パク・ユチョンの多彩な魅力が全開!ドラマ「匂いを見る少女」史上最高のハマり役と称賛される理由
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2026.06.24
韓国のエンターテインメントシーンにおいて、その圧倒的な存在感で多くのファンを魅了してきたパク・ユチョン。日本でもアーティスト活動はもちろん、最近では映画『361-White and Black-』(2026年)や、ショートドラマアプリBUMPで配信中の「ポンコツ部下は俺様ホスト」など俳優活動を本格的に再開させており、彼の動向に熱い視線が注がれている。そんな"俳優・ユチョン"の新しい姿に出会える今だからこそ、彼のみずみずしい魅力が詰まった主演ドラマ「匂いを見る少女」を見返してみてはどうだろうか。
■サスペンス×コメディー。無感覚症の警察官という難役で見せた新境地
本作は、ある凄惨(せいさん)な事件をきっかけに記憶を失い、"匂いが見える"特殊な能力を得たオ・チョリム(シン・セギョン)と、最愛の妹を殺されたショックで一切の感覚を失ってしまった警察官チェ・ムガク(パク・ユチョン)の物語だ。サスペンスとロマンス、そしてコメディーが絶妙にミックスされたテンポの良いストーリーで、パク・ユチョンが見せる多面的な演技は、10年以上の時を経た今も色あせることなく見る者の心を揺さぶる。
脚本は、パク・ユチョンと「屋根部屋のプリンス」(2012年)でもコンビを組んだ人気脚本家イ・ヒミョンが担当。"史上最高のハマり役"と称賛されるほどパク・ユチョンの魅力が引き出された本作では、ムガクというキャラクターのギャップが大きな見どころだ。
普段は生真面目でクールな警察官だが、過去のトラウマから味覚、嗅覚、痛覚を感じない無感覚症に陥った彼は、どんなに強く殴られても表情を変えず、大量の食事を口にしても身体的な反応が一切生じない。この非常に難しい特殊なキャラクター設定を、パク・ユチョンはややボーッとしたうつろな表情や、どこか世間から切り離されたようなたたずまいで見事に表現している。

■シリアスと笑いの完璧なスイッチ。多彩な「表情の演技」に注目
ムガクがチョリムと出会い、少しずつ心を通わせていく中で見せる切ないまなざしや、ふとした瞬間にこぼれる甘い笑顔は、そのナチュラルな魅力に思わず心を奪われてしまう。感覚を失ったはずの男が、愛する人を愛おしそうに見つめる瞳は言葉以上に多くを語り、俳優パク・ユチョンの真骨頂ともいえる豊かな表情のバリエーションは何度見ても胸を高鳴らせる。
さらに注目したいのが、コメディーからシリアスまでを完璧に行き来する、計算し尽くされた"表情の演技"の幅広さだ。妹を殺した犯人を追うサスペンスパートでは鋭く険しい目つきを見せる一方、劇中でチョリムの夢であるお笑い芸人の相方を務めるシーンでは、そのシリアスさを大胆なまでに破壊してみせる。
特におバカな表情で振り切った姿を見せる漫才は爆笑必至で、「屋根部屋のプリンス」でも話題となったパク・ユチョンの抜群のコメディーセンスを感じさせる。ドラマでありながらバラエティーさながらの声色、妙にふぬけたポーズなど、スターのオーラを封印したようなリアルさと愛らしさが絶妙だ。
■シン・セギョンとの極上のケミストリー。心を癒やすバディの絆
このドラマの人気を決定的なものにしたのが、ヒロインのチョリムを演じたシン・セギョンとの間に生まれた極上のケミストリーだ。悲しい過去を背負いながらも前向きに生きる天真らんまんなチョリムと、感情を失ったムガクという対照的な2人の掛け合いは、本当にほほ笑ましい。シン・セギョンが持つ透明感あふれるチャーミングさに、ユチョンの包容力のある演技がバチッとハマることで、2人の距離が近づく過程がこの上なくロマンチックに描かれる。
特に、匂いが見える彼女の能力を借りて事件を解決していくバディとしての信頼関係から、次第に唯一無二の相手へと変化していくグラデーションの描写は秀逸だ。ただ甘いだけでなく、互いに冗談を言い合ったり、時には子どものようにすねてみたりといったコミカルなやり取りが、2人の距離をさらにリアルに感じさせる。自然体の関係性が視聴者に心地よい癒やしを与え、画面からあふれ出る幸福な空気感が多くのドラマファンをとりこにした。
パク・ユチョンという俳優が持つポテンシャルが、あらゆる方向へ花開いた「匂いを見る少女」。サスペンスとしての緊張感をキープしつつ、極上のラブコメディーとしても成立しているのは、彼の緻密なキャラクター解釈と表現力があってこそだろう。
無感覚な男の切なさ、恋を知った男の優しさ、そして思わず笑ってしまうコミカルな魅力まで、一つの作品の中でこれほど多彩な表情を見せる俳優はそう多くない。時が流れ、彼が再び表現者としての道を力強く歩み始めている今だからこそ、本作から放たれる俳優パク・ユチョンの輝きを改めて味わいたい。
文/川倉由起子




