小栗旬×ハン・ヒョジュ普通じゃない恋の化学反応！「匿名の恋人たち」【夫婦のじかん・大貫さん】

2025.10.20

小栗旬、13年ぶりのロマンティック・コメディ！

「リッチマン、プアウーマン」以来、13年ぶりに小栗旬が王道ロマンティック・コメディに！この情報だけでも必見なのですが、とにかく第1話から心を掴まれまくります！1話を見て、2話以降見ないなんて絶対できないという力強い吸引力があり、冒頭の美味しそうなチョコレートの映像を見ていると...、いつの間にかこの世界観に取り込まれているのです。

韓国トップ女優、ハン・ヒョジュの瑞々しさに脱帽！

Netflix「匿名の恋人たち」は、製菓メーカーの御曹司・壮亮(小栗旬)と天才ショコラティエのハナ(ハン・ヒョジュ)が、特殊な関係性として出会うところからスタートする、30～40代の大人の純愛を描いた物語です。ハン・ヒョジュさんは韓国ドラマ「トンイ」の主演ということもあり、日本でも知っている方が多いと思うのですが、この作品でのあまりに可憐なオーラに、「あれ？『トンイ』って結構前だったよね？2010年？あれ？」と、一瞬自分がタイムトラベラーなのではないかとパニックになってしまう程、時の流れを感じさせません。

壮亮とハナ、実はそれぞれ抱える秘密があるのです。そんな二人が出会い、どうしてかけがえのない存在になるのか、その辺りにもぜひ注目していただきたいと思います。

赤西仁さんの魅力に圧倒された人、居酒屋に集合！

そしてとにかく出演者の皆さんが良過ぎます！壮亮の親友で、ジャズバーのオーナー・寛(赤西仁)、壮亮の友人で精神科医でもあるアイリーン(中村ゆり)、壮亮の従兄弟で仕事のパートナーとして支える藤原孝(成田凌)、その他にも、佐藤浩市、奥田瑛二、伊藤歩、と錚々(そうそう)たる方々が名前を連ねております。

特に私が目を奪われたのが、赤西仁さんです。独特のオーラと空気感、醸し出す唯一無二のあのオーラ！赤西さんが出てくると、なんだかあっという間に全て赤西さんのリズムになっていってしまうような、不思議な魅力を醸し出しまくっているんです！このドラマを見て赤西さんに釘付けになった人たちで居酒屋に集まり、朝まで語り合ってみたい...。あまりネタバレになるような要素はコラムに書きたくないのですが、これは書いても大丈夫かなと思うので書きます。...赤西さん、この作品の中で...ピアノも弾くし、剣道もします！！絶対見ていただきたい！！

大人の恋愛をフラットに描く、脚本の素晴らしさ

さまざまな魅力が詰まった「匿名の恋人たち」。改めて、「30～40代の大人の純愛を描くロマンティック・コメディ」というのがとてもいいなと感じます。私は現在、NHKのWDRプロジェクトという、海外の脚本術を学ぶライターズルームに参加し脚本を書いているのですが、海外ドラマって、とにかくどんな年代の人でも恋愛をしていたり、恋愛対象になる人が現れたりということが普通にあるんですよね。日本のドラマだと、恋愛は若い人のものという感じがあり、大人が恋愛するときは妙にその"大人っぽさ"を際立たせたり、「まだ恋愛したっていいよね」というようなことがテーマになっていたりすることが結構あるなと感じています。それはそれとして良いとは思うのですが、"大人が恋愛すること"に関して、もっとフラットに始まりがあってもいいのではと感じることも。その辺りも、このドラマではとても上手に描かれていて、心にぐっとくるシーンがたくさんあるんです。きっと、恋愛系のドラマがあまり得意ではない人にとっても、夢中になれる作品なのではないかと感じます。