徳光和夫と宮本和知が伝統の一戦を生解説!ファンも大興奮のプレミアムイベントに潜入

9月12日、都内で「J:COM×日テレジータス Baseball Bash!! トーク&ビューイング ~読売ジャイアンツvs.阪神タイガース~」が開催され、ゲストの徳光和夫と宮本和知が、参加したファンと共に貴重な時間を過ごした。

同イベントはJ:COMが主催する契約者限定のプレミアムイベント。多数の応募の中から選ばれた幸運なファンたちが、業界きってのジャイアンツファンである徳光と読売ジャイアンツの黄金時代を支え、3度の胴上げ投手にもなった宮本と共に、食事やお酒を味わいながらペナントレースも佳境に差し掛かった1位と2位のチームによる頂上決戦を観戦するというもの。徳光の熱い応援と宮本のかゆいところに手が届く解説を直に聞きながら、参加者たちは心を1つにして"ジャイアンツ魂"を燃やしながら応援に没頭した。

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■試合前から盛り上がり過ぎるトークショー

試合開始20分前に始まったイベントは、2人によるトークショーからスタート。司会の中島彩の呼び込みで登場した徳光は「こんなに多くの皆さんが本当にグッドタイミングで、ジャイアンツについて語られる日を迎えられたわけでございます。どうぞよろしくお願いいたします!」とあいさつし、「最高のジャイアンツ・サウスポー、宮本和知」と宮本を呼び込む。万雷の拍手の中、登場した宮本は「皆さん、こんにちは。ようこそ新宿区役所通りへ。何十年ぶりかですよ。この近くに中畑清さんが焼き肉屋をやられていまして」と裏話で会場の雰囲気を和らげつつ、「今日は皆さんと、なんとかジャイアンツが勝てるように、みんなで中継を見守りながら楽しみたいと思います」とにっこり。

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トークでは、ジャイアンツの逆転優勝のポイントとして、宮本が「タイガース戦は残り2試合しかないので、まずはこれを取らなきゃいけない。その中で、対戦成績を振り返るとボロボロにやられてます(苦笑)。ただ、スチールはいいんですよ。だから、足を絡ませていくしかないんですよね。今日も、なんとか投手戦にもっていかないと勝てないんです。3点以内です。だから、(先発の)竹丸(和幸)投手が初回でやられちゃったら、今日は飲んだくれましょう(笑)」とジョークを交えながら持論を展開。

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一方、徳光は「ジャイアンツファンとしては、うれしいことに竹丸が戻ってきました。比較的、阪神に強い竹丸ですので、宮本さんのおっしゃったように、投手戦に持ち込めるのではないかと思えてなりません!あと、スタメンを拝見いたしまして、5番の坂本(勇人選手)、7番の丸(佳浩選手)。この2人がそろった阪神戦というのは今までなかったので、この2人の活躍が期待できるのではないでしょうか」と述懐。そして、「あともう一点は、張本(勲)さんが残念ながらご逝去されました。張本さんが巨人軍に入団いたしましてから、ちょうど今年で50年目でございます。しかも、張本さんが入団した時にジャイアンツは最終戦で優勝しております。今日、選手たちもそういったことをご存知だと思いますので、もし選手たちが偉大なる先輩であります張本さんにご供養を、ということになりましたら、張本さんが力を貸してくれるんじゃないかなと思います」と先日他界したレジェンドの張本への追悼の念を捧げた。

また、阪神の強みについて宮本は「阪神のピッチャーから、うちの打撃陣は打たせてもらってないですから。だから、投手戦でいかないと勝利は勝ち取れないだろうと。あとは、打たれているバッターっていうのはけっこう決まっていて、森下(翔太選手)だとか、サトテル(佐藤輝明選手)だとか、大山(悠輔選手)辺りね。だから、その前にランナーを出さないという意味では、近本(光司選手)なんかもしっかりと抑えていかないと大量失点につながる」と分析。

対して、徳光は「巨人戦の時だけ強いと思うんですよ。巨人戦の時だけスイッチが入っている気がする。だって、巨人に3連勝して、なぜ広島に3連敗するのか...。こんなことおかしいでしょ!」と愚痴って笑いを誘いながら、「藤川球児はいい監督だと思う。確かにチーム内はまとまっているかなという感じがしますね」と評価した。

その後、オフレコの裏話が存分に展開されてトークが盛り上がる中、中島が「そろそろ試合が始まりますので...」と強制的にストップさせ、試合観戦へ。

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■貴重な情報や豆知識も満載の楽しい解説が展開

竹丸投手の立ち上がりについて、宮本は「サトテル(佐藤選手)へのボールはすばらしかったですね」と手をたたきながら、「竹丸はなぜ調子を落としたかというと、シュートを覚えようとしたんですよ。大体、左ピッチャーってシュートを覚えると、スライダーが曲がらなくなってくるんです。僕もそうなんですけど、左ピッチャーって途中からシュートを覚えようとすると腕の振りが変わってくるので、スライダーとかカーブの(曲がる)角がなくなるんです。ボールも遅くなるし、スライダーのキレもなくなる。だから、竹丸はシュートを覚えるのを止めたんですよ」と貴重な情報も。

2回の裏、坂本選手、泉口友汰選手が出塁して、ノーアウト1、2塁のチャンスを迎えると、宮本が「今のは、村上投手が自ら調子を崩しましたね」と語り、続く丸選手に対してフルカウントになると「村上、考え過ぎですね。すごく慎重に投げているからリズムもすごく悪い」とピッチャーの心理と状態を解説。そんな中、松本剛選手がレフトへ長打を放ち、待望の先取点が入ると、会場は大盛り上がり。全員が手をたたいて勝利への第一歩を喜び合った。

竹丸投手が倒れ、1番の浦田俊輔選手は10球を粘って出塁。ツーアウト満塁となり、トレイ・キャベッジが打席に入ると、会場もヒートアップ。だが、3球三振でチャンスをモノにできず終わると、「あぁ...」と一斉にため息が漏れる。そんな中、宮本が「...これがキャベッジです」とポツリとぼやいて爆笑をさらった。

3回が終わり、参加者たちから寄せられた質問に2人が答えるコーナーも。「宮本さんだったらサトテルをどう抑えますか?」との質問には、宮本が「抑えられないでしょ、僕ですよ。槙原(寛己)、桑田(真澄)、斎藤(雅樹)だったら抑えられるかもしれない」と答えて笑いを誘いつつ、「僕は、サトテルに対してはインサイドしかないと思います。そこに投げ切れるかどうかだと思いますね」と回答。

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また、「推しの選手は?」との質問には、徳光が石塚裕惺選手を挙げ「高校時代から拝見しているんですけど、強打者だと思うんです。好打者じゃなく、強打者になってもらいたい」と語り、「今年期待しているのは中山礼都(選手)です。中山礼都(選手)はスイングが違ってきましたよ」と期待を寄せた。

宮本は「僕は、浦田(俊輔選手)ですね。ずっと浦田でした」と好調の浦田選手を早くから注目していたことを明かし、「だってワークマンの手袋だよ?」と豆知識で会場を沸かす。

さらに、宮本は「現役時代にやりやすかった球場、やりにくかった球場は?」との質問には、「好きだったのは、広島市民球場とかナゴヤ球場。嫌いなのは、神宮球場が嫌いだった。神宮球場は昼間に大学野球が使うんですよ。今はメジャー仕様で全然掘れないマウンドなのですが、当時はボコッと掘れるんです。それがすごく嫌で!前が掘れちゃうから膝が付いて汚れちゃう」と顔をしかめた。

そんな中、「現役選手になるなら、誰になって何をしてみたいですか?」との質問には、「(坂本)勇人になって渋谷とか歩いてみたい。どれだけキャッ、キャッ言われるかですよ。カッコいいからなぁ」とお茶目な答えで笑いを取る一幕も。

5回の裏、先頭バッターの浦田選手がノーアウトで出塁した際や、6回表で竹丸投手が見事にノーヒットで抑えると、参加者たちはスティックバルーンをたたいて歓声を上げるなど、パブリックビューイングの醍醐味を堪能。そして、7回裏を迎える前には東京ドームから流れる応援歌を共に歌い、クライマックスに向けて気合を入れ直した。

最後の質問コーナーでは、「来シーズンの監督は?」との質問に、宮本は「皆さんにお聞きしたい。僕一応、球団社長付アドバイザーなので」と逆に質問。「高橋由伸」「松井秀喜」「原辰徳」「川相昌弘」「橋上秀樹代行」と候補者の名を挙げていき、拍手で回答を求める。どの候補にも同じくらいの拍手に、徳光は「どなたがなっても応援はいたしますからね」とファンに寄り添った。

9回表、クローザーのライデル・マルティネス投手が登板。先頭打者の立石正弘選手にセンター前ヒットを許しながらも、森下選手をダブルプレーに打ち取ると、会場はこの日一番の盛り上がりを見せる。そして、強打者・佐藤選手との対決では、全員が息を飲んで見守る展開に。ライト前ヒットを打たれてため息が漏れるが、続く大山選手をセカンドゴロに打ち取ってゲームセット。ゲームセットの瞬間は、参加者たちも思わず立ち上がって喜び勝利を分かち合った。

試合観戦を終え、徳光は「今日、皆さんとご一緒にジャイアンツの勝利をこの目で目撃できたことは、"歴史の目撃者"のような感じでございます。もう最高にうれしい!お名前も存じ上げませんけれども、親戚付き合いよろしくお願いします」とコメントして会場を沸かし、宮本は「本当に今日の試合が、優勝した時に『あの時の1勝が!あれで勝ったから優勝できた』って言える試合だったと思うので、(首位とのゲーム差は)0.5ゲーム!もうここまで来ましたので、行くしかないですね!」と高らかに宣言して会場を盛り上げた。

その後は、ジャイアンツグッズや2人のサイン入りグッズが当たる抽選会を経て、プレミアムイベントは盛況の内に幕を閉じた。

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■"野球を届ける"という貴重な機会に今後の展望も

イベント後、2人に感想を尋ねると、宮本は「"野球を届ける"という意味では、日テレジータスさん、J:COMさんの協力もありながら、こういったパブリックビューイングをやり、そしてこれが日本全国津々浦々にどんどん広がって、より野球が広がっていったらいいなと思いました。昔の年配の方々が後楽園球場や東京ドームに足を運んでいたからこそ今の野球界の盛り上がりがあると思うので、今度はこういったパブリックビューイングを通じて、全国に"野球を届ける"っていうことを続けていきたいですね」と告白。

また、徳光は「パブリックビューイングで観戦することはなかなかないのですが、『まさに同志』と言いましょうか、野球好き同士が老若男女、年齢関係なく集まって、観ながら楽しむというのは、人生の娯楽として大切なことだなってつくづく思いました。宮本さんもおっしゃっていたんですけども、例えばいろんな地方に行って、その地方の野球人として有名な方をお招きして互いにトークすることによって、トークショーという形を問わず、今日のように自由なトークの中でいろいろ皆さんと一緒に楽しめるんじゃないかなっていうふうに思いました。こちらも本当に楽しかったです」と明かした。

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さらに、宮本が「ファンの方の声というのが本当に聞けるので、そういった機会にもなるのが、すごくいいイベントだなと思いますね」と吐露すると、徳光もうなずきながら「今日、僕が一番意外だったのは、『次の監督は誰がいいか』って聞いた時に、皆さんもまだ逡巡しているっていうのが印象的だったなぁ。誰かに決まったら当然応援するっていう皆さんなんでしょうけれども、彼らも選びかねているっていうのは面白いところでもありました」としみじみ。

そして、観戦した試合について、徳光は「宮本さんの慧眼を改めて感じました。今はスポーツライターもやってらっしゃる宮本さんが感じ取った『投手戦になる』というね。僕は実はそうは思ってなかったんです(苦笑)。『竹丸、打たれそうだな。でも、きっと村上を打ち崩すぞ』っていうふうに思っていたんです。そうしたら、もうものの見事にこんなすばらしい投手戦!ピンチを招きながらも抑えるという、こんなハラハラしたスリリングな試合は、なかなか見られませんから。見応えがありました!」と振り返った。

宮本は「開幕投手・竹丸で始まったシーズンですから、ここにきて竹丸がまた復活してやれたっていうのが、ファンにとっても、我々OBにとっても、チームにとっても、すごくプラスな試合でしたね」と回顧。

最後に、ジャイアンツの今後の展望として、宮本が「今度は甲子園で試合ありますから、そこでもギャフンと言わせてね!」と気合を入れると、徳光は「『虎穴に入らずんば虎子を得ず』のちょっと手前まで来たなという感じです!(笑)」と勝って兜の緒を締めるコメントを寄せた。

PROFILE
徳光和夫
1941年3月10日生まれ。東京都出身。1963年に日本テレビにアナウンサーとして入社し、「ズームイン!!朝!」(1979~1981年)の総合司会を担当。1989年に日本テレビを退社してフリーアナウンサーに。熱狂的なジャイアンツファンで、ジャイアンツOBにも顔が広い。

宮本和知
1964年2月13日生まれ。山口県出身。1984年ロサンゼルスオリンピックの野球日本代表として金メダル獲得に貢献し、同年のプロ野球ドラフト会議で読売ジャイアンツから3位指名を受けて入団。1989年のリーグ優勝・日本一、1990年のリーグ優勝と3連続で胴上げ投手となる。引退後はタレント、スポーツコメンテーター、解説者として活躍する傍ら、巨人女子チーム創設者・元GM兼監督、読売巨人軍社長付アドバイザー兼新規事業担当も務める。

文/原田健 撮影/中川容邦