TVアニメ第3期で盛り上がる「転生したらスライムだった件」の魅力に迫る！
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2024.08.14
「転生したらスライムだった件 第3期」
日本はもとより、世界各国でも大人気のアニメシリーズ「転生したらスライムだった件」。現代日本で暮らしていたごく普通のサラリーマンが、魔物が存在するファンタジックな異世界にスライムとして転生。前世の記憶と持ち前の優しさを武器に、さまざまな魔物たちと絆を深め、仲間と共に成長する姿を描いた同作は、2013年より発表されている同名Web小説を映像化した異世界ファンタジーだ。
通り魔から後輩をかばった後、自分が見知らぬ洞窟内で最弱モンスターのスライムに転生していることを知った主人公。彼を導く声「大賢者(エイチアルモノ)」などのサポートを得ながら異世界に適応していた最中、寂しがり屋の天災(カタストロフ)級ドラゴン、ヴェルドラと友達になり、「リムル」という名をもらうことに。その後、彼はヴェルドラを300年間縛り付けていた封印を解くためや、日本から召喚された冒険者シズを炎の精霊イフリートから解放するために「捕食」し、自らの身の内で受け止めるなど、他者の幸せを最優先に行動していく。
スライムなどのモンスターが登場する異世界"という舞台設定やキャラクターの特性がすんなり理解でき、物語に没入しやすいこともあり、ゲームに慣れ親しんでいる層から圧倒的な支持を得ている本作。なかでも、多くのゲームで"ザコキャラ"として倒されるゴブリンやオークといった魔物たちにフォーカスを当てたことが最大の魅力といえるだろう。リムルが洞窟を抜け出して初めて出会ったゴブリンたちは、リムルに名前をもらったことで心身ともに進化。なかでも、忠犬のようにリムルを慕う牙狼族のランガや、戦いを好む人型種族・大鬼族(オーガ)の青年ベニマルやその妹のシュナ、彼女を守るシオンらは、リムルにとってかけがえのない存在へ。彼らの関係性の変化や深まっていく絆に多くのファンが心奪われているのだ。
さまざまな種族のモンスターたちを仲間にしていくなかで、ジュラ・テンペスト連邦国を建国するリムル。しかし、第2期からは、彼らの存在を脅威と見なすファルムス王国と、魔王クレイマンの策略によって、仲間達が次々と命を落とすといった悲劇に直面することに。この事件をきっかけに「愛する仲間を守るためにはどんな犠牲をもいとわない」という決意の基に、リムルは1万人以上の敵軍の命と引き替えに魔王へと進化し、仲間を蘇生させる。平和主義者を貫いてきたリムルが一国の盟主としての自覚を得て、身も心も進化する過程を描く第31～35話は、その奥深い物語に多くのアニメファンが魅了された。
アニメ第3期では、リムルと因縁の相手でもある神聖法皇国ルベリオスの法皇直属近衛師団筆頭騎士にして西方聖教会聖騎士団長のヒナタ・サカグチと再び相見える。圧倒的な剣技を持つヒナタと、魔王に進化したリムルによる本格的なバトルシーンが描かれる日を心待ちにしているファンも少なくないはずだ。
今、アニメやライトノベルでメインストリームとなっているゲーム的・異世界転生的タイトルの真骨頂とも呼べる本作。怒涛の展開が待ち受ける第3期をリアルタイムで楽しむためにも、ぜひ第1期からの予習・復習をオススメしたい。
文／中村実香
