『続・人間革命』出演・あおい輝彦「役は演じるのではなくなりきることを大切にしています」
映画 インタビュー
2024.10.20
日本映画史に残る名作『人間革命』と『続・人間革命』が最新のデジタル技術により、さらに精細な解像度の4Kデジタルリマスター版となって甦る。本作の放送を記念して「続・人間革命」で山本伸一役を演じたあおい輝彦さんに撮影当時の様子や見どころを聞いた。
――初めての映画出演でしたが、いかがでしたか?
「映画に出演させていただけるなら、映画でしか表現できない、壮大なスケールの作品に出演したいと思っていたので、素晴らしい作品に出会えて感激しました。そして、この作品と真剣に向き合う方たちと出会い、その後の僕の人生にも影響を与えてくれたことに感謝しています」
――撮影現場はどのような雰囲気でしたか?
「全員が「正統派のしっかりとした日本映画を撮るんだ!」という気概に満ちていました。例えば、セットの畳ひとつにしても、「ここの畳はどのくらい年月を経たものにしようか」と真剣に考えるんです。みんながそれぞれ情熱を持って、丁寧に作品に向き合う現場は本当に気持ちの良いものでした」
――さまざまな役を演じてこられましたが、どんな役作りをされていますか?
「とにかく原作を読み込んで、役を演じるというよりは、魂からその役になりきろうとしています。ですから、『続・人間革命』の現場でも監督に心の中で「準備はできています。いつでも撮ってください」という気持ちでいました」
――今回放送される「続・人間革命」の見どころを教えてください。
「いま見ても、まったく古びていない作品だと思います。伝えたいこと、表現したいことがブレていない。それを臨場感のある4Kで見られるのは、素晴らしいことです。日本映画の大作を、ぜひ美しい映像で楽しんでいただきたいですね」
写真/菊竹規 取材・文/水本晶子