湊かなえ原作、主演・北川景子の全4話の本格ミステリードラマ。吉岡里帆もそうだが久保史緒里も良い。 「連続ドラマW 湊かなえ『落日』」【フルーツポンチ・村上健志】
国内ドラマ 連載コラム
2025.03.28

よしもと
ドラマ部
(吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。

よしもと
ドラマ部
(吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。
【プロフィール】
村上健志(フルーツポンチ)
1980年12月8日生まれ、茨城県牛久市出身。
2004年にNSC東京校10期として入学。在学中に、同期の亘健太郎とともにフルーツポンチを結成。特技の俳句で、MBS「プレバト!!」にて日常の風景を切り取る独自の才能を発揮し、永世名人の称号を獲得。2021年には「フルーツポンチ村上健志の俳句修行」と題し、句会での様子を書籍にして出版している。よしもとドラマ部に所属。ドラマ好きが高じて、多数ドラマ出演経験あり。
なかなか仕事がうまくいかない新人脚本家・甲斐真尋(吉岡里帆)に、突如やってきた脚本の依頼。彼女を指名した依頼主は、デビュー作で海外の賞を獲り、二作目が期待される新進気鋭の映画監督・長谷部香(北川景子)。香から映画の脚本を相談され、大きなチャンスの訪れだと、かつて自分が一度だけ担当したドラマの脚本を香が知っていてくれたと喜ぶ真尋。映画の題材は『笹塚町一家殺人事件』。引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた15年前に起きた実際の事件だった。判決も確定しているこの事件を監督はなぜ映画にしようとしているのか?そして、真尋が指名されたのにはある理由があったのだ。その理由とは...?
(C)2023 WOWOW INC.
交錯する三つの物語
全4話ってのが良いですね。真実がどんどんめくられていきます。あれはああだったんだと思ったら、今度はそっちがそうなのね、が続いていきます。凄惨な殺人事件を追う暗さと真実がめくられるスピード感が共存していました。どんどん見れて見応えもある。ミステリーものの4話ってのは良い。
真実がめくれるのは、15年前の事件の加害者である兄・立石力輝斗(竹内涼真)と被害者である妹・立石沙良(久保史緒里)のことだけではないのです。監督・長谷部香と脚本家・甲斐真尋の二人にも秘密が...。三つの物語が交錯した先に待っている真相とは?過去に近づくために今と向き合う二人が見ようとする未来とは。
事件によって命を落とすことになった妹・立石沙良の当時が描かれるシーンは、この物語の見どころの一つです。もちろん沙良がどうして実の兄に刺されてしまうのか、というのはドラマの核ですが、沙良の高校生活の話も見応えがあります。
沙良の人物像はぜひドラマで確認して欲しいのですが、演じていた久保史緒里さんが良いです。この女優さんいいなと思って調べたら乃木坂46のメンバーでした。むちゃくちゃ人気のアイドルでした。本当に不勉強で申し訳ないです。どう良かったかを説明すると内容に触れてしまうので詳しくは言えないのですが、○○○でした。見終わった後、沙良のことがすごく△△になって、久保史緒里さんのことを思わず調べていました。
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出し惜しみなく明かされる真実
ミステリーの真相にどんどんと近づくたびに見えてくる、彼女たちや彼らの過去。出し惜しみなく明かされる秘密や真実に「そうだったのね」と驚いているうちにあっという間に物語はラストを迎えていました。見始めたらあっという間の全4話です。ぜひ。