望海風斗が天海祐希に胸を撃ち抜かれた瞬間を回顧「恋に落ちたんです」

望海風斗が天海祐希に胸を撃ち抜かれた瞬間を回顧「恋に落ちたんです」

J:COM STREAMでは、「宝塚歌劇」作品が見放題(月額料金内で視聴可能)で配信中。その中で、「ルパン三世-王妃の首飾りを追え!-」('15年雪組・東京・千秋楽)が6月9日(火)まで、「壬生義士伝」('19年雪組・東京・千秋楽)が5月10日(日)から8月9日(日)まで、いつでも何度でも視聴することができる。

今回、両作品に出演していた望海風斗にインタビューを行い、両作品の思い出や宝塚ファンになったきっかけ、オフの楽しみ方などについて語ってもらった。

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――「ルパン三世-王妃の首飾りを追え!-」の思い出は?

「私がちょうど花組から雪組に組替えをして1作目で、本当に慣れない状況の中での出演だったのですが、作品の明るさに救われたことをよく覚えています。あと、『ルパン三世』が題材ですが、私はオリジナルのキャラクターだったので、出演者の皆さんがそれぞれ役を作り込んでキャラクターに寄せていって、"ルパン三世ファン"の皆さんに『それっぽい!』って言われている中で、私だけそういう感動がなかったのが寂しかったですね(笑)。でも、モンキー・パンチ先生が出演者の皆さんに宛ててキャラクターの絵を描いてくださって、私にもカリオストロ伯爵を描いてくださったのが本当にうれしかったです。それは今でも大切にとってあります」

――公演で印象に残っていることは?

「ルパン演じる早霧せいなさんをはじめ、銭形警部役の夢乃聖夏さんまでも、衣装を着てメイクして、皆さんがそのキャラクターに見えていくのは『すごいな...』と感心しました。原作もので既にキャラクターがあるというのは、"そこにハマらないといけない"という大変さがありますし、それがミュージカルになっていて、キャラクターが歌ったり踊ったりするわけなので、『まずはキャラクターを背負っていなければならない』というのはものすごいプレッシャーもあります。

ルパン三世が、マリー・アントワネットが生きていた時代のフランスにタイムスリップするというお話で、私が演じるカリオストロ伯爵は、ルパンと敵対する悪役でありつつも憎めないというキャラクターなのですが、オリジナルキャラクターであるがゆえに自由に作れるため、"宝塚らしい部分"を描けたらいいなという思いで、『ルパン三世のファンの方が見に来ても、宝塚歌劇も面白いなと思ってもらえたらいいな』と思いながら演じていました。

公演では、最初にルパンたちにアドリブを仕掛けられて、うまく返せなくて、後半にカリオストロ伯爵からアドリブを仕掛け返す、みたいな流れが出来て、アドリブ合戦みたいな部分があったのは今でも忘れられないですね。毎回、早霧さんが予想の斜め上をいくとんでもないアドリブを仕掛けてくるので、それに対して『どうやり返してやろう』みたいなことを考えるのは、大変でもあり楽しくもありました」

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――組替えしてすぐの公演は特に大変だったのでは?

「ポスタービジュアルを撮影していたものの、制作発表の時は組替え前で、『自分はまだ花組だ』っていう認識の中でやっていたので、いざ組替えして雪組の皆さんが稽古している中に遅れて参加したのは大変でしたね。焦りもありました。でも、役柄的にルパンたちにイジられるようなキャラクターだったこともあって、慣れない中で皆さんと仲良くなれたのは、役に助けられたところが多分にありましたね」

――見どころは?

「早霧さんがルパン三世のテーマを歌われているんですけど、毎回娘役の子が影でコーラスしていて、皆さんが聴きなじみのある曲を、生のオーケストラと影コーラスと生の歌でお届けしているというのは、『本当に宝塚ならではだな』と思います。

皆さんご存知のルパン三世を、"宝塚ではどうやってやるのか"というところで興味を引かれると思いますし、皆さんの期待を裏切らないものになっていると思うので、ぜひご覧いただきたいです」

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――一方の『壬生義士伝』の思い出は?

「『壬生義士伝』は浅田次郎さんの小説でもあり、映画化もドラマ化もされているものです。宝塚歌劇の作品はすごく主役にスポットが当たるものが多いのですが、(演じた)吉村貫一郎という歴史的にあまりスポットが当たらない人にスポットライトが当たっている作品だったので、主役でありながらも新撰組での宴のシーンでは真ん中にいるのもおかしいかなと端にいたりみたいなことが、なかなか無いことなので面白かったですね。あとは、長い小説を約1時間半にギュッとしなくてはいけない中で、"小説を大事にしつつ、どう作っていくか"ということはすごく考えましたし、共感できるところもできないところもある、貫一郎の生き様を毎回きちんとお届けできたらいいなと思いながら演じていたので、忘れられない大事な作品になりました」

――大変だったことは?

「(貫一郎は)すごく人が良さそうに見えて、ものすごく剣が強いというところが難しかったですね。目の奥では人を斬ることに対して全然躊躇がなく、お金のためならためらいなく斬れるという強さみたいなものを見せないといけなかったので、殺陣の先生とも何回も稽古しました。また、最後の1人で官軍に向かっていくシーンでの、戦いに行く前の口上も大変でしたし、自害しなきゃならない結末に向かう中で、家族に対する思いなどは、毎回やっていて心が痛かったです」

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――逆に楽しかったことは?

「新撰組の宴のシーンで、お酒を配ったり、端っこの方に座って斎藤一に睨まれながらもヘラヘラしたりするシーンは、堂々としていなくてよかったのですごく楽しかったです。あと、吉村家の家族ができたことですね。父の日近辺にお稽古があって、子供たちを演じる共演者が父の日にプレゼントをくれたりして、吉村家の人たち(を演じる出演者)との交流がすごくうれしかったです」

――見どころは?

「宝塚歌劇は日本物も多くやっておりますので、浅田先生が描かれた日本人の"和の心"をしっかりと感じさせてくれる作品になっていると思います。特に、貫一郎が最後に義のため、家族のためにどういう生き様を見せるのかというところが見せ場だと思うので、ぜひ注目していただきたいですね。

『ルパン三世―』も『壬生義士伝』も、ある意味宝塚歌劇らしくない作品でもあるので、初めて見る方には取っ掛かりやすい作品だと思うので、ぜひこの機会に見ていただければと思います」

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――ご自身が宝塚を好きになった経緯を教えてください。

「元々、伯母が宝塚歌劇の大ファンで、9歳の時に伯母に連れられて東京宝塚劇場に見に行ったのがきっかけです。それまでクラシックバレエを習ったり、ピアノを習っていたり、歌うことも好きだったので、よく母親にミュージカルを見に連れて行ってもらっていたんです。だから、伯母も『多分、これも好きだろう。背も高いから、もし興味を持ったら入れるんじゃないか』ということで連れていってくれたんです。

その時に、ちょうど天海祐希さんが出演してらっしゃって、天海祐希さんに恋に落ちたんです。『天海祐希さんみたいなカッコいい人になりたい!』って。それからは伯母に付いて行って、東京の劇場で上演される作品は割と見に行っていました」

――天海さんのどんなところに心をつかまれたのですか?

「最初に見た時のお芝居では女性の役をされていて、子供ながらに『女性でカッコいい背の高い人がいるな』と思っていたら、第2部で男性の格好で出てきて、『さっきのカッコいい女性が、こんなにカッコいい男性みたいになるんだ!』と衝撃を受けてハマったんです。

男役としての魅力がすごく自然体で、男性としてもすごくカッコいいですけれど、同じ女性としてもカッコいいというところで、『自分もカッコよくなりたい』という夢を抱かせてもらいました。

舞台は本当にすごくスタイリッシュでカッコよかったんですけど、今ご活躍されている姿を拝見しても当時から全く変わっていなくて、1つ芯の通った"女性も憧れる女性像"を体現されているカッコよさが魅力だと思います」

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――退団されて5年が経ちますが、今でも観劇はされますか?

「行っています。本当は全部観に行きたいんですけど、5組もあるから、なかなか...(笑)。でも、とにかく雪組と花組に関しては絶対見ようと思っています。

元々ファンだったので、ファンとして見ている部分が多いですね。やっぱり宝塚歌劇でしか見られないものがあって、それを求めて行くので。みんなが頑張って1つの作品に打ち込む過程も知っていますから、その時に与えられたものに対して必死に頑張っている姿を見ると、こちらが励まされる部分もあります。この前は雪組公演を見に行ったんですが、雪組はまだ知っている方が割と多いので、そういう人たちが頑張っている姿を見るのはうれしいですし、刺激になりますね」

――オフの過ごし方を教えてください。

「旅行とか、今いるところから離れることが好きなので、休みがあれば遠出しています。先日はグランピングに行って自然に触れましたし、1泊できるなら国内の温泉に行ったり、2、3泊できるなら韓国まで足を延ばしたり。

こういうお仕事をしていると、いろいろな国のいろいろな作品をやったりするので、その土地に興味が出てくるんです。今はYouTubeとかで見られますけれど、やっぱり自分の足でその場所に行って実際の空気に触れたいと思います」

――では、休みの日数は決まってから、行き先を考えるという感じなのでしょうか?

「大体行きたいところはリストアップしてあるので、『何日間休みなら、こことここに行けるな』みたいな(笑)。長い休みがあったらヨーロッパに行こうって決めていて、2、3日なら国内か韓国っていう感じですね」

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――6月は主演ミュージカル「神経衰弱ぎりぎりの女たち」が控えていますが、意気込みをお願いします。

「スペインの映画をブロードウェイでミュージカル化したものを、日本で初めて上演するという作品なのですが、完全にブロードウェイのものをやるのではなく、ラテンテイストの曲はそのままで演出は日本版として作るので、日本版ならではのオリジナリティがあると思います。

男性に振り回されてぎりぎり状態になっている女性たちのラブコメディなのですが、個性豊かな女性たちのパワーが集まったらどんなふうになるのかというのは今から楽しみです。

1人の女性の一生や半生を演じることが多く、重めの作品が多かったので、割とライトなミュージカルコメディというのが久しぶりなこともあり、私自身すごく楽しみにしています。初めて共演する方もたくさんいらっしゃるので、そんなすばらしい方々と一緒に作品を作れることが何より嬉しいです」

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――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「かつて劇場で見てくださった方も、ぜひ当時を思い出しながらお家で楽しんでもらえたらうれしいですし、宝塚を見たことがないという方は、見放題ですのでぜひお試しで見ていただいて、『宝塚ってこういうのもやるんだな』って思ってもらえたら。それで、『舞台って面白いな』とか『劇場に行ってみたいな』って思っていただけたら、ぜひ6月に舞台でお待ちしております!(笑)」

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文/原田健 撮影/中川容邦

チャンネル:J:COM STREAM

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