リウシーシー(劉詩詩)が知略で18年前の真相に迫る!復讐に挑む心医の宮廷サスペンス「掌心~宮廷に響く復讐の鈴音~」
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2026.11.05
リウ・ユーニン(劉宇寧)と共演した「一念関山-Journey to Love-」で孤高の刺客を演じたリウ・シーシー(劉詩詩)。主演作「掌心~宮廷に響く復讐の鈴音~」では、人の心を癒やす"心医"でありながら、過去の事件に深い思いを抱くヒロインを演じている。鈴の音や催眠術、読心術を駆使して真相に迫る葉平安(ようへいあん)。目線やわずかな表情の変化で緊張感を生み出すリウ・シーシーの演技が、知略と陰謀の交錯する物語を彩る。

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心医のヒロインが挑む高官殺害事件と過去の因縁
舞台は架空の時代・康周(こうしゅう)元年。夢さえも権謀の道具と化し、右丞相(皇帝を補佐する高官)が夢を理由に謀反の疑いをかけられるほど、人々は夢におびえていた。その都で診療所を開いた心医・葉平安は、人々の心の病を癒やすとうたう。しかし、神秘的な手法を用いることから、庶民には「妖術師」と恐れられていた。
ある日、高官殺害現場に居合わせた葉平安は容疑者となる。死罪の危機に瀕した彼女は、皇帝の前で大理寺丞(司法を担当する役所の官僚)・元少城(げんしょうじょう/演:ショーン・ドウ)の夢をのぞいてみせ、興味を引くことに成功。死罪を免れる代わりに事件の真相解明を命じられる。貧民街出身の野心家・元少城と協力して事件を追う葉平安。しかし、彼女には18年前の事件の真相を明らかにするという別の目的があった。高官殺害事件は、その始まりにすぎない。

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葉平安の初登場シーンは鮮烈だ。白い衣とフェイスベールに身を包み、雨の中で鮮やかな赤い傘を手にする彼女。鈴の音が響く中、人々が「妖術師」「見てはダメ、心を取られるわよ」とささやく。それでもベールからのぞく目には力強さが宿り、真っすぐ前を見据えて街を歩いていく。読心術や催眠術には、現代でいえばカウンセリングに通じる面もある。しかし、なじみのない時代の人々には恐ろしいものに映る。周囲から恐れられても自らの仕事を貫く姿勢が、葉平安の妖艶さにつながっている。

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目線と表情で魅せるリウ・シーシーの静の演技
リウ・シーシーは、現代女性が清の時代にタイムスリップする時代劇「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」でブレーク。天真らんまんな姿から、歴史の重みや運命に翻弄(ほんろう)される切なさまで繊細に表現した。「一念関山-Journey to Love-」では、恩人の復讐に燃える孤高の刺客を演じ、すごみのあるたたずまいやキレのある殺陣で視聴者を魅了した。
本作で見せるのは、細部で心情を伝える"静の演技"だ。鈴を使った催眠術や読心術、先を読む頭脳を武器に、クールに知略を巡らせる一方、目の動きや表情からは芯の強さが伝わり、ふとした手の動きには心の揺れもにじむ。派手なアクションとは異なり、剣舞の場面では華麗な舞を披露する。幼少期からバレエを習い、名門・北京舞踏学院に通った経歴を持つリウ・シーシー。その経験に裏打ちされた所作が、葉平安の凛とした雰囲気を際立たせている。

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協力と裏切りを繰り返す元少城との心理戦
中国ドラマではロマンスが物語を大きく動かすことも多いが、本作では恋愛要素が前面に出ていない。その分、事件の真相を追う葉平安と、彼女を取り巻く人々との駆け引きが物語に緊張感をもたらす。中でも重要な存在となるのが、大理寺丞の元少城だ。貧民街の出身ながら官吏となった彼は、権力を憎む一方で、自らも権力を手にしようとする冷酷な野心家。事件を追う中で葉平安とは何度も顔を合わせることになる。
元少城は葉平安と協力しているかと思えば、あっさりと裏切ることもある。「初めて会った時はただの詐欺師だと思った。その後は毒蛇のような葉平安をライバルだと感じた」と語る場面からは、彼女の能力を認めていることがうかがえる。互いの実力を認めながらも譲らない二人の駆け引きが、スリリングな展開を生む。

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秘密を抱えた女性たちが結ぶ絆
ロマンス色が薄い本作で胸を熱くさせるのが、葉平安に協力する仲間たちだ。彼女たちを結び付けるのは、18年前に多くの女性が被害に遭った事件。その事件と深い因縁を持つ葉平安を支える叔母の顧二娘(こじじょう/演:ラン・シー)、被害者の陸丹心(りくたんしん/演:シュエン・ルー)、霓裳(げいしょう/演:チャン・ユーシー)、采蓮(さいれん/演:ディン・ジエ)が力を貸す。
彼女たちは葉平安の能力に頼るだけではない。それぞれが自らの力で動き、計画を支えていく姿が頼もしい。事件の関係者や黒幕の存在に加え、葉平安が過去から抱き続ける思いも、物語に緊張感をもたらす。その背景に隠された秘密が、仲間たちとの絆を揺るがせていく。
陰謀と権力争いが渦巻く中で浮かび上がるのは、葉平安と元少城、そして女性たちの人間ドラマだ。リウ・シーシーが目線や表情で伝える心の機微が、葉平安の妖艶さの奥にある思いを際立たせ、物語に深みを与えている。
文/神野栄子



