今、海外からも注目を集める時代劇!その礎となる傑作を刮目せよ! 「名奉行 遠山の金さん 第4部」【宮地ケンスケ】
国内ドラマ 連載コラム
2024.10.23
よしもとドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は宮地ケンスケ・福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。
よしもとドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は宮地ケンスケ・福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。
<プロフィール>
宮地ケンスケ
1976年5月13日生まれ、高知県高知市出身。1997年オーディションを経て、吉本興業に入社し、お笑いトリオ「ニブンノゴ!」として活動。2024年2月に解散した。現在は放送作家・脚本家・コント作家・ライブ制作・講師など幅広く活動している。
今回、私がご紹介させていただく作品は「名奉行 遠山の金さん 第4部」です。いわずと知れた大人気時代劇ドラマ。「水戸黄門」「暴れん坊将軍」「必殺仕事人」も素晴らしい作品ですが、私は断然、金さん推し。やれ考察だの、やれ伏線回収だの、やれ刺さるセリフだの。情報過多な今のドラマにお疲れ気味の皆さん!その疲れを遠山の金さんが癒してくれます。
ストーリーは、街を放浪する遊び人が実は江戸の北町奉行で、最後に権力者としての正体を明かし、悪を成敗するという、ぶっちぎりのわかりやすさ。
もちろん褒め言葉ですが、こんなカチカチの"予定調和"は後にも先にもこのドラマだけ。この時代の時代劇は悪い奴がとことん悪い!悪役に良心など1ミクロンも存在しません。この絶対的悪がしっかり構築されているから正義の金さんが活きてくるんですよね〜。
そしてアクションシーンがすごい迫力!素人が見てもわかる、稽古を重ねた重厚感ある殺陣(たて)の連続!「キレ味」と「ケレン味」(けれんみ、定格を外れ奇抜さを狙った演技や演出)を存分に楽しめるのです。
あとなんと言っても6代目金さんを演じる松方弘樹さんのカッコ良さですよ!顔よし!声よし!演技よし!と男としてのカッコ良さの集合体!このドラマが放送されていた頃、私は小学校低学年でしたが、子供から見ても松方弘樹さんのカッコ良さは一目瞭然。今でも松方弘樹さんと奥田瑛二さんを越える「THE男前俳優」は見つけられていないです。奥田瑛二さんのあのカッコ良さもどうかしてますよ!特に「男女7人夏物語」の時奥田瑛二さん。多分ですがあの放送当時、日本人全男性の中で一番カッコ良かったんじゃないか?うちの母がロウソクか?と思ってしまうほど溶けながら、デレデレしながらドラマを見ていたのを思い出しました。やばい!話が脱線してしまいました。話を戻します。
松方弘樹さん演じる金さんの特徴が、そのコミカルさです。カッコ良いのにコミカルな演技をするギャップが、たまりません。松方さん以外にも小西博之さん、斉藤慶子さん、ケーシー高峰さん、石立鉄男さんなど、味のある役者陣が勢揃い!国内では映画『侍タイムスリッパー』の大ヒット、海外では「SHOGUN」がエミー賞を受賞するなど、今、時代劇が注目を集めています!そんなタイミングで昭和の良質時代劇をイッキ見してみてはいかがでしょうか?