アニメ「アオのハコ Season2」上田麗奈インタビュー!千夏の変化と一番好きなキャラクターを語る

アニメ「アオのハコ Season2」上田麗奈インタビュー!千夏の変化と一番好きなキャラクターを語る

2024年10月から2025年3月まで放送されたTVアニメ「アオのハコ」。三浦糀による人気マンガを原作に、スポーツに打ち込む高校生たちの青春と恋を描いた同作のSeason2が、2026年10月より放送される。Season1では、主人公・猪股大喜と同居する憧れの先輩・鹿野千夏の心にも、少しずつ変化が生まれていった。Season2では、千夏のミニバス時代の元チームメイトである木戸夢佳も登場。千夏自身も新たな一歩を踏み出していくことになる。

今回は、大喜への思いをなかなか言葉にできない千夏を演じる上田麗奈にインタビュー。Season1を振り返りながら、千夏の心の揺らぎや、Season2のキーパーソンとなる夢佳への思い、そして大喜との恋の行方について聞いた。

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――Season1を振り返ってのご感想をお聞かせください。

「登場するキャラクターがみんな、部活にも恋愛にも本気で取り組んでいる子たちなので、すごく見応えがある作品だったなという印象があります。そんな中で、彼らの関係性が少しずつ変わっていくのが、ときめきもあり、切なさもありというところで。雛と千夏、どっちを応援したらいいのか分からなくなるような、絶妙なお話だったなと思いました。私が演じている千夏に関しては、まだゆっくり気持ちを育てている最中の状態で終わったので、千夏の感情や気持ちが、大喜に対しても、視聴者の方に対しても、そして千夏本人にとっても、まだ分かりきらない部分があった中で最終回を迎えたのかなという感じがしました」

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――演じている千夏というキャラクターの心の移り変わりを、どのように捉えていましたか?

「千夏に関しては、もともと感情が表に出ないようなキャラクター作りをしたい、というディレクションもあったので、気持ちをあえてニュアンスには乗せない形で演じていました。それによって、千夏という存在がミステリアスに見えるようになっていたと思います。何を考えているか分からなくて、でもバスケではすごく実力も人気もあって、高嶺の花のように見える千夏先輩が、話が進むにつれて、実は人間らしい部分も持ち合わせているというのが分かってきて......。

千夏が頼りたい時に誰かに頼るのが難しいということだったり、自分の気持ちを自覚するのが苦手だったり。そんな内面をアウトプットすることができない千夏だからこその揺らぎが見えてくると、だんだん憧れの的というところから、親しみ、そして応援したい対象になっていったなと感じました。演じながら、私自身が千夏に対してそういう気持ちになっていったので、千夏が一歩二歩と、勇気を振り絞って、心の内をアウトプットするために踏み出せるようになったらいいな、と思うようになりました」

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――千夏の声には、運動部ならではの爽やかさや、日頃から体を鍛えていることを感じさせる力強さがありますが、演じる際に意識されていたことはありますか?

「最初のオーディションの時に『上品すぎる』『運動部ならではのサバサバ感みたいなものが欲しい』というディレクションをいただいたんです。なので、運動部の空気感と、体を鍛えている人としての声の感じというのは意識しながら、Season1の時は演じていました。でも、Season2からは、あまり意識しすぎないようにしています」

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――猪股大喜役の千葉翔也さん、蝶野雛役の鬼頭明里さんの演技を聞いた時の第一印象や、演じていく中で変化した印象などを教えてください。

「実は、オーディションの掛け合いから、千葉さんと鬼頭さん、そして私の組み合わせだったんです。大喜と雛に関しては『あ、もうこのまま受かるんだろうな』と思いました。この二人にやってほしいという気持ちまで芽生えるくらい、すごくぴったりイメージにはまっていたので、感動しました。

第1話から掛け合っていく中で、大喜を演じる千葉さんは、すごく相手のニュアンスに乗るのが上手な方というか。千夏のセリフの言い方一つで、大喜の受け止め方や返す言葉のニュアンスが大きく変わるような、それにすごく乗ろうとしてくれる役者さんなんだなと思ったので、『自分がしっかりしなければ』という気持ちと、全部を受け止めて返そうとしてくれる懐の広さを感じました。オーディションの時は声の明るさや善良さを感じたんですけど、それにプラスして千葉さんご本人のお芝居のスタイルによって、大喜の懐の広さがすごく表現されている感じがして、すてきだなと思いました。

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鬼頭さんも、すごくナチュラルに雛を演じている感じがしました。ご本人はいろいろ悩みながら演じていた部分もあったのかもしれないですけど、私から見ると、とても自然体なお芝居に見えました。そこが『アオのハコ』という作品にも、大喜と雛という幼なじみならではの空気感にもマッチしていて、流れるような会話がすごくすてきだったなと思います。Season1の終盤で、大喜に告白をしたけれど、うまくいかなくて泣き崩れるシーンでの演技も、聴いているだけで胸が苦しくなるような表現だったので、『本当に泣いているんじゃないか』と思ってしまいました。でも、実際には泣いていなかったので、『すごいプロだな』と思いました」

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――10月から放送されるSeason2では、恵まれたバスケの才能の持ち主で、千夏もあこがれる選手だったというミニバス時代の元チームメイト・木戸夢佳が登場します。

「実は、私は『アオのハコ』のキャラクターの中では、夢佳が一番好きなんです。多くの人が、共感しやすいキャラクターなんじゃないかな、と思います。誰もが千夏のように、苦しい中でも目標や夢を見失わず、好きな気持ちを忘れず前向きに続けられるわけではないですよね。千夏と大喜も、お互いがいるからこそ支え合って立てている部分もきっとあるけど、そういう人が必ずしもいるわけでもない。

一方の夢佳は、もともと持っていたものがなくなっていくという過程があるので、夢佳には感情移入しやすいんですよね。『ある』と思っていたものがなくなった時の方が、人はつらいですし、その苦しさで動けなくなってしまう、逃げ出してしまうことも私は否定できないなって思います」

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――夢佳役の青山吉能さんの演技をお聴きになった際の第一印象を教えてください。

「私が想像していた夢佳の声に、青山さんがとても近くて。なかなか声が想像しきれないキャラクターだとは思うんですけど、ちょっと投げやりで、でも自然体な青山さんのお芝居と声がすごくマッチしているように感じました」

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――大喜と千夏、Season2での恋の進展はどうなるのでしょうか?

「千夏は、まだ自分の気持ちを言葉にすることへの怖さがあって、一歩引いている段階だと思うんです。これから夢佳とのエピソードがあって、その中で千夏自身が前進する部分もあるし、そのブーストがかかった状態で大喜と向き合った時に、どういう風に自分の気持ちを認めていくのか......。そこは応援しがいがあるのかなと思います」

取材・文/中村実香 撮影/永田正雄

【プロフィール】
上田麗奈(うえだ・れいな)
声優。主な出演作に「アオのハコ」鹿野千夏役、「鬼滅の刃」栗花落カナヲ役、「わたしの幸せな結婚」斎森美世役、「SSSS.GRIDMAN」新条アカネ役など。繊細な感情の機微を捉えた表現力に定評があり、透明感のある声から芯の強さを感じさせる役まで、幅広いキャラクターを演じている。

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