「緊急取調室」フィナーレに向けて、天海祐希、でんでん、小日向文世が"キントリ"の魅力を語る
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2025.11.20
人気シリーズ「緊急取調室」の最終章へと続く、第5シーズンが放送中。天海祐希演じるたたき上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーと共に、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる。
2014年1月期にスタートした本シリーズは、ドラマを経て12月26日公開の劇場版『緊急取調室 THE FINAL』で完結を迎えることもあり、今作では映画と連動するエピソードも交えながら、シリーズ史上最強の被疑者たちに立ち向かう。今回は、主演・真壁有希子役の天海祐希、菱本進役のでんでん、小石川春夫役の小日向文世に"キントリ"の魅力や見どころについて聞いた。

――シリーズ開始から12年。"キントリ"が長く愛されている魅力はどこにあると思いますか?
天海「取調室から始まるという着眼点に加え、ゲストの存在に重きが置かれているところではないでしょうか。出てくださる役者さんたちにご負担はかかりますが、最後は皆さん『緊張したけど楽しかった』といい顔して帰ってくださるんです。これは緊急取調室ならでは、ではないかなと思います。終盤に繰り広げられるゲストと"キントリ"チームとの『言葉の銃撃戦』も視聴者の皆さんに楽しんでいただいているポイントだと思います」
でんでん「あとは、やはり天海さんの魅力ですよね」
天海「いやいや、"オジキン"(キントリのおじさまメンバー)の人気もすごいですから!(笑)」
でんでん「犯人は最初にわかっているけど、どうやって絞りこんでいくかという構成は『刑事コロンボ』のような作りに似ているかもしれませんね」

――でんでんさんと小日向さんは2022年の新春ドラマスペシャルでは"キントリ"を外から見守る形でしたが、今回"キントリ"メンバーとして改めて集結を呼びかけられた時はどのようなお気持ちでしたか?
小日向「映画の公開に向けて連ドラをやると聞いた時はびっくりしましたね。それと同時に、なんてぜいたくなんだと思いました。また同じメンバーに出会えるんだな、と」
でんでん「私は映画を上映するにあたって、助走をつけるために絶対連ドラがあると思ってた」
天海「本当?」
でんでん「本当。あの映画に爆発力をつけるためには、ドラマシリーズは必須だな、と。脚本にもゲストにも力が入ってるし、チームワークがますます良くなってます。私が演じていた菱本がどんなことをやっていたのかを思い出して、気合い入れなきゃいけないなって改めて思ったね」

――"キントリ"の現場の雰囲気はいかがですか?
小日向「高齢者が多い現場なので(笑)。ものすごくホッとしますね。ここのおじさんたちがとてもおしゃべりで、ほとんどおばさん化してるんです。ベラベラしゃべってると誰にも怒られないんだけど、唯一天海さんが叱ってくれる(笑)。それがとても心地いいですね」
天海「一度しゃべり出すと止まらなくなるんです。『はい、いくよ!』と言わないと立ち上がらない(笑)」
――もしご自身が被疑者になった場合、誰の取り調べが一番手ごわいと思いますか?
小日向「やっぱり真壁さんじゃない? 正義感の塊だからね」
天海「そうだよね。隙を突かれるし、見逃してくれないもんね。謝ってもダメそう」
でんでん「逆に天海さんが被疑者だったら難しそうだよね」
小日向「それやだね(笑)。絶対落とせなそう」

――最後に、すでにスタートしている「緊急取調室」第5シーズンとこれから公開になる映画をご覧になる方々にメッセージをお願いします。
天海「もちろん映画単体でも面白いですが、ぜひ第5シーズンを今からでも見ていただければ、さらに楽しめると思います。第1シーズンの1話目から見ていただけると、いろんな要素がちりばめられているのでもっと楽しめます。12年間の感謝を込めてみんなで力を合わせて頑張っていますので、ぜひキントリチームのフィナーレを目撃していただきたいです!」
取材・文/水本晶子 写真/中川容邦














