坂元裕二脚本 阿部サダヲと松たか子が演じる元恋人同士の不思議な関係の過去には一体何が！？ 「スイッチ」【フルーツポンチ・村上健志】

【プロフィール】
村上健志(フルーツポンチ)
1980年12月8日生まれ、茨城県牛久市出身。
2004年にNSC東京校10期として入学。在学中に、同期の亘健太郎とともにフルーツポンチを結成。特技の俳句で、MBS「プレバト!!」にて日常の風景を切り取る独自の才能を発揮し、永世名人の称号を獲得。2021年には「フルーツポンチ村上健志の俳句修行」と題し、句会での様子を書籍にして出版している。よしもとドラマ部に所属。ドラマ好きが高じて、多数ドラマ出演経験あり。

元恋人同士の検事・駒月直(阿部サダヲ)と弁護士・蔦谷円(松たか子)。学生時代から７年間交際をし、別れた後も腐れ縁を続けている。会えば文句や嫌味を言い合うが、互いの恋人を紹介するなど奇妙な関係の二人。そんな二人が「連続突き飛ばし事件」の法廷で、検事と弁護士として相対することとなった。

脚本家・坂元裕二

「東京ラブストーリー」「Mother」「「それでも、生きていく」「カルテット」「花束みたいな恋をした」などの作品を生み出してきた脚本家・坂元裕二。その中で、数々の心に残るせりふがあります。

「人は、手に入ったものじゃなくて、手に入らなかったものでできてるんだもんね」（『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』）
「色鉛筆と同じ。大事なものから先になくなるの」（『最高の離婚』）
「短所とは魅力の別名なんです」（『問題のあるレストラン』）

物語を離れ、日めくりカレンダーになっても人を惹きつける力のある言葉たち。これらの名言のようなせりふだけではなく、登場人物たちの話す言葉が、どれも生きていてリアリティがあります。坂元ドラマの魅力は物語の展開だけではなく、登場人物が愛おしくてたまらなくなるところにもあります。物語のその後ではなく、彼らや彼女たちの毎日を想像したくなります。何も起きなくても彼らや彼女たちの雑談をずっと聴いていたくなります。人・暮らし・言葉・街の細かいディテールを高い解像度で描いているからこそ、登場人物たちはフィクションではなく、きっとどこかの街に存在していると思わせてくれるのです。

(C)テレビ朝日

奇妙な関係の謎

元恋人の二人は同じ事件を検事、弁護士として担当することになって、再会したのではないのです。別れてからずっと二人は会っていた。友達としてあまりに気が合うのかと思いきや、会えば文句を言い合う仲。にもかかわらず互いの恋人を紹介する関係。そして、その互いの恋人をイジるイジる。イジる目線はとても似ていて、それはそれで気が合っているのかもしれないが、こんなに嫌味を言い合うのに腐れ縁を続けるのは実に奇妙。けれど、その相手の恋人をイジる会話が実に面白い。心に刺さる言葉も坂元作品の魅力ですが、嫌な目線をユーモアたっぷりに、そして「わかるわー」と思わせられるのも坂元作品の真骨頂です。会話が面白いのだから、奇妙な関係の違和感はまあ良いだろうと思っていたら、、、。二人が関係を続けるのには理由があったのです。

(C)テレビ朝日

贅沢な二時間

スペシャルドラマとして放送された「スイッチ」は約二時間の作品です。ずっと聴いていたくなる面白さの二人の会話。元恋人が、敵対する検事と弁護士という立場で事件を担当する設定。そして事件の真相。事件の真相がこのドラマの一番の見どころかと思っていたら、さらにさらに大きな過去が。二時間ずっと面白いです。坂元節の言葉にニヤついていたら、物語の展開に心を動かされ、思っても見なかった二人の関係に釘付けになっていました。なんだか得した気分になりながらドラマを見終えていました。ぜひ見てください。そしてドラマのタイトルであるスイッチとは何なのか！？目の当たりして下さい！！

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妻が抱える"秘密"を知ったとき...
それでも"彼女を愛し続けることができるのか？"
夫婦の愛を問う《マリッジ・サスペンス》

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2025年7月17日スタート！
テレビ朝日系 毎週木曜よる９時～
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