「将棋」×「法廷」新ジャンルのリーガルドラマ「法廷のドラゴン」【小虎・りょう】

「将棋」×「法廷」新ジャンルのリーガルドラマ「法廷のドラゴン」【小虎・りょう】

どんなに優秀な人にも挫折や苦労がある。マイナス思考な人ならば、その人がその思考に至る背景がある。もし負けず嫌いならその性格になる背景がある。

感情移入するため、より深くその作品の中に没頭するため、登場人物のことを知るのはとても大切なこと。

ドラマや映画、お芝居など、全ての作品でその登場人物の背景こそ、丁寧に描かなければならないと思う。しかし昨今のドラマはそこを端折り、詳しい背景は、サブスク等のオリジナルに移行して描くものもある。丁寧に描くには話数と時間が足りないのも分かる。

その中で「法廷のドラゴン」は、登場人物へのクローズアップ、登場人物が何故その考えに至ったのか、何故その行動を起こしたのかが、とても丁寧に描かれている。それも通常ドラマの中で。

【お固い×お固い=見づらい】のイメージだったので、【将棋×法廷=見やすい】とは思わなかった。

自分は将棋の知識もあまりなく、法廷についても過去のドラマで得た知識しかないが、とても見やすかった。これは製作陣がオリジナル脚本から進め、とても丁寧に作品を作り上げたからではないだろうか。

そんなドラマ「法廷のドラゴン」を紹介します。

■あらすじ

父親の事務所を受け継いだ、歩田法律事務所・所長の歩田虎太郎(高杉真宙)。抱える弁護士の人数も多かった父の時代を経て、今や所属の弁護士は虎太郎一人に。ある日、裁判所で出会った不審な女性・天童竜美(上白石萌音)が突然封筒を渡してくる。その「封じ手」と書かれた封筒の中には、判決の結果を予測した内容が書かれており、それは見事に的中していた...。弁護士経験はないが、先を読む彼女の力を買った虎太郎とパラリーガルの乾利江(小林聡美)は、竜美を弁護士として試験的に採用することにする。元々将棋をやっていたという竜美は、事件を将棋の定跡になぞらえて解決に導く!?
(公式HP引用)

■設定を重ねることの利点

このドラマは、リーガルドラマによく起こる"ズル"があまり見られない。この場合の"ズル"とは決して悪いものではない。「リーガルハイ」のように、情報収集に長け過ぎている仲間がいたり、「石子と羽男」のような瞬間記憶能力など、事件を解決するプロセスで鍵となる"ズル"だ。これはドラマを面白くするために必要で、我々はそれを求めている。

しかしこのドラマは、将棋の奨励会に所属していたという設定を、あらかじめ竜美(上白石萌音)に加えることで、大胆なズルを減らしている。

リーガルドラマとしての見やすさというよりは、「タイガー&ドラゴン」の見やすさが同質な気がする。元々ある古典落語の設定を乗せることで、話の本質をより深く見せている。

「法廷のドラゴン」も将棋の特性を用いることで、今、何が起こっているのかを詳しく解説。どの将棋の手法と重ねるのがより最良な判断なのかを視聴者に分かりやすく説明し、話の本質をより深く見せている。

余談ではあるが、自分は将棋の知識は「3月のライオン」で得たものしかない。

前述したが、「法廷のドラゴン」はとても丁寧に説明してくれる。おかげでサクサク楽しく最後まで見られたので、知識が無くてもぜひ見てもらいたい。

■最高の場面で流れる主題歌

昨今は「主題歌がドラマに合っていない」なんていう、なんとも勝手な理由で炎上したりする。このドラマには無縁すぎる話題だ。

法廷のドラゴンの主題歌はNovelbright「ワインディングロード」。緊迫した場面が緩んだ瞬間に流れるこの「ワインディングロード」。イントロが始まると気持ちが高まる。竜美と兎羽(白石麻衣)の2人の背景と歌詞を重ねて改めて聴き直してみると、より深みが増す。

調べてみるとこのドラマと重ねて作られた楽曲だそう。何よりイントロが流れた瞬間の高揚感をぜひ味わって欲しい。(特に最終回)

■まとめ

今回、このドラマを初めて見させて頂いたのですが、リーガルドラマ特有の重くて固い展開も少なく、最終回までサクサクとめちゃくちゃ見やすかったです。上白石萌音という最強役者はもちろん、名バイプレイヤーの出現率が高いです。それもこのドラマの見やすい部分ではないでしょうか。

やっぱり「11人もいる!」しかり、僕らは田辺誠一さんが父親だと安心するみたいです。かと思えば、急に青木マッチョとかGAGの福井さんとか出てきてビックリしたりします。あと、「ちはやふる」の他に上白石萌音さんの和装がずっと見られるのってこのドラマだけじゃないですか?そんな楽しみ方もあります。

「法廷のドラゴン」というタイトルの意味、最終回まで見れば分かります。将棋から竜王戦?的なこと?かなと思ったのですが、まぁ最終回まで見てください!最後まで見たので僕は、、、

勝ち筋が見えました!

【プロフィール】
りょう(小虎)
1995年12月28日生まれ、愛知県豊田市出身。NSC東京校24期生。2019年に福井祐樹とともに小虎を結成。学生時代からのドラマ好きが高じて、「よしもとドラマ部」の一員としても活躍中。

よしもと<br>ドラマ部

よしもと
ドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)

吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。

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