モンズーイー(孟子義)とリーユンルイ(李昀鋭)の美しすぎるキスが話題に!転生ヒロインが運命を切り開く「九重紫」

シャオ・ジャン(肖戦)とワン・イーボー(王一博)が共演した時代劇「陳情令」で、弟思いの女性医師役を演じて人気を博したモン・ズーイー(孟子義)。一方、「星漢燦爛<せいかんさんらん>」では、チャオ・ルースー(趙露思)演じるヒロインに思いを寄せる毒舌美男子を演じ、注目を集めたリー・ユンルイ(李昀鋭)。そんな二人が共演した「九重紫(きゅうじゅうし)」は、夫に裏切られたヒロインが転生し、前世の記憶を頼りに新たな人生を切り開いていくロマンス時代劇だ。過酷な運命に立ち向かうヒロインの成長と、少しずつ深まっていく二人の愛、そして息をのむほど美しいキスシーンまで、その見どころを紹介する。

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絶望の死から幼少期へ、過去の記憶を武器に運命を変える

竇昭(ドウ・ジャオ/演:モン・ズーイー)は、商才がなく女癖も悪い夫に代わって、一家の事業を切り盛りしていた。しかし、病で余命を悟った矢先、異母妹と夫の不倫が発覚。さらに、二人の会話から、幼いころに亡くなった母の死にも継母が関わっていたことを知る。家を離れる決意をした竇昭は、その道中、定国軍の少帥・宋墨(ソン・モー/演:リー・ユンルイ)と出会う。宋墨もまた、裏切りに遭い、皇位争いによる戦乱の中で追い詰められていた。やがて二人は矢に射抜かれ、崖下へと落ちてしまう。

ところが、竇昭が目を覚ますと、そこは母がまだ生きていたころの幼少時代だった。前世の記憶を保ったまま転生した竇昭は、最期を迎える直前に僧侶から渡された「昭世録」の記述も手掛かりに、前世で味わった不幸を避けようと動き始める。そして、宋墨と運命の再会を果たす。

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恋愛を諦めた自立ヒロインと孤独な若き武将が交錯する

転生を題材にしたロマンスでは、前世で結ばれなかった恋人たちが新たな人生で愛を成就させる展開も多い。しかし、本作は一筋縄ではいかない。「昭世録」を渡された際、宋墨と共に「二人は因果を成す。天機を変えよ」と告げられた竇昭だが、前世で夫に裏切られ、父も母の親友と再婚したことから、男性や恋愛に期待を抱かなくなっていた。「女は一人でも生きていける」という考えのもと、持ち前の商才で富を築き、自立を目指す竇昭。前世の悲劇を繰り返さないために行動する彼女の姿は、恋愛だけに頼らず、自らの力で運命を切り開こうとするヒロインの魅力を際立たせている。

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一方、宋墨は転生していないため、彼が抱える事情はそのまま続いていく。竇昭が関わることで状況は少しずつ変化するものの、二人は家族にまつわる過酷な宿命を背負っている。しかも、宋墨にとって竇昭の一族は敵対する側にあり、竇昭自身が命を狙われることさえある。それでも彼女は、持ち前の才覚で危機を乗り越えていく。そんな中、宋墨がケガを負った際、離れた場所にいた竇昭が胸の痛みを覚える場面がある。何気ない一瞬ながら、二人の間にある不思議な結び付きを感じさせる印象的なシーンだ。

男性に頼らず生きようとする竇昭も、宋墨の事情を知るにつれて彼を放っておけなくなる。一方の宋墨も、自分を奮い立たせてくれる聡明(そうめい)な竇昭に次第に惹かれていく。互いの立場や宿命に翻弄(ほんろう)されながら、少しずつ距離を縮めていく二人の関係が、物語に奥行きを与えている。

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知略による共闘から生まれる、戦火の美しいキスシーン

宋墨が竇昭を「女孔明」と呼ぶ場面がある。その呼び名の通り、天才軍師として知られる諸葛孔明を思わせる機略に富んだ竇昭を、モン・ズーイーは生き生きと演じている。しなやかさと凛とした雰囲気を併せ持ち、前世で追い詰められていたころとは対照的な、強いまなざしが印象的だ。一方、リー・ユンルイは、知的な顔立ちに加え、精悍(せいかん)な体つきも生かして武勇に優れた宋墨を凛々しく表現。探り合いやけん制を繰り返していた二人が、やがて協力し合い、互いを理解していく過程を、繊細な演技で見せている。

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当初は愛に不器用な宋墨の何気ないしぐさに、思わずドキッとする竇昭。やがて宋墨のまなざしにも愛情がにじむようになり、二人の間に甘やかな空気が生まれていく。厳しい運命に立ち向かう二人だからこそ、少しずつ育まれる愛が温かく心に響く。中でも見逃せないのが、作中のキスシーンだ。特に印象的なのは、戦地へ向かうため馬に乗った宋墨が、地上に立つ竇昭に身をかがめてキスをする場面。身長差を生かした美しい構図が目を引くだけでなく、過酷な運命の中でも結ばれていく二人の思いが伝わってくる。

本作を監督したのは、長編ドラマデビュー作となった本作で美しい映像を作り上げたゾン・チンジエ(曾慶傑)。短編ドラマで培った演出力を生かし、前世の終わりを迎える竇昭と宋墨の場面をはじめ、雪が舞うシーンなど、物語の情感を引き立てる映像を随所に織り込んでいる。モン・ズーイーとリー・ユンルイの繊細な演技と、映像美が彩るロマンス。自らの運命を切り開こうとする竇昭と、彼女に惹かれていく宋墨の物語を堪能してほしい。

文/神野栄子