松たか子×野木亜紀子による何にも起きない系ドラマ「新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』」【LLR・福田恵悟】
国内ドラマ 見放題連載コラム
2026.01.31
こちら「逃げるは恥だが役に立つ」、「アンナチュラル」、「MIU404」などでお馴染みの脚本家・野木亜紀子さんが手掛けたスペシャルドラマ。なんと今回は、主演に松たか子さん、その脇を固めるのが、多部未華子さん、松坂桃李さん、星野源さん、リリー・フランキーさん、井浦新さん、など超豪華キャストでお送りしております!
23年前に両親と祖母を事故で亡くした葉子(松)、都子(多部)、潮(松坂)。それ以来、姉弟三人でずっと一緒に生きてきた。しかし、月日が経ち当たり前のようにそれぞれの人生に転機が訪れる。三人の選択する道は一体...。
超豪華キャストなだけに、なんだかすごく派手な事件が起きそうにも思いますが、タイトルにある「スロウトレイン」のように、ゆっくり淡々と進んでいきます。舞台になっている鎌倉の雰囲気が、さらにこのゆっくりさを助長しているようにも感じます。そして、このゆっくりさがせりふの一つ一つを際立たせていき、見ているこちらが考えさせられる様になり、いつしかこの姉弟の気持ちに寄り添っていくようになります。そして最後まで見終わった時に、なんだかとっても暖かい気持ちに包まれます。
要するに、めちゃくちゃ良いドラマです。なんだか結論が稚拙になってしまい申し訳ありません...。
もちろん、「あれがこうだった」とか「あそこの部分がすごかった」とか、話せば色々あるんですが、そんな事じゃなくて、とにかく、とっても良いドラマなんです。
人が死んだら悲しい
何かを達成したら嬉しい
恋愛が成就したらキュンキュンする
こんなチート技は、一切このドラマには搭載されていません。そういうの無しで、真っ正面からゆっくり僕らの中に入ってきます。はっきり言ってすごいです。
野木さんのすごい所はそれだけではありません。物語の筋としては淡々と進んでいきますが、ジェンダーレスや国際結婚、紙媒体の弱体化など、現代の問題をスルリと入れてきます。描きようによっては結構センシティブになりそうな所も、物語の淡々さで全くそう感じさせません。こういう問題をドラマに入れ込むことで、さらに物語にリアルさが加わり、より没入しやすくなっております。
かなり見応えのあったドラマですが、もし望みが叶うならば、ぜひ続編をお願いしたい作品です。こういう「何も起きない系」のドラマは何も起きなくてもずっと見ていられるので、無限に続編が作れると思うんですよね。なので、我々で声をあげて、ぜひ続編のスペシャルドラマを作ってもらいましょう!
じっくり構えず。なんとなくで見出せるドラマだと思うので、軽い気持ちで見てみて下さい。お煎餅でも食べながら、お茶でも飲みながら。何度も言うようですが、とっても良いドラマなので。
【プロフィール】
福田恵悟(LLR)
1979年11月9日生まれ、東京都出身。
NSC東京校 7期生。2002年に伊藤智博とともにLLRを結成。コンビでの活動の傍ら、ドラマ好きとして「よしもとドラマ部」でのライブを約10年、回数として実に100回以上開催している。
よしもと
ドラマ部
(吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。
よしもと
ドラマ部
(吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。




