見逃すな!超豪華!現代と交錯する豪華絢爛(けんらん)オーラ爆裂時代劇! 「ホリデイ~江戸の休日~」【夫婦のじかん・大貫さん】

よしもとドラマ部

よしもとドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)

吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は宮地ケンスケ・福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。

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見逃すな!超豪華!現代と交錯する豪華絢爛(けんらん)オーラ爆裂時代劇! 「ホリデイ~江戸の休日~」【夫婦のじかん・大貫さん】

<プロフィール>
大貫さん(夫婦のじかん)
1981年7月8日生まれ、栃木県出身。NSC東京11期生。タカダ・コーポレーションを経て2016年に旦那の山西章博と「夫婦のじかん」というお笑いコンビを結成。普段は芸人として活動しているが、漫画家やイラストレーターとしても活躍中。コミックエッセイ「母ハハハ!」発売中。第35回フジテレビヤングシナリオ大賞最終。


皆様こんにちは。ドラマ大好き芸人の「夫婦のじかん」大貫と申します。
毎クールほぼ全てのドラマを見ている私が今回おススメするのは、「ホリデイ~江戸の休日~」です。

2023年1月にテレビ東京の新春ドラマスペシャルとして放送されたこの作品、7年ぶりのテレ東新春時代劇ということで、とにかく気合いが感じられます。時代劇と聞くと、若い方はあまり縁が無かったという方も少なくないかもしれませんが、現代のシーンと江戸のシーンが交錯する物語になっているため、年配の方はもちろん、若い方にこそ楽しんでいただける内容になっています。

舞台は江戸時代初期。江戸幕府第3代将軍家光の若かりし頃のお話です。徳川家光と言うと、ここ最近では「元祖へたうま」とも評される絵の才能にも注目が集まっています。なんとなくイメージする「江戸時代の絵」とは少しかけ離れた何とも言えないゆるさのある絵。私自身、普段はイラストレーターとしても活動し、芸人の仕事よりもイラストの収入で家族を養っているという生活をしているのですが、家光のこの絵は、現代であったならかなりお金に直結するような絵ではないかと感じます。ぱっと見て「この人の絵だ」とわかるオリジナリティを出せるかどうかに、プロとアマチュアとしての収入の差が表れるのだなと日々実感しているからです。そんな家光の絵はどのように描かれていたのか、当時の江戸の人々は、家光の絵をどのように感じていたのか、その辺りもドラマの中で描かれていて、見どころの一つとなっています。

「徳川家光」と言うと、日本史の世界では、幕府のさまざまな役職の整備や制度作りを行い、江戸幕府を安定させていった人物...というイメージがありました。それが、あの何とも言えない絵を描くとは、ますます魅力を感じざるを得ません。

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そんな徳川家光役には、望月歩さん。若い!「ソロモンの偽証」や「3年A組-今から皆さんは、人質です-」では学生服を着ていた望月さんですが、この作品ではとても品のある髷(まげ)姿に。ヒロインの町娘・お仙役には、葵わかなさん。葵さんの町娘役、とても似合いそう!と思いきや、ちょっと意表を突かれる役どころになっておりますので、そのあたりもお楽しみに。

そして、脇を固める陣容が、とにかく豪華絢爛!画力がとにかく強い!徳川家康役が高橋英樹さんなのですが、オーラが画面越しにもビシビシと伝わってきます。家光の教育係として里見浩太朗さんが出演されていますが、存在感が強すぎて、画面の端にいらしても、ついつい目で追ってしまいます。加えてとにかく注目してほしいのが、魚屋役の高嶋政伸(※「高」ははしご高)さんの初登場シーンです。登場してくるだけで、その人がどんな性格なのかすぐに分かってしまうという、恐ろしい表現力!ポスタービジュアルの表情も最高です。

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戸田菜穂さんの初登場シーンも「あれ?今CGで背景に花が出ていたかな?」と錯覚するほど。そして上川隆也さんのオーラにもぜひ注目していただきたいです。隠れているのに、隠しきれない存在感。そして登場してからのかっこ良さったらありません!その他の出演者も小林稔侍さん、財前直見さん、内藤剛志さん、中村梅雀さん、名取裕子さんなどなど、名前をあげさせていただくだけで畏れ多いような方々ばかり。とにもかくにも、豪華絢爛なのです。

現代と交錯するストーリーなので、見やすいのはもちろん、時代劇としての見せ場も盛りだくさんのこの作品。実は私、学生時代に日本史で全国2位になるほど歴史好きだったのですが、そんな歴史好きにも嬉しい、「家光ってこうだよね」というようなエピソードもふんだんに入っていたりと、さまざまな属性の方が満足できる作品となっております。

毎シーン全く飽きることが無いどころか見どころ満載の「ホリデイ~江戸の休日~」。ぜひお見逃しなく!

文責/J:magazine!編集部