北大路欣也、佐藤流司、山谷花純、藤岡弘、らが語る「三屋清左衛門残日録」の知られざるエピソードにファン歓喜
2025.12.31
J:COM STREAMで配信中のシリーズ最新第9作「三屋清左衛門残日録 永遠(とわ)の絆」のファンミーティングが12月11日に東京都内で行われ、主演の北大路欣也をはじめ、佐藤流司、山谷花純、藤岡弘、、山下智彦監督が登壇。会場のロビーには作品の世界観が堪能できるフォトスポットやメッセージ記入コーナーも用意された。トークパ-トでは、撮影のオフショットを公開しながら撮影秘話や共演した印象などさまざまな裏話を披露し、詰め掛けたファンを楽しませた。

■シリーズ9年目を迎え、北大路欣也がファンに直接感謝を伝える
登場した北大路は「『三屋清左衛門残日録』が始まりまして9年目を迎えました。この作品を応援し、支えてくださる皆さまには感謝あるのみです。そして、皆さまの愛情が私たち出演者、スタッフ一人ひとりにも伝わりまして、本当にすばらしく楽しい現場でお仕事をさせていただいております。毎回、新しい出会いがあり、懐かしい再会の場面もあり、私は13歳でデビューして今年で芸歴69年目、来年で70年目になるのですが、こんなにすばらしい作品に出合えたということは、本当に役者冥利に尽きます」とあいさつ。
さらに、「最初に(同シリーズの)お話をいただいたのは60代だったんです。その時に原作を読ませていただいて、『私はまだ清左衛門とは距離がある』と少しプレッシャーに感じて、『ちょっと待ってください』と。そして、70代になってからもう一度お話をいただいて、その時は『(清左衛門に)近づきたい』という憧れがあったものですから、『これは大きなチャンスだ』と思ってお引き受けしました」とシリーズを始めるきっかけを明かし、「9作目まで来られたというのは、藤沢(周平)先生の愛のある世界が皆さん大好きだったからだと思うんです。毎回新しい出会いと発見があり、一段ずつ階段を上がらせていただきながら、『憧れの清左衛門に近づきたい』という思いで今も演じています」と述懐。

■北大路欣也と藤岡弘、が30年ぶりの共演を語る
そして、藤岡との共演について「30年ほど前のドラマ『徳川剣豪伝 それからの武蔵』(1996年、テレビ東京系)でご一緒させていただいて、その時の(藤岡演じる)柳生十兵衛は本当に怖くて...。でも、武蔵が弱腰だったら大変なことになると思い頑張りました」と初共演を振り返り、「前作で(藤岡)真威人くんとお会いした時、『ものすごい迫力のお父さんからあんなにスマートな息子さんが』と驚いたのですが」と言って会場を沸かせつつ、「その時に撮影所でお会いして、懐かしくて思わず抱きついてしまいました!そうしたら、今回出てくださるということで、本当にうれしかったです」と吐露。さらに、撮影について「実際に目の当たりにして向かい合った時は緊張しましたね。古武道をやってらっしゃるので、本当に迫力がすごかったです」としみじみ。
加えて、藤岡の演じた佐伯熊太(伊東四朗)の旧友・榊甚左衛門が物語に与えたものについて「(シリーズを通して)ずっと熊太を見てきましたが、今回の藤岡さんの存在によって、伊東さんの中にすごい世界が見えたんです。今まではちょっと冗談を言いながらエンディングになるのですが、初めて熊太の真剣な本当の心の底を見たような気がして...。それは(榊と熊太の)2人の友情があったからだと思います」と打ち明けた。

一方、藤岡は「30年前は胸をお借りして、感激しながらご一緒させていただきました。前回、真威人が出演した時ぜひお会いしたくて撮影現場にお邪魔したのですが、ついつい私もうれしくて抱きついてしまいました(笑)」とはにかみ、「僕は時代劇が大好きで、『時代劇の火だけは消してほしくない』という思いがずっとありますので、それを守り続けてらっしゃる北大路先輩の偉業というものは本当にすごいなと思います」と語った。
そんな中、山下監督は「今回、熊太と清左衛門、熊太と甚左衛門の関係は、それぞれ形の違う友情なんですよね」と今作の見どころに言及。

■佐藤流司&山谷花純が北大路欣也との緊張し過ぎた初共演を回顧
まず、佐藤は夫婦役を務めた山谷の印象について「第一印象はすごく美しい方で、『さぞや子供の頃からモテてモテて、順風満帆な人生を歩んできたんだろうな』と思いました。撮影を経て、本当に真面目な方で、いいギャップですよね」と冗談まじりに明かすと、山谷は「言いにくそうに振り絞って出してくれて。なんかすみません」と苦笑しつつ、佐藤の印象について「目力がすごく強い方なので、初めてお会いした時はちょっと怖い印象だったのですが、撮影を重ねていくうちに"優しい心を持ったお兄ちゃん"という印象に変わりました」と回顧。

北大路との共演については、佐藤が「北大路さんと初めてお芝居をする時に、その迫力に圧倒され、役者は"噛んでしまう"というジンクスを聞いていて、『絶対に私は噛まないぞ!』という意気込みで臨みました。ただ、本当に見事に噛むのですね(笑)。迫力がすごいんです」と言って会場の笑いを誘った。
すると、山谷も「クランクインが北大路さんとご一緒するシーンで、お茶を差し出すシーンだったのですが、緊張して手が震え、茶器を鳴らしながらリハーサルを終えました...。本当に大きな存在です」と緊張したことを明かしながら、「空き時間には、北大路さんの方から緊張をほぐすために話しかけてくださって。でも、『Where are you from?』と話しかけられて、まさか北大路さんと英語でお話する日がくるとは思ってなくて、『宮城です』と思いっきり日本語で答えてしまったことを後悔しています(笑)」と漏らして会場を盛り上げた。
そんな2人について北大路は「そんなジンクスないだろう?」と苦笑しながら、「お2人とも本当に素直に伸び伸びと自然体!」と2人の芝居に向き合う姿を絶賛した。

■視聴者からの質問に知られざるエピソードを交えて回答
ほか、視聴者から寄せられた質問に登壇者たちが答える質問コーナーも実施。
作品に登場する料理についての質問が寄せられると、北大路は「ちゃんと現場で作ってくださっていて、本番では今作ったものを出してくださるから、本当に美味しいんです!だから、伊東さんのあの食べっぷりは自然なんです。そういう愛情のこもった現場なんです。私は食べちゃいけないところでも食べています(笑)」と回答して笑いを誘った。
体調管理について聞かれた藤岡は「自分に合った柔軟運動や筋肉強化を行いつつも、あとは、真剣を振る。真剣を抜いて振ると、自分の気持ちが引き締まって精神までピッと立つんです。そういう気持ちだけは自分で整えておきたいです」とコメント。
同じく体調管理について聞かれた北大路は「20代の頃に高倉健さんにアスレチッククラブに連れて行ってもらい、『俺のやっている通りにやってみろ』と言われて、やるんですが3分の1くらいで息が切れてしまって何もできなくなったんです。そうしたら、『そんな体で役者が務まるか!』と健さんに怒られて、それから毎日健さんの後について14、5年ずっと一緒に訓練させていただいたんです。それによって私の体は柔軟性と体力的なものが備わったんだと思います。あの時の健さんからのお声がけがなかったら、今頃ここには座っていなかったかもしれないです」と知られざるエピソードを披露して、観客を驚かせた。

ほか、美容の秘けつについて聞かれた山谷は「ストレスを溜めないことだと思います。いろいろな成分の入った化粧水や美容液を塗るのももちろん大切だとは思うのですが、心の安定が一番大切だと思っていて、無理をし過ぎない!人は一人では生きていけないから、たくさんの人と触れ合う機会がありますが、その中で、無理をしたお付き合いや、自分を犠牲にするようなお付き合いを見直してから、体も元気になりましたし、心もすごく豊かになりました。なので、まずは自分を大切にしてほしいなと思います」と回答。
一方、演じる上で意識したことについて質問が寄せられた佐藤は、「(演じた結城友助は)刀の達人ではないので"上手すぎないように"、そして、きっと人を斬った経験はないと思うので、いざという時に真剣を握って『これから本当に人の命を奪う』ということに対する"思い"は、刀を持って美しく舞うだけでは表現できない。だから、"命のやり取り"や "現場の緊迫感"というのは、友助ならではの表現の仕方だったと思います」と語った。

最後に、北大路が「私たちは、こんなに時代劇を愛してくださる皆さまとともにこの時間を持てたことがものすごく幸せですし、ありがたいと思っております。そして今日、エネルギーをいただいて、できれば次に向かって頑張りたいという気持ちでいっぱいでございます!」と次作への意気込みを語ってイベントを締めくくった。

■来場客も大満足のプレミアイベントに
トークショーの後は、佐藤と山谷による抽選会が行われ、ファンたちは豪華なプレゼントの当落に一喜一憂しながら心からイベントを楽しんだ様子。
親子で参加された方は「佐藤流司さんがきっかけで初めて時代劇に触れたのですが、内容も分かりやすくて私たちの世代でも楽しめる内容だったので、新しい佐藤さんが見られましたし、新しい作品に触れられてよかったです。トークショーでは、佐藤さんの(舞台と映像作品の)殺陣の違いを聞くことができてとても貴重でした」と明かし、母親は「今日は娘と一緒に来たのですが、父がよく時代劇専門チャンネルを見ていたので懐かしさも感じながら、楽しく作品を拝見いたしました。最後の清左衛門と熊太の2人のシーンはすごく良かったです。トークショーは、皆さんの仲の良い雰囲気が出ていて楽しませていただきました」とにっこり。
また、「シリーズは全作見ています」という熱烈なファンのご夫婦は「今日は最新作が大スクリーンで見られて本当にうれしかったです。昨日も前作を見て、予習して来たんです。5,000名の応募があって倍率が10倍だったと聞いて、本当にラッキーでした! (登壇者たちに)お見送りまでしていただいて、本当に良かったです。トークショーも『高倉健さんに怒られた』とか、普段は聞けないお話を聞けて大変貴重な時間でした」「当たったから運を使い果たしちゃったみたいだね(笑)。本当に楽しかった!北大路欣也さんはとても誠実な感じでしたね。本当にいい企画でした」と揃って笑顔で感想を語ってくれた。
『三屋清左衛門残日録 永遠(とわ)の絆』は、J:COM STREAMで配信中。時代劇専門チャンネルでは3月に放送予定となっている。
文/原田健 撮影/中川容邦














