若月佑美が「葬送のフリーレン」アニメ第2期への期待と同作の魅力、1番好きなキャラを熱弁!
アニメ 見放題インタビュー
2026.01.30
第1期は2023年9月から2024年3月まで2クール連続で放送され、放送時には複数の関連ワードが日本のXでトレンド入りするなど、人気を博したTVアニメ「葬送のフリーレン」の第2期が放送中。アニマックスでは、1月31日(土)より放送スタートする。
同作品は、シリーズ世界累計部数が3200万部を突破し、2025年11月にBOOK☆WALKERが発表した「電子書籍年間ランキング2025」では、総合1位を獲得した同名漫画をアニメ化したもので、勇者一行が魔王を倒した "その後"の世界を舞台に描くファンタジー。
第2期では、"人の心を知るための旅路"を行く魔法使い・フリーレン(声・種崎敦美 ※崎は立つ崎)と、弟子のフェルン(声・市ノ瀬加那)、戦士・シュタルクのパーティーが、一級魔法使いの同行が義務付けられるほどの危険な地域・北部高原へと足を踏み入れていき、その中で3人はより絆を深めていく。
今回、自他共に認める「葬送のフリーレン」フリークの若月佑美にインタビューを行い、作品との出合いから作品の魅力、好きなキャラクターや印象深いシーンのほか、アイドル時代の思い出なども語ってもらった。

――同作品の大ファンとうかがいましたが、作品との出合いは?
「『葬送のフリーレン』について語れるなんて、もう本当にうれしいです!最初の出合いは原作の漫画からだったのですが、以前、小学館さんの漫画好きの特集のお仕事をさせていただいた時に、『今、話題でお薦めなんです』と薦めていただいたことがきっかけです。話題の作品だということは知っていて、気になってはいたのですが、第一歩が踏み出せていない状況だったこともあり、せっかくお薦めしていただいたので『絶対読みます!』ということで読み始めて、まんまとどハマりしました(笑)。今では一番好きな漫画になりました!」
――どんなところが心に刺さったのですか?
「最初の『魔王討伐は終わりました』というところからスタートするところに、すごく惹かれました。冒険活劇というのは普通、魔王を倒すことがゴールで、ダンジョンの攻略や強くなるための修行だったり、仲間同士の関係性の構築など、ゴールまでの道のりを描くものだと思っていたので、『全部終わっています。さぁ、ここからどうする?』というところに心を掴まれてしまいました。
あとは、"今"のフリーレンが、勇者一行におけるヒンメルの立ち位置にいるところが好きなんですよ。かつての勇者一行の時と同様に"魔法使い"のポジションで冒険できるところを、"今"の旅では"魔法使い"のポジションにはフェルンがいて、フリーレンがパーティーを引っ張っていっている。今度は引っ張るポジションだからこそ、かつての旅でのヒンメルの心が見えてきて、時を超えて理解できたり共感できたりしていくんです。
そして、フリーレンが人間ではなく長寿のエルフというところもポイントで、フリーレンが旅を通して人間を理解していくさまを描くことで、私も人間というものに向き合えるんです。例えば、人間の良いところも、人間じゃないフリーレンが言ってくれることですんなりと入ってきて、自分に置き換えて省みることも多くて。そういったところも魅力だなと思います。
しかも、本当にせりふの一つひとつが突き刺さるんですよね。鋭く問題提起するというような直接的な言い回しじゃなく、そっと寄り添うかたちで教えてくれるせりふが多いので、そこも惹かれるポイントです」

――印象に残っているシーンやせりふは?
「あり過ぎるくらいあるのですが(笑)、その中でもずっと大好きなせりふは『ヒンメルなら○○』ですね。これはフリーレンだけじゃなくみんながよく口にする言葉なのですが、『ヒンメルならこうしただろう』『ヒンメルならこう言う』というシーンがすごくよく出てくるんです。ヒンメルのいない"今"において、彼の存在をすごく大きく感じられるのが、すごくいいなって。
印象的なシーンで言うと...うわー、迷いますね。アニメの第5話で、死者の幻影を見せて人を誘い込む魔物が出てくるのですが、見る人の記憶に基づいて、その人にとって大切だった人の幻影を見せてくるので、幻影に惑わされることなく倒さなければならないんです。フリーレンの前にはヒンメルが出てくるんですけど、『フリーレン、撃て』と言う幻影に対し、フリーレンは『ヒンメルならそう言う』と返して、迷わず(攻撃魔法を)打つシーンは本当にグッときて...。フリーレンの記憶の中でも、ヒンメルは自分のことよりもフリーレンを大切に思っていることが分かるし、フリーレンの発言から彼女のヒンメルを信じる強さや、創られた虚像の言葉ではなくヒンメルの言葉として受け取れる、という2人の関係性が感じられる大好きなシーンです」
――ファン待望の第2期。期待するところは?
「なんと言っても"流れている時間"ですね。原作ではコマとコマの間は描かれていないですけど、アニメになるとそこまで描かれていますから。"屋根の上で座っているフリーレンの髪がなびいている"とか、"断頭台のアウラが剣で首を切って自害するシーンで髪まで切れている"など、細かいところまでしっかり描写されていて、制作陣の皆さんの随所に散りばめられたこだわりが見えると感動してしまって!一切手を抜かずに表現されているところに、第2期も期待しています。
原作とアニメを見比べてみたりもするのですが、コマとコマの間がかなり埋められているんですよ。せりふだけで想像していたシーンが絵になっていたり、『こういうことを言っていたんだな、この人は』という発見もあったり。解釈が自分と違っていても面白いし、一致していても楽しい。原作とアニメの違いに注目して見るとより楽しめると思いますし、この作品は特に、原作もアニメも両方見てほしい作品です!」

――もし「葬送のフリーレン」が舞台化して、ご自身が出演するとしたら、何役を演じたいですか?
「ゼーリエです!私の一番好きなキャラクターがゼーリエなんですよ。『結局、良い人なんだろうな』というところがにじみ出ているところが好きで。例えば、第27話の一級魔法使いの最終試験で、面接にもかかわらず受験者たちと少ししか話さずに、『合格』『不合格』ってクールに選別していくんですけど、自分の好みで選んでいるように見せていながら、実はしっかりと一級魔法使いにふさわしいか、実力が足りているかどうかを見極めて判定しているという、直接的ではない優しさにあふれているんです。演じるのはめっちゃ難しいでしょうけど(笑)。あと、フリーレンたちの旅をちょっと離れて見ていたいという思いもあります」
――乃木坂46でのアイドル活動を経て、グループ卒業後は俳優として活躍されているご自身は、魔王討伐の旅の後、今度は"人を知るための旅"をしているフリーレンとどこかリンクするところも多いと思いますが、ご自身にとっての"最初の旅"であるグループ時代の思い出を教えてください。
「グループでの活動は助け合いなので、グループを作り上げていくために自分が"どういたいのか"、"どうあるべきなのか"を模索して、『自分のポジションを確立する』ということにまい進していたと思います。勇者一行での役割分担と似ていますね。
そんな中で、新曲のリリースに向けた準備が、勇者たちでいうところの修行パートに当たると思います。新曲を出す時って、カップリング曲も含めて6曲リリースするので、曲によって自分が関わる・関わらないがあるのですが、最大6曲の歌詞と振りを覚えないといけないというのが大変でした。スパンもすごく短かったので、その時は短期集中でグッと入れ込んでやっていくんですけど、ダンス経験もなかったので個人的にはすごく大変で...。でも、仲間がいたから乗り越えられたので、そういう意味でも勇者たちと似ているかも(笑)。あの大変な経験は、良い意味で今も私の中に生きています」

――ゼロからスタートしたグループでの活動の中で、うれしい瞬間はどんな時だったのですか?
「また『--フリーレン』のエピソードに似てしまって恐縮なんですけど(笑)。魔王討伐の旅で、ヒンメルは一目散に魔王に向かわず、各地で人助けをしながら進んでいくんです。仲間たちが『こんな小さな人助けに何の意味がある』と尋ねると、ヒンメルは『きっとこんなことをしたって世界は変わらない。でも僕は目の前で困っている人を見過ごすつもりはないよ』と言って、人助けを続けていたんです。そして、フリーレンの2度目の旅で、彼の人助けによって人生が変わったというヴィアベルの話を聞いたフリーレンは、空に向かって『大丈夫だよ、ヒンメル。世界はちゃんと変わっている』というエピソードがあります。
この話とすごくリンクするのですが、"東京ドームを目指す"みたいな大きな夢に向かって、みんなで頑張っている中で、握手会などで『試験があるので応援してください』って言われて、『頑張ってね。絶対大丈夫だから』って声がけしただけなのに、後日『あの言葉で頑張れました!』って報告していただいたり、小さな影響を与えられたことを実感できた瞬間は、本当にうれしかったですね。
自分が誰かの役に立てたこともそうですし、グループの1ピースとして動きながらも『これだけたくさんいたら自分はいなくてもいいんじゃないか』とふと見失ってしまう瞬間もあるので、そんな時に『ファンの方のためにもここにいるべきなんだ』と思わせてもらえたことも救いでした」

――芸能活動15年、これから挑戦してみたいことは?
「私は日頃からいろいろ考えるタイプの人間で、ふと気になったことも面倒くさがらず調べる性格なんです。そんなふうにして得た知識や経験を、誰かに伝えたいなと思っていて。例えば、私が試行錯誤して時間をかけて得た知識やメンタルの保ち方を、誰かに1日で渡せたとしたら、その人は無駄な時間を過ごすことなく豊かに過ごせるじゃないですか。まさに、ゼーリエが100年かかって修得した魔法を惜しまず一瞬でデンケンに譲渡する、みたいな(笑)。そういったものを伝えていく手段として、何か作品を作ってみてもいいかなと思っています。一人では無理なので、いろんな方に協力していただきながらにはなると思いますが(笑)」
――最後に視聴者の皆さん、ファンの方々にメッセージをお願いします。
「この作品は冒険の後日譚なので、派手で大きな波はないのですが、噛めば噛むほど味が出るスルメのように、繰り返し聴くほど良さや深みが分かってくる"スルメ曲"のような、見れば見るほど、読めば読むほど、自分とリンクするところがどんどん増えていく面白さがあります。普通の日常を描いている中にパズルのピースが転がっていて、それがガチッとはまった瞬間はハッとすると思います。そういうところを見つけていただきながら見てもらえたらいいなと思います。私も何十回、何百回と繰り返し見たいなと思っています!」
文/原田健 撮影/中川容邦




