西野七瀬が明かす、映画『少年と犬』の撮影秘話「一度も目が合わなくて不安に(笑)」

西野七瀬が明かす、映画『少年と犬』の撮影秘話「一度も目が合わなくて不安に(笑)」

小説家・馳星周が2020年に発表し、第163回直木賞に輝いた短編連作小説「少年と犬」。大切な人に会うため、東北から日本を縦断する1匹の犬・多聞(たもん)と、旅の途中で出会った人々との絆を描く感動作が、オリジナル要素を加えて映画化。3月20日の公開に先駆け、多聞に命を救われたことをきっかけに、青年・和正との出会いで運命を大きく変える女性・美羽を演じた西野七瀬にインタビューを行い、作品への思いや撮影エピソードを聞いた。

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――原作小説を読まれた際の率直な感想をお聞かせください。

「普段はあまり小説を読まないのですが、一話完結の短編連作だったので、とても読みやすかったです。今回演じた美羽は、自分と向き合いながら変わっていく様子が分かりやすく描かれていて、難しそうなシーンも多く感じましたが、挑戦してみたいと思いました」

――W主演の和正役・高橋文哉さんの印象を教えてください。

「初対面の時はあまりお話しできなかったので、『これから少しずつ知っていけるかな?』と思っていました。多聞役のジャーマンシェパード・さくらについて話すようになったのが、最初の会話のきっかけです」

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――多聞役・さくらの第一印象はいかがでしたか?

「撮影前に会う機会があったのですが、その時は一度も目が合わなくて不安になりました(笑)。飼い主さんから『あまり人懐っこいタイプではない』と聞いて納得しましたが、撮影が進むうちに慣れてくれて、認識してくれていたと思います。さくらは大型犬なので、尻尾をブンブン振る時など、一つひとつのしぐさが大きいんです。足を踏まれる時もありましたが、全部愛おしくて、むしろ嬉しかったです」

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――「今まで経験したことがない感情になる場面が多かった」とのことで、過酷なシーンも多かったと思います。そんな中でも楽しかった撮影シーンを教えてください。

「和正と美羽がキャンプ場で焼きそばを作って食べるシーンです。2人と1匹が楽しい時間を過ごしている場面で、高橋さんとも『ここだけは何も考えずに楽しめるね』と話していました。撮影自体、セリフが決まっていながら自由にお芝居しても成り立つ感じがあったので、とても楽しかったです。焼きそばは撮影後にいただきました(笑)」

――西野さんにとって「犬」は、どんな存在ですか?

「実家では、ミニチュアダックスフントを飼っていました。小さい頃からずっと一緒にいたので、本当に弟のような存在です」

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――今回、共演して感じた大型犬の魅力について教えてください。

「もともと大型犬はすごく好きで、ずっと憧れていました。全部好きですが、本当にかわいいし、かっこいいし、肉球も大きい。小型犬にはない、ハグした時のしっかりした感じや、余裕のある雰囲気が大好きです」

――美羽にとっての多聞のように、西野さんにとって人生が良い方向へ進んだと感じる出会いは?

「重めの掛けぶとんです。包まれている感じがして安眠できます。実家では軽めだったので、数年前に重めを新たに買いました。寒い時期は、ふとんの上から毛布を掛けて重さをマシマシにすると、さらに安眠できます。たまにお仕事でホテルに泊まると『重さが足りない!』と思ってしまうこともあります。枕が大事とよく言われますが、同じくらい私にとっては掛けぶとんが大事です(笑)」

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――映画を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。

「人はみんな100点ではなくて、足りないところもありつつ、出会いの中で補い合えたり、反発し合ったり、結果的に良くない出会いになることもあります。この物語を通じて、そうした出会いの中での葛藤や成長を感じていただきつつ、改めて犬が持つ癒やしの力や影響力を感じていただければと思います。ぜひ映画館でご覧ください。」

取材・文/中村実香 撮影/永田正雄
ヘアメイク/土岐いつか スタイリスト/鬼束香奈子 

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