小栗旬×ハン・ヒョジュ大人の純愛を描いたロマンティックコメディ「匿名の恋人たち」【フルーツポンチ・村上健志】

2025.10.20

「人に触れることができない」「人の目を見られない」。恋愛において絶望的な障壁を持った二人の恋を描く物語。

主演の小栗旬が演じるのは大手製菓メーカーの御曹司、藤原壮亮。人に触れられないと言う秘密を抱えている。ヒロインはハン・ヒョジュ演じる天才ショコラティエ、イ・ハナ。彼女は人の目を見られない「視線恐怖症」。

人気チョコレートショップ【ル・ソベール】の社長に就任した壮亮と、ショコラティエであることを隠しル・ソベールの従業員として働くハナ。偶然出会った秘密を抱える二人に起きた奇跡。二人の関係はいったいどうなっていくのか...！

こんな小栗旬はサイコーだ

ある記事によると、主演の小栗旬さんは、「リッチマン、プアウーマン」以来13年ぶりのロマコメ作品にカムバック。13年！？そんなに経っていたのか、と時の流れの速さと「リッチマン、プアウーマン」の色褪せなさに驚いてしまいま、、、ロマコメ？ロマコメ、ロマンティックコメディ略してロマコメ、あるいはロムコメ。今ってそうなんですね。ロマだったんですね。ラブコメだとばかり思っていました。ロマが当たり前、むしろそっちが標準だという方にとって本当に無駄なひっかかりをお見せしてしまいましたが、もう落ち着きましたのでご安心下さい。ロマかラブかはさておき作品の話に戻ります。（勝手に逸れたのは自分ですが）

やはり、恋愛ドラマの小栗旬さんは最高でした。「夏、サイコー」の時に使う「最高」の感じです。小栗旬さんは本当にさまざまな役を演じています。爽やかな役、闇を抱えた役、コミカルからシリアスまで、ドラマ、映画、演劇に至るまで、その演技の幅は多くの人も知るところだと思います。キラキラなイケメン役をやるのは、もはや小栗さんのキャリアにとってさほど重要ではないのかもしれません。(すいません勝手な憶測です)けれど、やはり良い。夏フェスでTOKIOが「LOVE YOU ONLY」を歌ってくれたような盛り上がりと嬉しさがあるのです。しかも社長役。これもサイコー。全てのスーツが小栗さんに着てもらいたいんじゃないかと言うくらいスーツが似合い、クールなのにキュート。とにかく最高です。

ロマ(ロマンティック)全部のせ

人に触れられない壮亮と、人の目が見られないハナ。(少しネタバレを含みます)しかし、なぜだか二人は触れても目を見つめても全く平気なんです。そんな奇跡な関係の二人は「恋の練習」を始めるのです。「恋の練習」。なんてムフフな関係なんでしょう。ようやく触れられる、目を見られる運命の二人は、互いに全然タイプじゃないって言うんだから、これはもう完全にロマです。

会えば愚痴が出て、すれ違い、仕事に対する姿勢に感心し、健気さに気付かされる、気づけばいつもそこにいて、本人ら以外からどう見てもお似合いのカップル。さらにオプションで、電車の席で寝てしまった彼女が、肩に寄りかかるもつけておきます。これでもかと、ムフを刺激してくれます。お化け屋敷ならぬロマンティック屋敷を進んでいるかのように、「きゃー」とか「もー」とか「何やってんだよ、早く」とドラマを見ながら声を出していました。(出しそうにはなりましたが実際には出していません)

とにかく一話の最後を見て欲しい

一話の最後を見てください。こういうのを待ってましたというシーンです。このシーンが標高3,000メートルの場所でしか見られないというなら、このシーンを見るために頂きを目指したいと思います。(もちろん言い過ぎです)小栗旬さんは先ほど書いた通り最高で、ハン・ヒョジュさんがとにかく可愛くて、中村ゆりさんの大人の魅力、赤西仁さんの色気がすごいです。なんだかよくわからないのですが、あまりに赤西仁さんのお姿が綺麗で、赤西仁さんのプラモデルを売り出してくれないかなと思ってしまいました。(売り出されても、人気で手に入らなそうですが)

豪華なキャストと美味しそうなチョコレート、王道ロマンティックコメディをぜひご堪能ください。