平井美葉(BEYOOOOONDS)×高野洸が、がんばりすぎる人々へ送るドラマ「がんばって、がんばらない」

平井美葉(BEYOOOOONDS)×高野洸が、がんばりすぎる人々へ送るドラマ「がんばって、がんばらない」

がんばるのは大変だけど、がんばらないのはもっと大変。そんながんばり屋さんに送りたい作品がある。8月7日21時より日本映画専門チャンネルで独占TV初放送されるオリジナルドラマ「がんばって、がんばらない」だ。

■上坂龍之介監督が描く、シェアハウスで自分を取り戻す物語

BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)の平井美葉が主演を務める本作は、"ちょっと事情を抱えた"若者たちが、山奥のシェアハウスでゆっくりと自分を取り戻していく姿を描いたヒューマンドラマ。2025年に発表した映画『レンタル家族』が第23回中之島映画祭でグランプリを受賞、東京・新宿のK's cinemaでは1週間限定で上映され、自主映画としては異例の全日満員御礼を記録するなど、今もっとも注目される新進気鋭の監督・上坂龍之介がメガホンをとった。そんな本作の見どころを紹介したい。

舞台は、山奥にひっそりとたたずむシェアハウス「大きな屋根の家」。そこでは、さまざまな事情を抱えた男女が共同生活を送っているが、物語の中心となるのは主人公の日奈(平井)と新たな入居者・大悟(高野洸)だ。

かつて仕事をがんばりすぎた末に心を壊した日奈は、穏やかに過ごせる日々を気に入っている。一方、自分の意志でやってきたわけではない大悟はどこか居心地が悪そう。がんばらないことで、社会から置いてきぼりにされるのが怖いのだ。

日奈は大悟が昔の自分と重なるのか、彼が共同生活になじめるようにさりげなくアクションを起こす。しかし、「すぐに出ていくから」とつれない態度を取り、心を開こうとしない大悟。そんな中、日奈を追い詰めた元上司・くみこ(関めぐみ)が突然現れ、日奈は自分の過去と向き合うことになる。

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■がんばりすぎる現代人へ。自分を大切にする意味を問う

きっとこの社会にも、日奈や大悟のように、がんばりすぎて心をすり減らしている人が大勢いるのではないだろうか。競争社会を勝ち抜くために必死に勉強したり、目の前のタスクを効率よくさばいたり、成功のために不本意なことを我慢したり、他人に嫌われないようにひたすら顔色をうかがったり......。私たちは一体、何と戦っているのだろう。

がんばることは決して悪いことではないけれど、がんばるのは自分のためであって、その自分が壊れてしまったら元も子もない。だから、たまには歩みを緩め、努めてがんばらないようにしてみる。このドラマは自分を大切にすることの重要性を教えてくれる作品であり、見終わった後にはふわっと肩の力が抜ける感覚になるはずだ。

上坂監督がゆったりとしたテンポで、人が他者との関わりの中で少しずつ変化していくさまを丁寧に映し出していく本作。そんな作品に寄り添い、深い解釈とアプローチでそれぞれの登場人物にリアリティーを吹き込む俳優陣の演技も本作の見どころの一つだ。

主人公の日奈を演じるのは、"ハロプロ"こと「ハロー!プロジェクト」に所属する11人組アイドルグループ・BEYOOOOONDSの平井美葉。クラシックバレエやヒップホップで培った力強くもしなやかなダンスや、ハスキーで深みのある歌声が武器であり、その高いパフォーマンスでグループを牽引(けんいん)している。またアイドルとして活躍する一方で、ハロプロメンバーが出演する演劇プロジェクト「演劇女子部」の舞台に多数出演してきた。

作中では、ドラマ初出演にして初主演とは思えないほど、安定感のある演技を披露している。日奈はシェアハウスのバランサー的な存在で、大悟だけではなくみんなのことを気遣う優しい子だが、それは彼女自身に傷ついた経験があるからだ。その付け焼き刃ではない優しさを自然体で見せる平井の表現力の豊かさには、多くの人が驚かされることだろう。

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一方、大悟を演じる高野洸はミュージカル『刀剣乱舞』や「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」などの2.5次元舞台からドラマに活躍の場を広げた俳優の一人だ。

ホスト役を演じた「明日、私は誰かのカノジョ」(MBS・TBS系)で落ち着いた物腰と色気で視聴者を沼落ちさせたかと思えば、「君とゆきて咲く〜新選組青春録〜」(テレビ朝日系)では新選組局長・近藤勇役でリーダー然としたりりしい姿で人々を魅了し、「過保護な若旦那様の甘やかし婚」(MBS)では、紳士で真面目な老舗旅館の若旦那が思いを寄せるヒロインの前では不器用になってしまうギャップを絶妙な緩急で表現して胸キュンを誘うなど、さまざまな形で視聴者の心を射止めてきた高野。

本作では、これまでとはまた印象がガラリと変わり、焦燥感を抱えた若者を繊細に演じている。シェアハウスでの暮らしの中で自分を縛る"呪い"から解放されていく大悟の変容をセリフ以上に物語る表情にも要注目だ。

■他者への"想像力"と余白が教えてくれる、人間関係のヒント

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人懐っこさがチャーミングでありつつ、どこか影を背負っている綾(森高愛)、まっすぐがゆえに、ときどき周りが見えなくなってしまう駿(吉沢太陽)、一貫してミステリアスだが、実は誰よりも周りが見えている友貴彦(安井謙太郎)、そして、太陽のような明るさで迷える若者たちを包み込むシェアハウスの管理人・貴士(有野晋哉)と、登場人物の個性が際立っている本作。

それぞれの過去やシェアハウスで暮らすことになった経緯が必ずしも明らかになるわけではない。劇中で貴士が何気なく言う「みんないろいろありますよ」というセリフに込められた"余白"こそ、このドラマの重要な鍵に思えるのだ。

結果的に日奈を追い詰めてしまったくみこだが、そこには決して悪気があったわけではなかった。ただ、足りなかったのは"想像力"。私たち人間は一人一人性格も違えば、キャパシティーも、価値観も、抱えている事情も、すべて異なる。そこにどれだけ思いをはせられるか。お互いの生き方を尊重し、不器用ながらも支え合うシェアハウスの人たちに人間関係において大切なことを教えられた気がした。

そんな見どころ満載のオリジナルドラマ「がんばって、がんばらない」。本編を見終わった後は、あわせて放送される撮影に密着したメイキング番組で、さらにドラマの魅力を堪能してみてはいかがだろうか。

なお、8月から2ヶ月にわたり『演技で魅せる"ハロプロ"の世界』特集としてハロプロメンバーの出演作を、『―熱を帯びる表現者― 俳優・高野洸』と題して高野洸の魅力が堪能できる作品を特集放送する。8月は演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」や「過保護な若旦那様の甘やかし婚」(全6話)などが放送されるので、ぜひともチェックしてほしい。

文/苫とり子

放送日時:2026年8月 7日 22:10~

チャンネル:日本映画専門チャンネルHD

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