クリスマスに見たくなる映画「グレムリン」「ラスト・クリスマス」など、笑いあり感動ありの名作集合!
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2024.12.13
12月といえばクリスマス。1年の中でも最も心が弾むイベントという人も多いのでは。この時季、きらめくイルミネーションなどで特別な空気感に包まれる。そんなクリスマス気分をさらに盛り上げてくれる映画をピックアップ。
みんなで笑って楽しめるクリスマスにピッタリ!
まずは、スティーブン・スピルバーグ製作によるホラーコメディーの定番『グレムリン』(1984)を紹介。田舎町に住む青年ビリーは、父からクリスマスプレゼントに正体不明の小動物をもらう。しかし、正しく飼育するための3つの約束が破られたことで、ギズモと名付けられたその愛らしい小動物が分裂して、狂暴な"グレムリン"が誕生。そんなグレムリンたちが暴れ回る様子をブラックユーモアたっぷりに描くので、ホラーが苦手という人も安心。続編の『グレムリン2 -新・種・誕・生-』(1990)と合わせて、ギズモのキュートさを堪能してほしい。
『エルフ~サンタの国からやってきた~』も、コメディー要素が詰まったクリスマス映画だ。孤児院の赤子だった頃にサンタクロースの袋の中に紛れ込んでしまい、そのまま北極のサンタの国に住み着いてしまった男が、30年の時を経て大都会へと実の父親探しにやって来る。サンタの国で無邪気なまま育ち、社会の常識が分からない主人公が巻き起こす大騒動に笑いが止まらない。世間知らずの主人公に扮(ふん)した、コメディー俳優ウィル・フェレルの妙演に注目。
クリスマス映画といえば、天使も欠かせないテーマの一つだ。『マイケル/ジョン・トラボルタ』(1996)は、この世に降り立った天使が騒動を繰り広げる作品。クリスマス用のネタとして、"我が家に天使が住んでいる"という投書を追いかける記者と天使研究家の女性が、自称・天使マイケルと出会う。太って下品なこの男は、羽があることを除けばどう見ても天使とは思えない。それでも彼らはマイケルを連れて帰ろうと、長い旅を繰り広げる。道中は事件続きで、コミカルなロードムービーの一方、ロマンスも芽生えて心温まる物語になっている。
心温まるロマンチックな物語で特別なひとときを!
そして、ロマンチックな物語もクリスマス映画の定番。ワム!の同名ヒット曲をモチーフにした『ラスト・クリスマス』(2019)は、英国ロンドンを舞台にしたファンタスティックなラブストーリー。歌手を目指してクリスマスショップで働く女性ケイトは、ミステリアスな青年と出会う。彼に惹かれ、彼もケイトに好意を抱いているようなのに、なぜか距離が縮まらない。そこには驚くべき秘密が...。ロマンチックなだけでは終わらない深みのあるストーリーと、そこに込められたテーマに胸を打たれる。
『セレンディピティ』も、偶然に出会った男女が思いを募らせていくロマンチックな恋物語。ジョナサンとサラは、クリスマスシーズンに出会って惹かれ合うも、互いに恋人がいる身であったため距離を置く。これが運命ならば、また出会えるはず...。そんな思いに導かれながらも引き離される皮肉。自分にうそをつきたくはないが、パートナーを傷つけることもできない。そんな等身大の恋愛感情がリアルで、共感を覚える人も多いだろう作品となっている。
クリスマスムービーにもいろいろあるが、どの作品も奇跡のような出来事が生じる点で共通している。ありえないと言われれば、確かにそうかもしれないが、奇跡を信じたくなるのもクリスマスならでは。映画で気持ちを高め、ハッピーなクリスマスを!
文/相馬学