高橋文哉＆志尊淳が「フェルマーの料理」で小芝風花、板垣李光人らと料理の真理に挑む！
2025.02.13
夢破れた天才数学少年と謎に包まれた料理界のカリスマシェフが、数学的思考で料理という難題に立ち向かっていくエンターテインメント「フェルマーの料理」。若き実力派俳優、高橋文哉と志尊淳が初共演にしてＷ主演を務め、話題を呼んだ。原作は「月刊少年マガジン」で連載中の小林有吾の同名漫画。世界中から集まった実力あるシェフたちと切磋琢磨（せっさたくま）し、"料理×数学"で前人未到の世界に挑む若きプロフェッショナルたちの青春を描く。ファンによって作中に登場する料理が再現されるほどの人気作品だが、漫画ならではの個性的なキャラクターたちや、おいしそうな料理の数々がどう映像化されるのかも注目を集めた。
夢破れた数学の天才少年を高橋文哉が好演！
主人公の一人、挫折した天才数学少年・北田岳は高橋が演じる。第163回直木賞受賞作の実写映画化となる主演作『少年と犬』が3月20日に公開を控え、さらに2025年度前期連続テレビ小説「あんぱん」ではヒロインの夫の親友役に起用されるなど目覚ましい活躍を見せている。そんな高橋が本作で演じる北田岳は、幼い頃から数学に魅了され、人生をささげてきた少年だ。特待生として名門高校に通っていたが、数学オリンピック選考会でライバルの圧倒的な実力を目の当たりにして偉大な数学者にはなれないと悟る。初めての挫折に深く落胆していたところで、謎のカリスマシェフ・朝倉海と出会って料理の才能を見いだされていく。
高橋の端正な顔立ちと理知的なまなざしが、天才数学少年という特異なキャラクター像とマッチする。夢破れた切なげな表情や期待の重さに苦しむ姿だけでなく、あどけなさの残る無邪気さや、夢中で料理をしている時の美しい横顔にも惹き込まれる。さらに、調理師免許を持ち、俳優になる前は料理人になりたいと思っていたという高橋のプロさながらの華麗な包丁さばきも存分に披露される。
志尊淳がミステリアスなカリスマシェフに
もう一人の主人公、謎多きカリスマシェフ・朝倉海には志尊を起用。2022年にGUCCIグローバル・ブランドアンバサダーに就任。昨年は本屋大賞受賞の傑作小説を実写化した『52ヘルツのクジラたち』でトランスジェンダー男性を演じ、役柄への真摯（しんし）なアプローチから紡がれる繊細な演技は高く評価された。また、現在放送中の香取慎吾主演ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」では、シングルファーザー役に初挑戦している。
3月に30歳の節目を迎える実力派・志尊が本作で演じる朝倉海は、東京にある二つ星レストラン「K」のオーナーシェフ。幼い頃から料理人になるべく育てられ、史上最年少で星を獲得した料理界の若きカリスマだ。岳の才能に目をつけた海は、強引で真意の読めない行動で困惑させながらも、「おまえの数学的才能は料理のためにある」と料理の世界に引きずりこむ。彼をすさまじいスピードで成長させていく一方で、意味ありげな発言も目立つ。つかみどころのないミステリアスな役どころだ。オレ様感のある強気な言動や不敵な笑みが志尊の美しさを引き立たせる。内側からほとばしる情熱と信念、輝くオーラを放つカリスマ性を感じさせる。
豪華共演陣とおいしそうな料理にも注目！
主演の2人だけでなく、個性的なキャラクターを演じるキャストにも確かな演技力を持つ役者がそろった。2025年大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の花魁役で話題の小芝風花が、レストラン「K」で働く唯一の女性シェフ・赤松蘭菜を演じている。また、現在放送中のヒューマンサスペンスドラマ「秘密～THE TOP SECRET～」で主演を務める板垣李光人は、岳の良きライバルとなる乾孫六に扮（ふん）する。他にも白石聖、久保田紗友、細田佳央太と注目の若手俳優をキャスティング。岳が通う高校の理事長役・及川光博、料理界の伝説のシェフ役・仲村トオルなど、ベテラン勢もさすがの存在感で物語を盛り上げる。
そして、作中に登場する料理の数々にも食欲をそそられる。マネしたくなるようなナポリタンやオムライス、ハンバーグといった身近なものから、"世界標準の肉じゃが"や"甘鯛ポワレのお茶漬け"など、レシピが気になるユニークなものまで多彩だ。数学的な観点から生み出される料理が興味深いのはもちろんだが、見ているだけで食欲をそそられる。誰も到達していない"料理の真理の扉"を開くべく"料理×数学"で前人未到の世界に挑む、若きプロフェッショナルたちの青春ストーリー。高橋文哉と志尊淳ら豪華俳優陣が織り成す物語を、おなかを空かせながら楽しんでほしい。
文／中川菜都美
