民球場)で開催される。昨年までは録画放送だったが、今回はスカイAで生中継されるので、絶対に見逃せない!

二軍のオールスター戦は1963年に「ジュニアオールスターゲーム」の名称でスタートし、何度かの名称変更を経て、1998年以降は現在の名称「フレッシュオールスターゲーム」が定着(2000年のみ「フレッシュ2000」の名称で開催)。イースタン対ウエスタンの形式は当初からの基本路線だったものの、2005年と2006年だけは、一軍と同じセントラル・リーグ対パシフィック・リーグの対戦で開催されたことがある。

出場選手はイースタン、ウエスタンの各委員長と二軍の全チームの監督によって選考され、一軍のようなファン投票は行わない。また出場対象選手は、入団5年以内で、二軍の公式戦に出場した選手に限定。さらに過去の大会に二度出場した選手は対象外となる。ただし、新人選手は二軍の公式戦に出場していなくても出場できる。ちなみに、一軍のオールスターゲームに出場する選手も対象外となるため、後に一軍のオールスターに選出された場合は所属球団から代替選手が出場することになっている。また、ファームリーグのみ参加しているオイシックス新潟、くふうハヤテ静岡の2球団については、単に二軍の公式戦に出場した選手が出場対象と定められている。

■今季のルーキーをはじめ期待される若手48選手を選出

さて、6月20日に発表された今回の出場選手だが、ドラフト上位で入団した期待の新戦力をはじめ、将来が楽しみな未完の大器ばかり。まずイースタン選抜は以下の24人。投手はマルセリーノ(DeNA)、宮原駿介(巨人)、篠原響(西武)、柴田獅子(日本ハム)、中村優斗(ヤクルト)、中込陽翔(楽天)、泰勝利(楽天)、能登嵩都(オイシックス)の8人。捕手は中澤英明(オイシックス)1人。内野手は田内真翔(DeNA)、石塚裕惺(巨人)、村田怜音(西武)、山縣秀(日本ハム)、田中陽翔(ヤクルト)、宮崎竜成(ロッテ)、立松由宇(ロッテ)の7人。外野手は武田陸玖(DeNA)、笹原操希(巨人)、仲三河優太(西武)、宮崎一樹(日本ハム)、モイセエフ ニキータ(ヤクルト)、西川史礁(ロッテ)、吉納翼(楽天)、知念大成(オイシックス)の8人だ。

続いてウエスタン選抜は以下の24人。投手は木村大成(ソフトバンク)、草加 勝(中日)、吉田聖弥(中日)、東松快征(オリックス)、寿賀弘都(オリックス)、今朝丸裕喜(阪神)、木下里都(阪神)、佐藤柳之介(広島)、大石航(くふうハヤテ)の9人。捕手は山中稜真(オリックス)、嶋村麟士朗(阪神)、清水叶人(広島)、深草駿哉(くふうハヤテ)の4人。内野手は、庄子雄大(ソフトバンク)、イヒネ イツア(ソフトバンク)、森駿太(中日)、川上理偉(中日)、内藤鵬(オリックス)、百﨑蒼生(阪神)、前川誠太(広島)、仲村来唯也(くふうハヤテ)の8人。外野手は山本恵大(ソフトバンク)、田村俊介(広島)、篠原玲央(くふうハヤテ)の3人だ。イースタンは捕手が1人のみ。ウエスタンが4人を選抜しているのと対照的だ。逆にイースタンが外野手を8人入れているのに対し、ウエスタンは3名のみである。

■オイシックス・能登や中日・草加の快投が見られるか!?

注目したいのは、まず今季のルーキーでドラフト上位組。特にイースタンからは、柴田、中村、石塚、西川と4人の"ドラ1"ルーキーが選出された。特にロッテの西川は交流戦のDeNA戦で1試合4安打の活躍をするなど、一軍でも頭角を現している。故障で出遅れたヤクルトの中村も一軍で初先発を果たした。大学時代に侍ジャパンに選出された逸材だが、中学時代は県庁職員を目指してプロ野球選手になる夢は描いていなかったというから面白い。高卒ルーキーながらファームで好成績を残す柴田と石塚も大器の片鱗を覗かせている。ちなみに、柴田の「獅子(レオ)」という名前は、祖父が西武ファンだったため。バスケットボールのスター選手で日本代表経験もある渡邉伶音(東海大)は、福岡大附大濠高校で柴田と同じクラスだったという。今季の好調ぶりが目立つのはオイシックスの能登だ。先発で9勝を記録し、防御率も2点台と安定感抜群の投球ぶり。最速150キロの快速球にカーブやチェンジアップなど変化球も多彩。NPBでのドラフト指名も噂される怪腕だ。DeNAのマルセリーノも速球とスライダーのコンビネーションで三振を取れる好投手で、クローザーとして活躍中。今年5月には支配下契約を勝ち取っている。抑えとしては、ダントツの21セーブを記録して奮闘中の楽天・泰の活躍も光るところ。奄美大島出身で中学に野球部がなかったため、両親が練習相手だったという逸話が泣かせる。野手では、西武の育成選手・仲三河が注目。5月29日のオイシックス戦でサイクルヒットを記録し、ファームの月間MVPにも選出された。21歳で早くも戦力外通告を受け、育成契約から出直した苦労人だけに応援したい。

一方のウエスタン選抜は、ドラフト1位の新人選手は不在だが、吉田(中日)、今朝丸(阪神)、佐藤(広島)の3投手に加えて、内野手の庄子(ソフトバンク)と2位入団のルーキー4選手が出場する。防御率で上位につける佐藤なども選ばれているが、全体的には今季の成績よりも期待度の高さで選出された選手が多いという印象だ。特に2024年に入団したドラフト1位組の中日・草加が注目だ。入団直後にトミージョン手術を受け、今季にデビューして二軍戦で初登板。150キロ超の快速球と落差のあるカーブを武器に活躍が期待されている。まだ登板数は少ないものの、ポテンシャルの高さは明らか。フレッシュオールスターでの投げっぷりに期待したい。草加のニックネームは「カーショウ」。サイ・ヤング賞3回を誇るMLBドジャースの大投手・カーショー投手にちなんだものだ。メジャー屈指の大投手を目指して頑張ってほしい。阪神・今朝丸は、朝が苦手で、入寮時に「目覚まし10個を用意する」とコメントして話題になった。ただ、松井秀喜や松坂大輔、中田翔など、朝が苦手だった名選手も多いので、彼も大物になるかもしれない!?

2023年入団組では、ドラフト1位のイヒネ(ソフトバンク)と同2位の内藤(オリックス)がそろって選出。2人とも日本生まれだが、イヒネの両親はナイジェリア人、内藤の両親は中国人だ。まだ二軍でも本領発揮とは言えないが、フレッシュオールスターが飛躍の契機となる可能性はある。
 
かつてフレッシュオールスターでMVPになった選手の中には、一軍でスターとなった選手も多く、イチロー(元オリックス)をはじめ、メジャーでも活躍した青木宣親(元ヤクルト)や通算2204本安打の大島康徳(元中日-日本ハム)などもいる。また簑田浩二(元阪急-巨人)、石井浩郎(元近鉄-巨人)、青木、藤本敦士(元阪神-ヤクルト)は一軍のオールスターでもMVPを獲得している。ほかにも多くの名選手が巣立っていったフレッシュオールスターの見どころは満載。今季はスカイAで生中継、ぜひとも彼らの勇姿を見届けてほしい。

文/渡辺敏樹

放送日時:2025年7月23日 17:30~

チャンネル:テレ朝チャンネル2

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