長濱ねるが語る、ドラマ「ストーブリーグ」撮影の舞台裏「亀梨和也さんは意外とチャーミング」

長濱ねるが語る、ドラマ「ストーブリーグ」撮影の舞台裏「亀梨和也さんは意外とチャーミング」

3月28日(土)にLeminoとWOWOWで配信・放送される亀梨和也主演のドラマ「ストーブリーグ」は、韓国で高視聴率を記録し、数々の賞を受賞した傑作の日本リメーク版だ。万年最下位のプロ野球チーム「ドリームズ」の再建を目指し、野球未経験のGM・桜崎準が大胆な改革を断行する熱いヒューマンドラマ。そんな本作に球団編成部の本部長・蒔田理沙役で出演する長濱ねるにインタビューを敢行。作品の魅力や撮影の裏側を語ってもらった。

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■ドラマ「ストーブリーグ」日本リメーク版への覚悟と、長濱ねるが演じる熱き本部長・蒔田理沙

──韓国のオリジナル版をご覧になったそうですが、その感想は?

「オリジナル版は、韓国で社会現象となるほどの話題作で、実際に見ると本当にすてきな作品だと思いました。働くことの美しさを描いているし、好きなものを守る熱さにも共感できます。何より、野球の奥深さも知ることができて、とても興味深い内容だと感じました。今回、その日本版に自分が参加することになり、正直なところ怖さと不安があって、『自分にできるのかな』というのが第一印象でしたね」

──日本版の脚本を読んで、どうお感じになりましたか?

「韓国版とは話数も違うので、全く同じように書かれているわけではありませんが、日本のプロ野球を舞台に、日本版ならではの『ストーブリーグ』を作ろうという強い思いと、野球へのリスペクトが込められていると感じられました。私はその中で、自分にできることを模索しながら、精いっぱい演じようという決意を持って現場に臨みました」

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──演じている蒔田理沙については、どんな人物だと捉えましたか?

「理沙はドリームズ編成部の本部長という役職で、運営チームを束ねて引っ張っていく立場です。球団運営に加えて、選手たちのケアとチームスタッフにも目を配っています。血気盛んなところがあり、猪突猛進で周りが見えなくなってしまうような熱い人物ですが、その根底には、ドリームズが本当に好きで、自分がドリームズを強くしたいというピュアな心を持っている。桜崎GM(亀梨和也)に食ってかかる一方で、部下の三谷原(葉山奨之)には強い態度で接したりする。でも、お姉ちゃん(剛力彩芽)との場面では妹気質が全開で......。本当にチャーミングな役だなと捉えました」

■座長・亀梨和也の意外な一面と、個性豊かなキャストが作り出すリアルな球団運営現場

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──主演の亀梨和也さんについての印象は?

「亀梨さんには寡黙でクールなイメージがあり、GM役にはぴったりな方だなと勝手に思っていました。でも実際にお会いするととてもチャーミングで、かわいらしい一面もある方なんです。現場では、広い視野で皆のために常に動いてくださる。そんな座長らしい姿を間近で見ることができたことは貴重な機会だと思いました。GMと対峙する場面では、彼の心を探ってもなかなか真意が読めないいら立ちとか、理沙の思いをぶつけるように意識しましたが、亀梨さんも毅然とした態度でいてくださって、自然に理沙の感情を引き出していただきました。純粋に感情が生まれたので、苦戦することなく演じられたと思います。それから運営チームの皆さん、お姉ちゃん役の剛力さんにしても温かい方ばかり。皆さんと向き合ったときに湧き上がる感情を大切に演じました」

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──演じる上で特に意識したことは?

「この作品は、キャストが個性豊かですてきな方ばかりで、アドリブも多かったんですよ。本番で自然に生まれることがとても多くて......。初めはどう対処するか戸惑いもあったのですが、途中からは理沙が芯をしっかり持ってさえいれば、周りに委ねていいのだと分かりました。だから、いつも以上に頭でっかちにならず、共演者の皆様に委ねていくことを意識しました。その意味では、共演者の方は本当に頼れる方ばかりで、皆さんに助けられました。理沙が球団の本部長に就いているのは、やはりチームのことを第一に、ドリームズを愛しているからだと思うし、それは絶対に忘れずに、ブレないように演じようと肝に銘じました」

──亀梨さん以外の共演者については、どんな印象でしたか?

「本当に個性豊かな方ばかりで楽しい現場でしたが、特に根岸球団社長役の野村萬斎さんと対峙する場面は印象に残っていますね。迫力のあるお芝居で、理沙にすごい威圧感を与えてくださって、その緊張感が画面から伝わればいいなと。葉山さんをはじめ、運営チームの場面では、ワチャワチャと楽しい雰囲気の中で撮影が進み、皆アドリブも多くて......特に永野宗典さん(笑)。でも、GMや球団社長が入ってくると、途端にピシッとする(笑)。そんなリアルさも現場で自然に生まれましたね」

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■名古屋ロケで見つけた野球の奥深さと、作品を通して伝えたい「働くこと」の熱量

──理沙の編成本部長という仕事や、現場の雰囲気についてはどう捉えましたか?

「野球に詳しいわけではないのですが、この作品に参加して、プロ野球チームには大勢の人が関わっていて、選手たちを懸命にサポートしていると知ることができた。野球に精通している亀梨さんからもたくさんのことを教えていただき、とても助かりました。また、バンテリンドーム ナゴヤで撮影をさせていただいたのですが、それだけで作品の説得力も変わってくるし、マウンドからホームベースまでの距離や、グラウンドから観客の顔が意外に見えることなど、たくさんの発見がありました。とてもぜいたくなロケをさせていただき、理沙を演じる上でも大きな体験になったと思います」

──瑠東東一郎(るとう・とういちろう)監督の演出については、どうお感じになりましたか?

「瑠東監督は、そのときに生まれた感情を大切にする方です。脚本から外れたり、想定と違ったりしたとしても、現場で生まれた感情を重視する姿勢が一貫していました。それが自分の中で腑に落ちたときに、お芝居というのは自分が用意したことを手放す作業でもあるのかと。私が今まで気づかなかったことを教えていただいたので、今後の仕事にも大きな意味を持つ作品になりましたね」

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──最後に、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

「この作品を通して、視聴者の方が肩の力を抜いて笑えたり、リラックスできたりする瞬間があればそれだけでもうれしいですし、もし皆様の生活の活力になることができるなら、私が俳優の仕事をする意味があると思っています。今年はWBCも開催されましたし、日本のプロ野球も盛り上がっていく中で、多くの方に、この『ストーブリーグ』を楽しんでもらえればとてもうれしいです」

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PROFILE
1998年9月4日生まれ、長崎県出身。代表作はNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」「ウソ婚」「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」など。

取材・文/渡辺敏樹 撮影/中川容邦

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