綾瀬はるかと高橋一生の身体が入れ替わる?ポップで残虐なコメディ?「天国と地獄~サイコな2人~」【小虎・りょう】

綾瀬はるかと高橋一生の身体が入れ替わる?ポップで残虐なコメディ?「天国と地獄~サイコな2人~」【小虎・りょう】

分かりやすくて見やすいものや、見ていると辛くなってしまうから途中でやめてしまうもの、さまざまなドラマを見ましたが、今回また初めてのパターンを見ました。

こんなに"残虐"で"ポップ"なドラマ。サイコパスとか殺人鬼が要素に入っているドラマ史上、過去一"ポップ"ではないでしょうか?

普通、こんなに事件現場の場面の濃度を濃く作っていたら、途中で離脱する人もいるかもしれません。でも安心してください。このドラマはめちゃくちゃ見られます。こんなに面白くて見やすくて、こんなに残虐でポップなドラマあるんですか?僕は初めて見ました。脚本と演出と役者陣のエグい働きなのでしょうか?とにかく雰囲気が素晴らしいです。

今回のコラムは2つの要素をクローズアップし、"残虐"で"ポップ"な新しいドラマ「天国と地獄〜サイコな2人〜」を紹介します。

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■あらすじ

望月彩子(綾瀬はるか)は、努力家で正義感が強く、上昇志向も強いがあわてん坊な刑事。思い込んだら一直線で失敗も多いため、周囲の刑事たちからは煙たがられている。そんな彩子はある朝、出勤時間ギリギリに起床。朝からバタバタと急ぐあまり、電車内でうっかり自分だけマスクをしていないことに気付く。すると、偶然乗り合わせた男性(高橋一生)から、自社製品のサンプルだというマスクを手渡される。

そんな中、とある殺人事件が発生。管理官が刑事たちに現場へ急行するよう指示するが、なんとその時、捜査第一課に居合わせたのは、過去の失敗で謹慎中の身であった彩子のみ。彩子は、これまでの失敗を挽回するための願ってもないチャンスの到来に、「絶対に手柄を立ててやる!」と息を巻いて現場へ急ぐ。向かった先には、遺体の口内にパチンコ玉が詰められた、猟奇的殺人現場が広がっていた。しかしその猟奇的惨状の反面、掃除されたばかりのような清涼感を感じる現場に違和感を覚える彩子──。

そんな彩子の違和感を解消したのは、彩子の能天気な同居人・渡辺陸(柄本佑)。清掃現場でアルバイトをしている陸によると、匂いのない業務用の特殊洗浄剤がこの世に存在することが分かる。その洗浄剤の製造元はベンチャー企業のコ・アース社。あろうことか、そのコ・アース社、社長の日高陽斗は、なんと数日前彩子に電車内でマスクをくれたあの男だった──。

自分だけが知る重要参考人に、何か運命めいた物を感じた彩子は、早速、日高のもとへと会いに行く。しかし、その時はまだ、表向きは若くしてベンチャーを立ち上げた敏腕経営者・日高が、裏の顔は類まれな頭脳と知識を駆使したサイコパスな殺人鬼であることは知る由もなかった──。 (公式HP引用)

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■残虐な要素

連続ドラマにおいて、サイコパスや殺人鬼、シリアルキラーなどをテーマにするとどうしても物足りなくなってしまうことがある。

・血や被害者のリアリティが作り物過ぎる
・犯行方法が誰でも思い付きそう
・バックボーンが薄い

など、その要因を挙げればキリがない。

このドラマは、事件現場の残虐、凄惨、猟奇的な演出が散りばめられている。日曜劇場(21:00)の枠と考えると、かなり冒険しているのではないだろうか。

1話の段階で引き込まれて、5話6話辺りで、より引き込まれる。しかしここだけでは苦手な人は苦手で終わってしまう。

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■究極のポップ

このドラマは見やすさが半端ない。簡単な言葉を使うと"ポップ"。

まず初めに、奄美大島に実在する『月と太陽の伝説』と織り交ぜ、身体が入れ替わるというコメディに多い設定に、殺人鬼、事件性を加えている。さらに、脚本に出てくるせりふ回しの若さ、望月(綾瀬はるか)と日高(高橋一生)の会話劇。かつ、シリアスな場面や、重たい場面を、髙見優の音楽で全て"ポップ"な演出にしている。

本来のドラマのシリアスな配分をとにかく高め、さらに音楽と脚本、役者陣の力でポップさを高めて、崇高なストーリーに仕上げている。どちらかが高過ぎるとチープなものになりやすい。しかし、このドラマはどちらも高めることで、厚みを出している。

また謎解き要素が強いと、考察に気を取られたり、犯人探しに疲れたりしてしまう傾向があるが、ストーリーがガシガシと進んでいく感じがとても気持ちが良い。

個人的には、このドラマは見る視点を変えると、何回でも楽しめる作りのような気がする。望月彩子(綾瀬はるか)、日高陽斗(高橋一生)の視点はもちろん、河原(北村一輝)、八巻(溝端淳平)、五木(中村ゆり)、渡辺陸(柄本佑)らの登場人物にクローズアップしてみると、また違った楽しみ方ができる。日本のドラマには、意外とこういった作品が少ないがこのドラマは違う。

一人一人のプライベートパートが多い上に、全員が違う考えのもと、ストーリーが進んでいくので、視点を切り替えて楽しみやすい。個人的には河原視点で見てみると、違う楽しみ方をしやすく感じる。

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■まとめ

個人的に、TBSドラマの「黄金ハズレなしMAX」(ごめんなさい今作った言葉です)な時点で間違いないんです。

宮藤官九郎×長瀬智也×磯山晶
(タイガー&ドラゴン、うぬぼれ刑事、池袋ウエストゲートパークなど)

野木亜紀子×塚原あゆ子
(アンナチュラル、MIU404、海に眠るダイヤモンドなど)

ここに、
森下佳子×綾瀬はるか×高見優
(義母と娘のブルース、JIN-仁-、天国と地獄〜サイコな2人〜など)

もう間違いないんですよ。最初「え?グロくない?」と思って見始めましたが、全然そんなことないです。こんなにストーリーをしっかり掘り下げるの?止まらなくなる感覚です。

あと、こんなに役者の魅力を出してくださるんですか?という部分があって。

僕の綾瀬はるかさんの1番好きな役って、「白夜行」の時の妖艶さなのですが、このドラマの第5話、日高と入れ替わってから望月として潜入する際に、赤いドレスを着ている場面があるのですが、「やば!魅力爆発!」って感じです。ここもまた、他のドラマでこの場面をやると少し意味合いが変わるのですが、このドラマだとコメディに妖艶な魅力が爆発していて、「質が高過ぎる!」という気持ちになります。

あとは、「西園寺さんは家事をしない」の西園寺家と望月家の間取り一緒??とか、「迫田さん、どれだけのドラマで悪者するんだよ!」とか、「岸井ゆきのさんの妹良過ぎるぞ!」など言いたいことはたくさんあるのですが、とにかく最終回まで楽しめます。最終回の1話前(9話)で「あー!え?」ってなって最終回まで楽しめます。見てください。見ておいた方が良いですよ。運命が入れ替わるかもしれません。

【プロフィール】
りょう(小虎)
1995年12月28日生まれ、愛知県豊田市出身。NSC東京校24期生。2019年に福井祐樹とともに小虎を結成。学生時代からのドラマ好きが高じて、「よしもとドラマ部」の一員としても活躍中。

よしもと<br>ドラマ部

よしもと
ドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)

吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。

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