山崎賢人と土屋太鳳が体現する「今際の国のアリス」の極限と奇跡「今際の国のアリス」【夫婦のじかん・大貫さん】

山崎賢人と土屋太鳳が体現する「今際の国のアリス」の極限と奇跡「今際の国のアリス」【夫婦のじかん・大貫さん】

■「実写化不可能」の世界へ引きずり込まれる、圧倒的な没入感

渋谷のスクランブル交差点に突如として放り出された人間たちが、生き残りを賭けて理不尽な「げぇむ」に挑む、「今際の国のアリス」。この設定だけでも圧倒的なフックとしての強さがあり、一瞬でその不条理なディストピアへと引きずり込まれてしまいます。

多くのファンを魅了してきた麻生羽呂先生による原作漫画は、極限状態での心理戦とスピーディーなデスゲーム描写だけでなく、理不尽な世界で葛藤する人間たちの、生々しいドラマを鮮烈に描き出しており、ページをめくる手が止まらなくなるほどの凄まじい熱量を放っています。待望の実写化に伴い、その一報を知った際には、あのシーンはどうなるのだろう、あのシーンもある?という、たくさんのワクワクで心が躍り、公開まで待ちきれませんでした。そして配信されたドラマを見て、度肝を抜くVFXやスリリングな展開に、ただただ圧倒されたのです。それだけではなく、画面の隅々にまで焼き付けられた、生身の人間たちの痛みを伴うリアリティに、回が進むにつれどんどん没入していきました。

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■土屋太鳳の二の腕を目指して...

私が特に目が離せなかったのが、土屋太鳳さん演じる「ウサギ」です。

圧倒的な運動神経とサバイバル能力を持つウサギを、見事に再現されていた土屋さん!タンクトップ姿が美しく、こんな身体を目指したい!と、勝手にダイエットの目標にさせていただいていたほどです。(ダイエットの方はなかなかうまくはいかず、一度も手に取っていないNintendo Switchのフィットネスソフト「リングフィットアドベンチャー」の用具が今もリビングの片隅に転がっておりますが...)

とにかく土屋さんの二の腕の引き締まり方がすごい!この身体なら、あの身体能力になる!という納得感がものすごいのです。かといってムキムキ過ぎず、ヒロインとしての美しさも兼ね備えた健康美に、ただただ脱帽です。ちなみに、「今際の国のアリス」はシーズン3まであるのですが、シーズンを通してあまりにも土屋さんが変わっていなかったため、シーズン3まで一気に撮影したのだと思っていました。しかしよくよく調べてみると、普通にシーズンごとに「撮影→公開」を繰り返していたと知り、わけがわからなくなりました。というのも、シーズン3の撮影に入る数か月前に、土屋さんは出産をされていることになるからです...!信じられません。私の産後数か月なんて、まだまだ体中浮腫んでいましたし、体重を戻すことすら頭に無く、ただただ産後の回復に時間を要しているだけの時期でした。仕事とは言え、ウサギの役柄に身体を戻すというのは、相当な努力があったことだと思います。改めて考えてみても、本当に信じられません!きっと、土屋さんはもちろん、演者さんやスタッフさん含め、全ての方々のプロフェッショナルな魂が集結した作品だったのだなと勝手に実感してしまいました。

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■不条理な世界を背負う、山崎賢人の類まれなる存在感

「実写化不可能」とさえ言われるような、途方もない世界観や極限のシチュエーションを、山崎賢人(※「崎」は正しくは「立さき」)さんという圧倒的な存在が、これほどまでに違和感なく、一級のエンターテインメントとして成立させてしまったということ自体がまず驚異的です。ただそこにいるだけで目を奪われる圧倒的な「華」をまといながら、決してきれいごとだけでは済まない人間の「弱さ」と、土壇場で立ち上がる「強さ」の両方を、その確かな演技力で鮮やかに往還してみせる。彼の瞳の奥に宿るどうしようもない焦燥や疲弊、そして覚悟の色こそが、不条理に満ちたこの世界を生き抜くアリスの存在に、何倍もの生々しい説得力を与えていたと感じずにはいられません。

「今際の国のアリス」を見た後、ゴールデンカムイやキングダムを見ると、またもや山崎賢人さんの幅の広さに脱帽してしまいます。毎回どれほどまでの役作りをされているのか、気が遠くなるのと同時に、さすがの私も感化され、リビングの隅に置き去りにされたリングフィットアドベンチャーを手に取るほどです。(さっさと始めろ)

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■豪華出演者たちのキャラクター祭り

村上虹郎さん演じるチシヤの底知れない知性と冷徹な眼差し――。それだけでも十分すぎるほど不気味な磁力を放っているというのに、この狂った盤上をさらにかき乱すのは、一癖も二癖もある強烈な曲者たちです。

底の知れない狂気を湛(たた)えた朝比奈彩さんの圧倒的な存在感や、青柳翔さん演じるエネルギッシュな肉体派の危うさ、仲里依紗さん演じるミラが不敵に浮かべる優美な笑み、そして物語の空気を一変させる山下智久さん演じるキューマの剥き出しの哲学と肉体美まで、画面の隅々に至るまで一瞬たりとも目を離せない怪優たちがひしめき合っているのです!それぞれの正義とエゴが衝突し、誰が味方で誰が次の犠牲者になるのかすら予測できない極限の心理戦は、見る者の脳内までその理不尽なゲームへと引きずり込んでいきます。

次の扉を開けた先で待ち受けているのは、かすかな救いか、それともすべてを無に帰すさらなる絶望の深淵か――。すべての裏に隠された真実を知ったとき、彼らは一体どうなってしまうのでしょうか。このあとどうなるの?というあまりに気になりすぎる引きに、私たちはもう、再生ボタンを押さずにはいられなくなってしまいます...!

<プロフィール>
大貫さん(夫婦のじかん)
NSC東京11期生。タカダ・コーポレーションを経て
2016年に旦那の山西 章博と「夫婦のじかん」というお笑いコンビを結成。
普段は芸人として活動しているが、漫画家やイラストレーターとしても活躍中。
コミックエッセイ「母ハハハ!」発売中。第35回フジテレビヤングシナリオ大賞最終。
NHK脚本開発チーム「WDRプロジェクト」2期メンバー。

よしもと<br>ドラマ部

よしもと
ドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)

吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。

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