「推しが上司になりまして フルスロットル」主演の鈴木愛理、推しについて言及「つい実家に帰りたくなっちゃう」
国内ドラマ インタビュー
2025.10.04
鈴木愛理が、10月8日(水)からスタートするドラマNEXT「推しが上司になりまして フルスロットル」(テレ東系)で主演を務める。
同作品は、2023年10月に放送され、女性を中心に多くの共感を集めたドラマ「推しが上司になりまして」の第2弾。原作の「推しが上司になるラブコメ」というテーマはそのままに、新たな世界観で制作されるもので、鈴木は前作に引き続き主演を務めるが、設定も役名も職業も年齢も違うオリジナルストーリーが展開される。
アパレル商社の社長秘書として働く南愛衣(鈴木)は、ブレーク中の年下イケメン俳優・氷室旬(八木勇征)の"推し活"に励み、人生を謳歌していた。そんなある日、突然社長が病に倒れてしまい、辞任せざるを得ない事態に。混乱する愛衣に追い打ちをかけるように、旬の舞台降板が発表される。絶望感に駆られている中、新たに社長に就任したのは旬だった――というストーリー。
今回、鈴木にインタビューを行い、今作に対する意気込みや演じる上で意識していること、八木の印象、自身の"推し"などについて語ってもらった。
――今作のオファーを聞いた時の感想は?
「前作の時にすごくたくさんの方にご覧いただいて、皆さんの反応を現場でもキャスト・スタッフ含め、みんなで喜びながら撮影していたので、それを受けて第2弾ができるというのはすごくうれしかったです。同時に、世界線が違うという新しい試みなので、少しのドキドキと『頑張らなきゃ!』という気合みたいなものを感じました」
――撮影はいかがですか?
「前作の時にみんなで大事にしてきたものを胸の中にちゃんと抱えた状態で、全く違う世界線で作品を作っていくということを一番意識して撮影しています。その中で、前作と一番違うところは上司になる"推し"が年下というところなので、"キュンキュンの角度が違う"とか"恋愛に進む理由が少しだけ違う"とか、そういうところが見えるといいなと思っているので、現場で工夫しながら、試行錯誤しながらみんなで作っています」
――役作りでの前作との違いは?
「前作は"オタク全開"みたいな感じで、普通の社員の1人ということもあって、割と顔に全部出ちゃうみたいな"推し"方だったんですけど、今回は秘書と社長という関係でツーショットの場面が多く、オタクの気持ちが出そうになるんだけど、それを顔に出さずに、いかに心で暴れられるかっていうのを工夫していますね。
あと、"推し"のカラーが前作は黄色で、今回は水色系ということで、私もアイドルをやっていた経験上、メンバーカラーの違いでファンの印象も違うイメージがあったので、そのあたりを意識しながら演じています。『推しとファンは似る』ってよく言われるんですけど、黄色は結構明るめで前作はそのまま素直に演じていたんですけど、今回の水色はクールめで旬はニヒルな感じが多いので、愛衣は『私はそれに負けてないですよ』っていう顔でいるのがベースになっています。
また、前作の瞳ちゃんが29歳だったんですけど、今回の愛衣は30歳の設定なので、演じながら、感覚的に『かわいいものを愛でている気持ち』が強い気がしていて、会社にいる時とそれ以外の時の差が加速している気がします(笑)」
(C)「推しが上司になりまして フルスロットル」製作委員会
――有能な秘書という役どころについて意識していることは?
「明朗快活という性格がベースにあるので、ポーカーフェイス過ぎるということはないのですが、現場ではお辞儀の角度だったり、ノックするスピードだったりを監督たちに教えていただきながら演じています。私は普段、自分の挙動の範囲がすごく広めに生きちゃっているんですけど、秘書となると狭めに、おしとやかにいるのが上品に見えるので、そのへんは役を通して"いい女"を勉強しています(笑)」
――八木さんの印象は?
「最初のイメージは、世間の皆さんがおっしゃっている通り、"大きな赤ちゃん"(笑)。『ちょっとポンコツで、人に甘えるのが上手な人なんだな』という印象があったんですけど、一緒に現場を作っていると、私が現場で至らないところがあったりすると、そっと支えてサポートしてくれたりするので、年下とか関係なく互いに支え合いながら楽しく撮影できています。旬は自分のファンがどういうふうに自分のことを好きでいてくれるかっていうのをめちゃくちゃ理解しているタイプなので、ウインクとかキメ顔とか、八木さんの『そんなの見ていいんですか!?』みたいなシーンが乱発されているので、みんなで『フゥー!』みたいな感じでやっています(笑)」
左から八木勇征、鈴木愛理
(C)「推しが上司になりまして フルスロットル」製作委員会
――前作からパワーアップしたポイントは?
「前作に比べてキュンキュンシーンが多くなっています!見ている方が『うおぉー!』となるシーンが増えていると思うので、画面の前で悶えてもらえたらうれしいですね(ニヤリ)。個人的には、"変な顔"と"面白い顔"の狭間を行くというのが今の課題で、たまに『白目剥き過ぎです』って注意されています(苦笑)」
――前作は年上、今作は年下の男性との恋模様が描かれますが、ご自身ではどちらがタイプですか?
「どちらがタイプというのは特になくて、私って本当に陰キャで、お仕事で関わっている人が人脈の全てで、友達が本当に少ないんです(笑)。そんな中で、バラエティで関わる方はほぼ年上で、ドラマとかでは同年代かほぼ年下が多いので、あまり年齢的に偏ることなくお付き合いさせていただいているんですよね。それもあってか、タイプというのは特にないのですが、弟がいるぶん、初対面だと年下の男性の方が話しやすさはありますね。あとは、年上だと年が離れた人。近い世代の年上の人はあまり知り合いがいないんです!(笑)」
――"推し"が上司になるというハッピーな出来事から始まる物語ですが、最近のハッピーエピソードを教えてください。
「最近、大好きな飴に出合ってしまいまして!ここ半年でASMR動画がTikTokでよく流れてくるようになって、それまで全然食べなかったグミとかチョコマシュマロとか、そういう物を食べたい時期が始まってしまって、最近ずっとコンビニをウィンドウショッピングしていたんです。そうしたら、一時期話題になって品切れ状態だったシャインマスカット味の飴が、季節が変わってマンゴー味になって発売されたんですよ!それに出合ってからは、もう私はその飴がないと生きていけないくらいにハマっちゃって...。食べ終わっていないのに買い足していて、常にカバンには3袋は入っていますね。撮影現場でも、みんなに配り歩いて布教していて、八木くんもお菓子を食べる人なので、みんなで好きな物を持ち寄って、分け合いながら撮影しています」
――飴の他に現在の"推し"はありますか?
「今年の頭に、実家にワンちゃんが来たんです。2匹!もうその子たちが今の私の"推し"!『独身で犬だけは飼わない方がいい』ってよく聞くので、犬と猫だけは飼わないように決めているんですけど、本当に大好きで...。だから、実家に来てくれたワンちゃんたちは本当に"推し"。ワンちゃんたちのおかげで家族の笑顔が増えている気がしますし、暇があれば2匹に会いに実家に帰りたいんですよ」
――最後にドラマをご覧になる視聴者の皆さん、ファンの方々にメッセージをお願いします。
「『"推し"がいることで世界が救われている、生活が救われているな』という感情と共に、"推し"と恋愛をするという『ありそうでなさそう。でも、なさそうでありそう』みたいな絶妙なところを行っているドラマなので、私が演じている愛衣ちゃんを自分に見立てていただいて、『"推し"と恋愛したらこうなるんだ』と想像していただくと、すごくいい年末になると思います!(笑)」
取材・文/原田健 撮影/草場雄介
ヘアメーク/榊原みさと スタイリスト/森宗大輔
ドラマNEXT「推しが上司になりまして フルスロットル」
2025年10月8日(水)スタート毎週(水)深夜24:30~放送