TVアニメ『ブラッククローバー』梶原岳人&岡本信彦インタビュー「2nd Seasonはアスタとリーベの悪魔同化(ユナイト)に熱くなれ!」
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2026.10.10
魔法がすべての世界で、ただ一人魔力を持たない少年・アスタが、魔法騎士団のトップ"魔法帝"を目指す姿を描く「ブラッククローバー」。今回は、アスタ役の梶原岳人と、反魔法の悪魔・リーベ役の岡本信彦に、約5年ぶりのテレビシリーズとなる2nd Seasonへの思いやアスタとリーベの関係などを聞いた。

(C) 田畠裕基/集英社・テレビ東京・ブラッククローバー製作委員会
――岡本さんがリーベ役を演じることが決まった当時の率直な感想を教えてください。
岡本「もともと原作を読んでいて、リーベという存在を知った時、そのキャラクター性に驚かされましたね。そこから、意外とかわいいキャラクターという印象を受けました。オーディションの話が来た際、『もしかしてリーベかな』と予感がして、役名を見て運命を感じました。当時から、ギザ歯のキャラクターを演じることが多くて(笑)。『またギザ歯だ』という謎の記号的な運命を感じつつ、収録に臨みました」
――梶原さんは、リーベ役が岡本さんに決まったと知った時、どう思われましたか?
梶原「アフレコ現場で、初めて岡本さんがリーベ役を演じられることを知りました。いろいろなアニメでの岡本さんの演技に触れていて、素晴らしい方だと思っていたので、一緒に演じられることがすごくうれしかったです。岡本さんから見たブラクロの印象なども聞いて、コミュニケーションを取りたいなと思っていました」

――物語が再始動すると初めて聞いた時の感想をお聞かせください。
梶原「1st Seasonが終わってから、テレビシリーズが動くかどうかについては、あまり情報がありませんでした。2023年に映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』をやらせていただき、『次がいつ頃になるかな』と話していたくらいの感じでした。個人的には、続きをまたテレビシリーズで演じられるのを心待ちにしていましたし、完結までぜひやりたいなと思っていたのでうれしかったです」
岡本「リーベ役としては、1st Seasonのラストあたりで登場したので、あそこで終わったままだと悲しい気持ちになりそうでした(笑)。その後、映画ではセリフが少なかったですが、『まだリーベがどういうキャラクターなのか分からない方がいいから、小出しにするしかないよな』と納得していました(笑)。そして、満を持しての2nd Seasonで、ようやくしゃべることができる展開になり、リーベがどういう悪魔で、どういうキャラクターなのかをお芝居でも表現できて良かったです」

――2nd Seasonをご覧になった印象を教えてください。
梶原「1st Seasonでは、ところどころアニメオリジナルの展開もありましたが、原作コミックに忠実に進んでいる印象でした。2nd Seasonでは、まだアニメ化されていない原作エピソードを、どこまで、どのように描くのか気になっていました。でも、アスタだけでなく、『漆黒の三極性(ダークトライアド)』と因縁のあるキャラクター同士の戦いなど、いろいろなところにフォーカスが当たっていて、しっかりと気持ちいいバトルが描かれているので見ごたえがあります。スタッフの方々がより力を入れて作られていることが、魔法バトルや絵の力からも伝わってきました」
岡本「僕は、原作コミックも『ジャンプ+』で読んでいたので、リーベがどういうキャラクターなのかは分かっていました。リーベとアスタが『悪魔同化(ユナイト)』した後もそうなのですが、アスタは黒のイメージが強かったです。原作を読んでいて、黒ベタが多くなってきた時に『これがアニメーションの絵でどう変化をつけるのかな』と楽しみにしていました。実際に出来上がった映像を見て、すごくかっこいいなと思いました」

――2nd Seasonのアフレコがスタートした時は、どんなお気持ちでしたか?
梶原「すごく緊張していましたね」
岡本「音響監督の髙桑一さんが緊張させに来るからね!」
梶原「そうなんですよ。デビューして半年ぐらいから始まって、10年近く演じている作品なので、過去の自分のことをたくさん思い出してしまうんですよね。当時のアフレコでのアスタの印象や、すごくドキドキして体が固まっていたことが浮かんできました。でも、過去の自分と過去のアスタがあるからこそ、新しく始まる『ブラッククローバー』で、より力強くあらねばという緊張感とプレッシャーがありました。実は、第1話から1年間ほどは、髙桑さんと居残り収録をさせていただいたんです。そこでいろいろと経験させていただき、強くなったと思います」
岡本「ストーリーが地続きであることは意識しつつも、時が経っているので、新しく作り直す部分があってもいいのかなと思って演じました。梶原君も9年前のお芝居とは当然違いますし、積み上げてきたものを生かしてパワーアップしていいと感じていました。そして前と違う点としては、今回キャラクター数が多いんですよ。他のキャストさんたちから、『脳内再生していたイメージを上回るお芝居が来たな』と感じるなど、いろいろな思いの中で収録しました」

――2nd Seasonで、演じていて特に熱くなったシーンを教えてください。
梶原「リーベとアスタの双方に共通する母・リチタのお話が出てくる部分ですね。自分の生まれた時のことや、お母さんがどんな人だったのかが徐々に見えてきて、最終的にリーベと気持ちを共有できたシーンは熱くなりました。そして、アスタ自身がリチタから愛されていたと知って、素直にうれしさを伝える場面は、彼が抱えてきた孤独も含めて人間的な一面を知ることができて、胸が温かくなりました」
岡本「1つは、リーベとリチタとの関係や、封印された経緯で感情的になるシーンです。もう1つは、クズや出来損ないと言われたアスタとリーベが、上位の悪魔や魔法使いに対して下克上を果たしていく構図です。頑張った2人が強敵を倒すカタルシスが気持ちいいので、注目してほしいですね」

――最後に、視聴者の皆さんに特に注目してほしい部分を教えてください。
梶原「僕はアメリカのAnime Expo 2026で、観客の皆さんと第1話を一緒に見ましたが、アメリカの方々の盛り上がり方がすごくて。歓声やコールが上がったりしていましたね。アスタとリーベの悪魔同化シーンでは、『Wow!』という声がたくさん聞こえました。日本の皆さんにも『Wow!』と言ってもらえたらうれしいです」
岡本「楽しみにしているのは、やはりバトルシーンですね。『ブラッククローバー』の魅力は、王道をずっと突き進んでくれるところで、『努力・友情・勝利』が完全にあるところなんですよね。そこで外せない要素がバトルなんです。アスタの成長に伴い、仲間たちもパワーアップするし、敵も明確に強くなっていくので、スケールアップした魔法バトルに期待してください」
取材・文/中村実香
【プロフィール】
梶原岳人(かじわら・がくと)
声優。主な出演作に、「ブラッククローバー」アスタ役、「炎炎ノ消防隊」森羅日下部役、「古見さんは、コミュ症です。」只野仁人役、「あんさんぶるスターズ!!」天城一彩役、「Paradox Live」朱雀野アレン役など。2020年、第14回声優アワード新人男優賞を受賞。同年、アーティストとしてもデビュー。
岡本信彦(おかもと・のぶひこ)
声優。主な出演作に、「ブラッククローバー」リーベ役、「青の祓魔師」奥村燐役、「僕のヒーローアカデミア」爆豪勝己役、「葬送のフリーレン」ヒンメル役など。2009年、第3回声優アワード新人男優賞、2011年、第5回声優アワード助演男優賞を受賞。声優のほか、ラジオパーソナリティやアーティストとしても活躍している。




