マイクなしでの歌唱も!ゆずらしさがあふれるキャリア初となる弾き語りアリーナツアーに潜入
音楽・K-POP TV初
2026.09.12
ゆずのアリーナツアー「ゆず 弾き語りアリーナツアー 2026 心音」の千秋楽となる公演が、7月26日に横浜アリーナで行われた。
同ツアーは、3月にリリースした"全曲新曲"アルバム『心音』を携えて行う、キャリア初となる弾き語りアリーナツアー。原点である路上ライブを彷彿とさせる「地下街」「雨と泪」や代表曲「栄光の架橋」をはじめ、アルバムのコンセプトを"喜怒哀楽"で再解釈した圧巻のパフォーマンス「喜怒哀楽メドレー」、現在地の2人からのメッセージを感じることができる「心音」「幾重」など、弾き語りを軸にしながらも、さらに進化を遂げたエンターテインメントライブを披露した。
開場直後から、早くも多くのファンがごった返す盛況ぶりで、ロビーに飾られたフラワースタンドを撮影するための人だかりが形成されていた。
グッズ売り場も長い行列ができ、フェイスタオルといった定番グッズのほか、キーホルダーやストラップ、ハンドタオルといった携帯できるグッズが早々に完売。「日常をゆずと共に過ごしたい」という熱いファン心理が垣間見えた。
開演直前、ゆずのライブでは恒例となっている「ラジオ体操」がスタート。会場の一体感を高め、しっかりと体を動かすための準備体操だが、ファンたちは早くも気持ちが高まっている様子で、会場の雰囲気も尻上がりに熱を帯びてくる。

ライブは、暗がりの中、後ろからスポットライトが照らす演出で2人が登場し、「逆光」からスタート。北川悠仁の煽りで始まった手拍子が会場にあふれ、「カモン、横浜!」との呼びかけに観客たちは「WOW WOW!」と声出しして早くも会場は一つに。熟成された「ゆずっこ」(※ファンの愛称)たちのチームワークが、居心地の良い雰囲気を作り上げていく。その流れのまま「1」につながり、サビでは同曲お馴染みの、観客全員が右手の人差し指を掲げて、一緒になって音楽を楽しむ。
また、「地下街」「心の音」「ねこじゃらし」「雨と泪」といった懐かしい楽曲を披露するエモーショナルなセグメントから、「ま、いっか」「日替わり定食」「出発前」「消しゴム」といった「心音」収録曲を披露するセグメントと、駆け足で時間の流れを感じさせる構成がにくい。
しかも、「出発前」は岩沢厚治のソロ、「消しゴム」が北川のソロと、ライブならではの演出もファンの心をくすぐる。さらに、「喜怒哀楽メドレー」では、"喜""怒""哀""楽"というジャンル別に「種」「贈る詩」「傍観者」「LAND」といった曲をパフォーマンス。ジェットコースターのようにコロコロと変わる曲調は、ゆずの音楽性の厚みを感じさせる上、2人でのパフォーマンスながら2人だと感じさせない迫力が、1万5000人を超える観客を圧倒。

MCでは、北川が「ゆずにとって特別な日です。今日はステージを小さくして、なんと今まで過去最大の動員数ということで、今日1万5000人のお客さんが集まってくれています! ありがとうございます」と明かし、スタンド、アリーナ、ステージ横のファンそれぞれに「元気ですか?」と呼びかける。また、「めっちゃ間近で、双眼鏡で見てくれてありがとうございます。見えていますよ(笑)」とコメントして笑いを誘う一幕も。
さらに、「最初は『1日でも長く"ゆず"がやれたらいい』。そんな思いでやっていたんです。大した志じゃなかったんですよ。ですが、なんと今日、横浜アリーナ公演回数が87回目を迎えました!横浜アリーナ公演数歴代1位です。皆さんありがとうございます」とうれしい報告でファンと共に喜び合い、「横浜アリーナでやれることすら考えてなかった。それが87回もやらせてもらえて本当にうれしいです」と述懐。

ほか、"弾き語りツアー"ならではの演出として、1997年から2023年まで、路上から始まった音楽活動が東京ドームにまで広がり、2023年のKアリーナ横浜までたどり着いた"弾き語りライブ"の足跡を、当時の写真と共に思い出を語りながら振り返った後、バックモニターに横浜松坂屋の建物が映し出され、「ライブ告知」と「テープ100円」と書かれたパネルとギターケースを並べて路上時代さながらのパフォーマンスを披露。マイクを通さず「雨と泪」を1曲丸々生声で歌うという粋な演出で楽しませるなど、古参のファンから新参のファンまで、全てのファンに寄り添った"ゆずらしさ"にあふれたライブとなった。

なお、同ライブの前日に行われた横浜アリーナ公演の模様が、9月27日(日)に日テレプラスで放送予定。
文/原田健




