イム・ユナ(少女時代)が語る映画『プリティ・クレイジー』の魅力――役作りの秘訣と撮影秘話【独占インタビュー】

イム・ユナ(少女時代)が語る映画『プリティ・クレイジー』の魅力――役作りの秘訣と撮影秘話【独占インタビュー】

イム・ユナとアン・ボヒョン共演の映画『プリティ・クレイジー 悪魔が引っ越してきた』が6月19日(金)より日本で全国公開される。韓国で942万人の観客動員を記録した大ヒット作『EXIT イグジット』のイ・サングン監督らスタッフが再集結して制作された本作は、夜中に目覚める悪魔憑き女子ソンジ(イム・ユナ)と、彼女を毎夜見張るアルバイトをする休職中の青年ギルグ(アン・ボヒョン)によるラブコメディーだ。今回、主演のイム・ユナにインタビューを敢行。本作の見どころやキャラクターの魅力、そして好きな日本の作品や自身の未来についても語ってもらった。

260609_prettycrazy02.jpg

■初めての「幅広い表情」。監督との二人三脚で作り上げたソンジというキャラクター

――まず、映画『プリティ・クレイジー 悪魔が引っ越してきた』に惹かれた点から教えてください。

「最初にシナリオを読んだとき、とてもおもしろかったんです。イ・サングン監督とは、以前、私の初主演映画『EXIT イグジット』(2019年)でご一緒していたので、『監督ならこの映画をこんなふうに表現するのではないかな?』と、頭の中に画が浮かぶ感じがして。『きっと楽しくて魅力的な作品を作ってくれるだろうな』と思いました。この作品は愉快でありながらも、心が温まる印象を持ちましたし、台本を読み終えると心にジーンと響いてきて。まるで童話のようにも感じられて、とても魅力的でした」

260609_prettycrazy03.jpg

――ユナさんは、昼は天使のようなパン職人・夜は悪魔が憑依する「ソンジ」というキャラクターを演じています。午前2時になると悪魔憑きになって漢江に飛び込んだり、高笑いする場面があったり。表情豊かなソンジの役作りで工夫した点はありますか?

「ソンジというキャラクターを作るとき、笑い声から表情の一つひとつまで、監督が絵コンテを描いて教えてくださったんです。『こんなふうに表現したらどうか?』と自ら見せてくださったこともあって、監督と話し合いながらキャラクターを作っていきました。

ソンジは、本当に突拍子もないような言動や表現をしていましたよね。そのときに私は決して照れないように、『これがソンジなんだ!』と、自信を持って演じようと決めていました。本当にたくさんの表現がちりばめられていて、私にとってもこれほど幅広い表情や表現を見せたのは初めてといっていいと思います。これまでの殻を打ち破る作品となりました」

260609_prettycrazy04.jpg

■アン・ボヒョンの温かい素顔と、一番驚いた「漢江へのダイブ」

――ソンジを見守る心優しいギルグ役のアン・ボヒョンさんと共演した印象と、撮影の合間のエピソードがあればお聞かせください。

「アン・ボヒョンさんは、他の作品を拝見していると、強靭なキャラクターを演じている俳優さんという印象がありましたが、今回のギルグは純粋で温かい人物です。ギルグとソンジとしてお芝居していると、ボヒョンさんにもギルグのように温かい面があると感じましたし、この役にとても合っていると思いました。ボヒョンさんの温かい魅力がうまく生かされた作品になったのではないでしょうか。

撮影の合間ですが、ボヒョンさんは本当によく運動をする方で、休憩時間があるとよく運動をされていました。ときどき私にも教えてくれて、一緒に運動した思い出がありますね」

――撮影を振り返り、ソンジ役を演じていて一番印象深かったシーンやセリフはありますか?

「私自身、一番驚いたのは、漢江に飛び込むシーンでした(笑)。あのシーンを撮るために、事前にしっかりと水中で練習もしました。実際に撮影するときは一度しかチャンスがないので、飛び込む練習をたくさんしておいたんです。なので、あのシーンは印象深いですね。あとは、ソンジに憑いた悪魔には実は事情があって、そのことについて秘密が明かされていくシーンですね。台本を読んだときから胸が熱くなるような思いでいたので、演じたときも印象に残っています」

260609_prettycrazy05.jpg

■他の作品を見て視野を広げる、俳優としての情熱

――ユナさんはこれまでいろいろな作品に出演されてきましたが、出演作を選ぶときに意識していることはありますか?

「やはり一番は『面白いかどうか』ですね。台本を読んだときに、心が惹かれる作品を選ぶようにしています。また、私が演じるキャラクターにはどんな魅力があるのか、自分のどんな面を見せられるのか、そういったことも考えながら作品を選んでいます。さらに、この作品に出演することで自分がどう成長できるかということも考えます」

――俳優業も、少女時代も、どちらも今後20周年が控えています。現在のお気持ちはいかがでしょうか?

「もう20周年を迎えるというのは、信じられないです。少女時代としても、俳優としても、いまだに活動できているだけでもありがたいことですし、うれしいことですね。これから歩んでいく道も、ずっとみなさんが見守って応援してくだされば、さらに良い姿をお見せできると思っています」

260609_prettycrazy06.jpg

――ところで、ユナさんは日本のドラマや映画でお好きな作品はありますか?

「好きな日本の作品はたくさんありますね。最近だと、私がシェフ役を務めたドラマ『暴君のシェフ』(2025年)を撮影するにあたって、映画『かもめ食堂』(2006年)と、ドラマ『グランメゾン東京』(2019年)を見ました。キャラクターを研究する上で助けになりましたし、勉強になった作品なので、おすすめしたいです。

作品を見ながら、料理を作るときのシェフの動きに注目していました。料理がテーマの作品に出演する俳優の方は、おそらく皆さん同じ悩みを持っていると思いますが、料理を作るときに何をポイントにしたらいいのか、どう表現したらいいのか。演技の面では、これらを重点的に観察しました。作品全体でいうと、撮影手法や料理に寄るときのアングル、料理を作るときのルーティンはどのようなものがあるのか、という点ですね。演技だけでなく、全体を幅広く見て参考にしました。

実際に私が撮影に臨むときには『こうすればいいのではないかな』『こうすればこのアングルになるかな』『このアングルだとこれを追加すればさらにきれいに撮れるのではないかな』などと考えて、表現していきました。

私の仕事は、本当に短い時間の中でたくさんのことを表現しなければいけないので、事前にたくさんのデータを収集しておき、その中から場面ごとに必要だと思うものを選択しながら使っていきます。他の作品を見て視野を広げることで、作品に生かすことができました」

260609_prettycrazy07.jpg

――では最後に、映画をご覧になる日本のみなさんへメッセージをお願いします。

「私がとても愛情を持っているキャラクターの一つであるソンジを日本のみなさんに見ていただけること、そしてソンジを通してみなさんにご挨拶できることが、とてもうれしいです。多くのみなさんに作品をご覧いただき、見終わったあとには十分に余韻に浸っていただけたら幸いです。ぜひ楽しんで見てください」

260609_prettycrazy08.jpg

PROFILE
1990年5月30日生まれ、韓国・ソウル特別市出身。2007年にガールズグループ少女時代のメンバーとしてデビュー。2008年にはドラマ「君は僕の運命」で主演を務め、KBS演技大賞女性新人賞を受賞。その後は俳優として映画初主演となったブレーク作『EXIT イグジット』からヒット作『コンフィデンシャル』シリーズなどの映画や「キング・ザ・ランド」、「暴君のシェフ」などのドラマに出演し、ジャンルを超えた演技力で映画・テレビ界のスターとしての地位を確立してきた。

取材・文/かわむらあみり

チャンネル:J:COM STREAM

映画 見放題

チャンネル:J:COM STREAM

映画 見放題

チャンネル:J:COM STREAM

映画 レンタル

※放送スケジュールは変更になる場合がございます

映画 連載コラム

もっとみる

映画 インタビュー

もっとみる