ムロツヨシ×平手友梨奈の最強リーガルエンターテインメント「うちの弁護士は手がかかる」【小虎・りょう】
国内ドラマ 連載コラム
2025.12.18
めっちゃくちゃしんどいことがあった...。今、何か自分に刺さり過ぎるドラマを見てしまったら、立ち上がれなくなったり、自信を失ってしまうかもしれない...。頭空っぽで、深く考えずに見られるドラマが見たい...。欲を言えばスカッとしたい。そんな時はこのドラマ。
頭空っぽと言いつつ、一話一話に"お楽しみ"が散りばめられていて、毎話、目と耳を喜ばせてくれるので、強くこのドラマをおすすめできます。本作は、54年ぶりにフジテレビ21:00の金曜ドラマの枠をこじ開けたらしいです。そりゃあ面白いですよ。
今回はいつもと趣向を変えておすすめ出来るポイントを強くピックアップして、「うちの弁護士は手がかかる」を紹介します。

(C)フジテレビジョン
あらすじ
蔵前勉(ムロツヨシ)は、30年にわたって人気女優・笠原梨乃(吉瀬美智子)をサポートし続けてきた、超敏腕マネージャー。彼女を日本のトップ女優にまで押し上げるが、ある日突然、解雇を告げられる。絶望のあまり、雨の中をひたすら歩いていた蔵前は、たどり着いた駅で若い女性が落とした書類を見つける。それは、最年少で司法試験に合格した、超エリート新人弁護士・天野杏(平手友梨奈)のものだった。蔵前は、杏が弁護士バッジをつけていたことから、香澄法律事務所を探し当て書類を届け、身の上を漏らすと、代表弁護士である香澄今日子(戸田恵子)から、杏のパラリーガルとしての雇用を打診される。こうして、敏腕マネージャーから新人パラリーガルへと転身した蔵前と、法律の知識に秀でながらも、人間関係に苦手意識を抱く天野のコンビは、弁護活動に取り組んでいく。

(C)フジテレビジョン
見どころと期待値を膨らませてくれるゲストキャスト
堺雅人×新垣結衣(リーガル・ハイ)
天海祐希×玉山鉄二(離婚弁護士)
中村倫也×有村架純(石子と羽男)
など...
テレビドラマにおいて、"弁護士"と"パラリーガル"のバディは、いつだって魅力的だ。ここに、ムロツヨシ×平手友梨奈というワクワクのキャスティング。
ただし、他のドラマとは圧倒的な違いがある。このドラマは、どちらかといえば蔵前にクローズアップされている。蔵前は弁護士ではない。パラリーガルなのだ。女優のマネージャーから弁護士のパラリーガルになった、いわば裏方に徹している蔵前を中心に描かれている。
第二話のナレーションでも「このドラマの主人公は影の功労者なんです」とはっきり述べている。意外とそういうドラマは少ない気がする。新しい。
余談ではあるが、ゲストキャストに若手芸人が出てきたり、SHISHAMOやLeolaといったガチアーティストが多数出演したりと、視聴者を楽しませる工夫が多くて非常に見やすい。
中でも一番の驚きはナレーションだ。声に聞き応えがあり過ぎて、時任三郎だと気づいた時にビックリしたりする。

(C)フジテレビジョン
本当に平手友梨奈の衣装が素晴らしい
天野杏(平手友梨奈)の衣装が毎話変わるのだが、それがとても素晴らしい。そりゃ日々を過ごしているのだから作中で衣装が変わるのは当たり前のことなのかもしれない。しかしおしゃれが爆発している。ドラマが進むにつれ、冬仕様の格好になったり、明るい色が多くなったり。一番の注目は"弁護士らしくない"点だ。これは、天野杏が最年少で司法試験を合格して弁護士になったという役柄なので、学生の延長を演出している。コーディネートは毎話変わるが、同じリュックを使い続けるという学生らしさの演出は、平手友梨奈本人のアイデアだそう。各話ごとに、天野杏のファッションにぜひ注目して欲しい。
ドラマ/バラエティ/メディア好きには堪らない仕掛け
このドラマを100%、いや150%で楽しむには知識が必要だ。「踊る大捜査線」、「GTO」、「古畑任三郎」、「やまとなでしこ」、「ナースのお仕事」、「ミリオネア」、「酒のツマミ」など...挙げればキリがないほど、ピクサー作品並みに小ネタが詰め込まれている。ここまで詰め込まれている作品は珍しいと思う。
フジテレビだけではない。最終回ラストシーンはやり過ぎている。余りにもやり過ぎている。自分は五度見してニコニコした。ゲストの浅野ゆう子の役名が"浅野温子"であるなど分かりやすいものから難し過ぎる小ネタまで満載だ。ぜひ確認して欲しい。みんな知ってる"あの賢者"が顔を出すので。

(C)フジテレビジョン
まとめ
このドラマを初めて見たとき、本当に面白かったんです。このコラムを書くにあたってもう一度見返したら、あの頃見つけられなかった小ネタがポンポン見つかりました。多分まだ見つけきれていません。今回は見やすいポイントをたくさん述べましたが、リーガルエンターテインメントらしい、証拠を集めて正義を貫くスカッとするシーンも、もちろん多数あります。
平手友梨奈さんというクールなイメージのある女優さんと、ムロツヨシさんという振り回され役のスーパースターが会話劇をしたらこうなるんだ!という心地良さで、最終回まで一気に見れます。もったいないけどね!一気に見ちゃうと!面白過ぎて!
まずは見てください!で、自分の好きな所をたくさん見つけてください!僕からは以上です!
【プロフィール】
りょう(小虎)
1995年12月28日生まれ、愛知県豊田市出身。NSC東京校24期生。2019年に福井祐樹とともに小虎を結成。学生時代からのドラマ好きが高じて、「よしもとドラマ部」の一員としても活躍中。
よしもと
ドラマ部
(吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。
よしもと
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(吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。













